アトピーの患者さんの手記を読む

アトピー性皮膚炎とは?

 そもそもアトピー(アレルギー)とは何なのでしょう?

 私は、アトピーとは口や粘膜や傷のある皮膚から入ってくる食べ物や飲み物に含まれる環境汚染物質を体内から免疫によって排除する働きであると考えています。何故アトピーは増えたのでしょう?この考え方で行けば、文明の高度な発達によって作り出された、農薬をはじめとするおびただしい種類の化学物質により、環境が汚染され、飲食物や空気と一緒に体内に侵入するようになったからです。

 何故アトピーは治るのでしょうか?アトピー患者は皮膚にわざわざ湿疹を作って、その湿疹の中に体内に取り込まれた異物を取りこみ、痒みを感じさせ、引っかき破って体外へその異物を排除しようとします。異物である敵は無限に食べ物や空気から入ってくる化学物質であり、それを排除する武器は有限であるIgE抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、無限なものに対して有限なものは勝つことはできません。人体はこのような無駄な戦いをやめるために、共存という形で終結しようとします。この共存の為に「免疫寛容」というシステムが人体に備わっているのです。この免疫寛容を行うリンパ球を「サプレッサーT細胞」とか、「制御性T細胞」とか「レギュラトリーT細胞」とか「Treg」などと呼んでいます。見かけの症状を改善する為に免疫を抑えてしまうと、この「サプレッサーT細胞」の働きも発揮されず、永遠に免疫寛容が起こらず、つまり共存することができずに治らない病気となってしまうというのが、私の考えです。

 この免疫寛容を起こすまでに私がやるべきだと考えているのは、戦いの後に見られる皮膚の傷を治し、その傷に繁殖する黄色ブドウ球菌やレンサ球菌を殺すことです。なぜ、ブドウ球菌を殺すのかと言うと、アトピー以外に新たに感染症を起こすことになるからです。またブドウ球菌はα毒素と言われる内毒素を何種類も作り出し、これが新たなるアレルゲンとなり、いつまでも症状がなくならないので、殺菌する必要があります。また、免疫を抑える薬を使ってこられた方は、徐々に減らしていきます。またストレスは自分でステロイドを作ってしまうので、ストレスを減らす心の在り方や考え方を教えることになります。

 さて、免疫寛容とは、人体の中でIgE 抗体が作られなくなってしまい、環境汚染物質を受け入れて、共存することであり、最後にはアトピーのあらゆる症状は自然と消滅してしまうと考えています。これを私は『自然後天的免疫寛容』と名付けています。 昔も天然の化学物質に対してアトピーを起こす人もいましたが、放っておけば自然に治ったものです。これも免疫を抑えなかったために、知らず知らずのうちに自然後天的免疫寛容が起こって、天然の化学物質といつの間にか共存していたのではないでしょうか?

アトピーの患者さんの手記を読む