平井 俊夫 56歳

もともと皮膚の弱い体質の主人は、よく皮膚科にお世話になっておりました。(20年前から皮膚の問題はあったようです。)病院に一度行くとよく効くお薬をもらって来てはよく塗っておりました。(もちろんステロイドの軟膏です。)

 この度松本先生にお世話になる事になったのは、今から4年前の2月です。その5年ほど前よりそのよく効くお医者さんへ行って同じように通っておりましたが、いつになっても良くならずかえって酷くなるばかりなので、京都の日赤の皮膚科に変わり1年ほど治療に通いました。(言うまでもなく日赤で用いられているアトピーの治療薬はステロイドなのです。患者さんは大きい病院に行くと開業医よりも優れた治療が行われると考えがちですが、日本の医療は全国的に均一であり、変わり映えはしないのです。)その頃にはステロイドの怖さは多少はわかっておりましたので、日赤の先生に通院が長くなってもステロイドは使わないでくださいと、お願いしたところステロイドを使わないと患者さんの病気を治す事ができないなどと、難しい事を色々言って先生に叱られました。(ステロイドを使うのは治すためではなく、一時的に免疫を抑制して見掛けだけを良くしてごまかすだけです。後でリバウンドで苦しむ度合いが酷くなるだけです。私の仕事は医者の使ったステロイドの影響を抜くことがほとんど100%の仕事と言っても過言ではありません。)もらって来た薬は4種類ほどの中にステロイドが3種類も入っており、(すでに患者さんは、この段階で1種類のステロイドでは免疫を抑えることができず、3種類も出されていたわけですから、ステロイドがすでに効かなくなっている状態と言えます。)自分でなるべく塗らない様にして、治療を受けておりましたが、通院して長くなるほど最初は指先だけだったのが、手の甲に広がり足の裏にもできて、どんどん広がって歩くことも出来ないほど広がってとても不安になってきました。

 話しは前後しますが、息子もアトピーでひどくなったので日赤に入院させた所、同部屋の人が君アトピーで入院しているのかと聞かれ、息子が「そうです」と答えるとここに入院していても治らへん。うちの息子が30年アトピーで泣いてきたけど、高槻の松本医院に通って今はきれい治って仕事が出きる様になった聞かされ、(15年近くアトピーの治療でステロイドを使わずに、最後まで付いて来てくれた患者さんをすべて完治させてきました。この事実を支える理論は、自然後天的免疫寛容であり、アレルギーの免疫は抑制しない限り、最後は必ず自然に免疫の働きをやめてしまい、人間は化学物質汚染環境と共存してしまうのです。)是非紹介してほしいとお願いして、すぐに息子は松本先生のお世話になり必ず治してあげるからと言われ、息子は「お母さん僕は松本先生にかけるは」と言ってお世話になっていました。その頃はだいぶ良くなっていたので、お父さんも松本先生に見てもらったいいのにって言っていたのですが、保険がきかないので(漢方風呂は保険はききません。実はこの患者さんも息子と一緒に1度受診したことがあるのです。ところが始めは私の話しを信じなかったのですが、京都の日赤にその後1年も通い続け、手の指の爪に真菌とカンジダが繁殖し始め、酷い状態になったのです。これを日赤の皮膚科の先生に患者が伝えると、「見たこともない爪の病気だ。」と言われ、絶望して改めて私の医院に来たのです。もちろん息子が1年の間に随分良くなった事も目の当たりに見ていたから来る気になったのです。最後にはこの爪の病気も治してあげました。指の爪白癬症は、アトピーの治療で大量のステロイドを用いるために起こる医原病であるにもかかわらず、そ知らぬ顔をする皮膚科医の誠実さを疑わざるを得ません。)2人もと言うのは、ちょっと躊躇しておりましたが、日赤の先生にどうしてもステロイドを使うと言われたのですが、一方松本医院に通っていた息子がステロイドを使わないでアトピーが治って来ていると言っていたので、その事を日赤の皮膚科の先生に言うと、そんなに治してくれる病院があるのならそこに行くといいやろと気まずい雰囲気になりました。ところが帰りに受付けの所に行くと看護婦さんから「平井さんそんなにいい病院が有るのだったら、そちらに行ってみてもらった方がいいよ」と、耳打ちをしてくださり松本先生のお世話になる事になりました。(このように囁いてくれる誠実な看護婦さんは、どの病院にもいるものです。)

 松本医院の治療が始まってからの最初の8ヵ月ほどというのは、本当に生き地獄と言っていいほど苦しみました。治療が始まった翌日よりすぐにリバウンドが始まり、(ステロイドが免疫を抑える事ができないほど、ステロイドを大量に使ってきた人は、ステロイドを止めたとたんに、リバウンドが起こります。1度ステロイドを塗ると、どれくらいの期間効いているかを告げる事ができないのは、いつにステロイドの効果が無くなるか、つまりリバウンドが出るかがわからない事と同じです。)ひどく体全体がむくみだし体重は10キロほど増えて、(免疫を抑制できなくなると、炎症が起こり血管から大量のしょう液が組織へ出て行き、浮腫になるからです。)熱が上がり(これも炎症のために生じるアレルギー熱です。)体中からじゅくじゅくと汁が出て(組織に溜まったしょう液が体外へ出て行くのです。)痒くて痒くて、(アレルギー反応が全身に生じ、ヒスタミンが痒みを起こします。)夜が眠れず夜通し私を起こしては、30分・40分と背中を掻かされそれが何日も続きました。ときには夜中にうわ言を言ったり、一番酷い時には、先生が一日に2・3度お電話で指示をして下さり、日曜日にも何度もお電話を頂きました。ご自宅の電話番号も教えてくださり、いつでも電話をしてくれたらいいからと、言ってくだり、本当に挫けそうにもなりましたが、本当につらい日々を過ごしました。(ステロイドを離脱する際に、一番大きな問題は感染症を起こすかどうかであります。37.2度以上の発熱が無い限りは、ブドウ球菌感染もヘルペスウィルス感染もないと考えます。感染が無い限り、命には別状はまったくありません。しかし常に感染の機会にさらされているので、患者さんといつも密接な接触を保ち続ける必要があるのです。従って休診日も患者さんと連絡を取り、容態を把握する必要があるのです。ステロイドを離脱するというのは、口で言うほど簡単な事ではありません。民間療法でやれることではありません。ましてや、患者さんが一人でできることではありません。私のようなステロイド離脱の全てを知っていると自認し、かつ経験も豊である医者にとっても、ときに苦しまなければならないこともあるのです。)

 一日の過ごし方としては、朝になるとシーツはリンパ液の後と夜中に掻いた皮膚の剥がれたのが、両手一杯というほど落ちて、家の中が皮膚の粉だらけというほど、主人が歩いた後は一杯でした。朝1時間お風呂につかって、夜1時間お風呂に使っていました。漢方のお風呂の中にいる時だけが痒みが和らぐそうです。(私が考案した漢方風呂は、長く入れば入るほど、皮膚の新陳代謝がよくなり、ひっかき傷も癒え、痒みも楽になるのです。)体が衰弱するので、スポーツドリンクや牛乳の中にプロテインを入れて、一日に5回ほど飲んでいました。(水分が皮膚からドンドン失われると同時に、体液から蛋白が体外へ出て行くので、大量の水分と蛋白を補う必要があるのです。)お風呂から上がると手早くお薬をつけてガーゼを張り包帯で体中を巻き、漢方のお茶を日に何度となく飲み、そのような生活が半年ほど続きました。(この患者さんは六ヶ月間仕事を休み、治療に専念していたのです。ステロイドを離脱するときに、仕事を休まなくても乗り切れる人もいますし、1〜2週間や1〜2ヶ月休まざるを得ない人もいます。私が経験した患者で、2年間休んだ人が最長です。)その頃になると仕事も午前中だけとか、一日一日仕事を少しづつ増やしながら、普通の生活に戻ることが出来て、今ではそんな辛い日があったのかと思うほど、きれいになっています。

 漢方のお茶を飲むのも忘れたりして今では随分ご無沙汰しております。(この患者さんの初診時のIgE抗体は108で、ピーク時は、832で、現在は100以下になっています。)でも完全に治りきらせるために、時々お風呂用の漢方薬をもらって、入っております。本当にお世話になりありがとうございました。同じように苦しんでおられる方が、少しでもお役に立つことができればと思っております。その時のことをお話できたらと思っております。

ついでに書いておきますが、私の喘息も松本医院の漢方薬で治していただきました。(喘息の治療ではリバウンドらしきものは、ほどんど見られません。しかし病気の重症度からいいますと、喘息の方がはるかにアトピーよりも危険であるのです。しかし喘息がはるかに簡単に漢方煎剤で完治させることができるのです。)

 さらに付け加えさせてもらいますと、息子のアトピーも松本医院で完治させてもらい、手記を書かせてもらいました。息子の名前は、平井準一です。