怖い病気などは何もない。専門家である医者が病気は怖い怖いとあちこちで言いふらすものですから、一般大衆は訳も分からず漠然と病気の意味も知らず医者に怯えさせられているだけで、感染症がワクチンと抗生物質で征服された現在では、本当に怖い病気というのはないのです。

何故怖い病気はないのか

 怖い病気とは何かについて述べる前に、病気とは何かについて述べる必要があります。さらに怖い病気を論ずる前に、良い病気は存在しても悪い病気などとはあり得ないことを証明してみせましょう。

 まず病気とは何かについて正しく定義をしましょう。まず古来以来現在まで受け継がれてきた病気の大体のイメージは何でしょうか?人体にウイルスや細菌が侵入して、それと戦っている時に見られる症状が病気と考えられていると言ってよいでしょう。つまり感染症が病気だと考えられてきたと言っても間違いではないでしょう。それでは感染症以外の病気はどのように定義をすればよいのでしょうか?未だかつて感染症を含む病気の正しい定義がないものですから、無知なる医者も大衆も闇雲に漠然とした病気という言葉の持つ古来から受け継がれているイメージに恐れをなして怖がっています。実は怖い病気は何もないどころか、病気は全て良い病気と言うべきなのです。その根拠をこれから詳しく述べていきましょう。

 さて、あらゆる現象にはその現象を引き起こす原因があります。それでは病気を引き起こす原因は何でしょうか?答えは極めて簡単です。人間にとって不必要な異物が体内に侵入することです。つまり異物が入らない限り、病気は絶対に起こり得ないのです。もっと具体的に考えてみましょう。子供が生まれてどのような病気になるかを考えれば、その意味がすぐに理解できるのです。5体満足で生まれた子供の成長と活動に必要な物質は5大栄養素と酸素と水であります。赤ちゃんは生まれてすぐ5大栄養素と水がたっぷり含まれた母乳を飲むことですくすくと育っていきます。酸素は呼吸器官が正常である限り、空気から充分に摂取できます。

 子供の成長中で一番よく見られる病気は風邪です。これは風邪のウイルスが空気感染により体内に侵入し、それを排除するために熱が出たり、鼻水や咳が見られるのです。つまり、酸素を吸い込む時に不必要な風邪ウイルスが一緒に入ってくるので生じる病気です。空気にウイルスが入らない限り、絶対に風邪という病気は起こらないのです。実は空気以外に水や食べ物にもかつてはウイルスや細菌が紛れ込んでいました。ところが現在は上水道が完備し、衛生状態や衛生行政が良くなり、水や食べ物から入ってくる異物に対して病気を起こすことはなくなりました。散発的に時に食中毒は見られることはありますが。
次に子供によく見られるのは、アトピーであります。アトピーはお母さんの母乳から体内に摂取される化学物質を排除しようとするときに見られる症状です。化学物質、とりわけ農薬や除草剤が使用されていない時代には決して見られなかった病気です。つまり農薬を一切使用できなかった自然有機農法によって作物が育てられた時代においては、アトピーなどはなかったのです。

 アトピーの次に見られるアレルギーは喘息であります。喘息も風邪のウイルスで気管支が傷つかない限りは起こることはありません。その意味では気管支喘息は風邪ウイルス感染が引き金となって、さらに空気中に含まれるアレルゲンである様々な大気汚染化学物質が、汚れた空気やハウスダストなどと共に傷ついた気管支粘膜に付着して生じるので、ウイルスとアレルゲンとの共同作業によって生じる病気といえます。いずれにしろ空気中にウイルスや化学物質などの異物が含まれていなければ生じる現象ではないのです。

 次に見られるアレルギーは、いわゆる花粉症です。季節ごとに大量に作られる花粉が原因とされていますが、花粉そのものがアレルゲンになるわけではないのです。花粉はあくまでも大気汚染物質であるディーゼルエンジンの排気ガスの粒子などが花粉に引っ付いて複合体のアレルゲンになり、はじめて異物となるのです。従って自動車が少なかった30~40年前には花粉症などはなかったのです。もちろん大気汚染物質は自動車の排気ガスだけではなく、工業化が進むにつれて大気に排泄される産業排気産物も花粉と結びついてアレルゲンになっていくのです。さらに空中に浮遊している様々な埃やハウスダストやダニなどが吸い込まれ、それが粘膜に付着してアレルゲンとなるのです。

 ここで子供には滅多に見られない膠原病について述べておく必要があります。後で詳しく膠原病については書きますが、膠原病とアレルギーとは同じ敵を排除しようとする点においては共通なものです。つまり異物は同一であり、ただその異物を排除しようとするときに用いる武器が異なるだけです。膠原病に用いられる武器はIgGと好中球でありアレルギーで用いられる武器はIgEと好酸球であります。死んだ異物をIgGと好中球を用いて殺そうとするのですが、死んだ異物を殺すことが無駄なことであることを免疫系は知ると、抗体をクラススイッチさせIgEに変えてIgEと好酸球の共同作業で排除しようとするのがアレルギーなのです。この膠原病も異物である化学物質が人体に侵入しなければ起こり得ない病気なのです。さらに死んだ異物をアレルギーで出すべきものを、始めは生きた異物として殺そうとする無駄な膠原病で戦うのは、これこそ過剰反応と言うべきものですが、免疫を抑えない限りクラススイッチしてアレルギーになるものですから、膠原病もアレルギーも同じ異物を敵にしている限り、同じ病気と考えて良いのです。

 ここで免疫が生きた異物か死んだ異物かを判断できない理由を少し述べておきましょう。免疫が人体にとって異物であると認識するのは、人体に入ってきたウイルスや細菌や花粉などをそのまま異物と認識するのではなくて、必ずこれらの異物を取り込んだ大食細胞や樹枝状細部がこれらを細切れにし、アミノ酸が10前後集まったペプチドにして、これをTリンパ球やBリンパ球に提示して初めて免疫が異物と認識するのです。従って生きた異物であるか死んだ異物であるかどうかは、免疫にとってはどうでもよいことなのです。全ての異物を初めは生きた異物として処理するのは当然のことなのです。言うまでもなく増殖する生きた異物であるウイルスや細菌をまず殺すことが人体にとって一番大事なことであるからです。そうでなければ私達は感染症で死んでしまうからです。

 さて、化学物質という異物は、人間が化学の力で作り出した生活に都合の良いものですが、人体には不必要な異物となってしまうのです。必要な酸素だけが空気に含まれていれば、このようなアレルギーは絶対に起こらないのです。しかもこれらのアレルゲンは死んだ異物であり、殺す必要はないものですから、共存が可能なのです。ウイルスや細菌は殺さなければこちらが殺されてしまうので共存は不可能なのです。

 衛生状態が劣悪であった過去においては、水・食べ物・空気に潜んでいる細菌やウイルスが病原菌となり、様々な感染症を引き起こしましたが、近頃はこれらの病原菌は体内に入ることさえなくなりました。仮にこれらの病原菌が体内に入っても簡単に免疫によって殺すことが可能となりました。これを可能にしたのはワクチンであります。生後間もない頃から、3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)や、結核のワクチンが投与されて予防が可能となりました。従って近頃は感染症で死ぬ子供や大人を見ることもほとんどなくなってしまいました。そのために寿命が増して長生きが可能となりました。しかし、新たなる問題を引き起こしました。つまり長生き、老化による新しい病気が生まれてしまいました。その為に社会保障費が毎年毎年増え続け、若い人たちの負担が限りなく増えつつあります。老化は人間の運命であり絶対に治すことができないのに、病気として対処されているところが大きな問題となっています。

 さてこれら以外に病気を起こす異物があるでしょうか?実はあるのです。つまり成人病を起こす異物(?)であります。必要であった5大栄養素が過剰に摂取されてしまうと、これらの栄養素が異物となってしまい、血管に沈着して動脈硬化を引き起こし、過剰の炭水化物を摂取することによって糖尿病が引き起こされ、エネルギーに用いられない栄養素は脂肪細胞に蓄積し、肥満やメタボリックシンドロームを引き起こしてしまいます。これらの過剰な栄養素が異物となるのは、先ほど述べた病原菌やアレルゲンとは意味が異なります。病原菌を全てこの世から消し去ることはできません。アレルゲンとなる化学物質も文明を否定しない限り、絶対に消滅することは不可能であり、それどころかさらに増えていくことでしょう。ところが過剰な栄養素は過剰な食欲という個人の欲望により摂取されるものですから、個人的な問題であり、成人病になりたくなければこの欲望を制御するだけで可能ですから、個人の責任の問題です。従って成人病は自業自得の所産であり、健康になりたければ食欲をコントロールしさえすれば、起こり得ないのです。私は糖尿病でありますが、炭水化物が85%も占める米やパンなどの主食を完全に食べることを止め、かつBMIを20以下に保つことによって糖尿病もコントロールされ、いわゆる成人病から完全に逃れています。

 このように病気を引き起こす原因が全て明らかになっている現在では、病気という概念をもっと正確に定義することが可能となったのです。現在までは医者も患者も、漠然と病気とは異物が入ったときにそれを排除しようとして生じる症状のことを感じてきたのです。それではこのような症状を起こすことは果たして間違いでしょうか?例えば子供によく見られる風邪のウイルスが侵入したときに、それを入れまいとして鼻水を垂らしたり、咳き込んだり、痰を吐き出したりすることは果たして間違ったことなのでしょうか?今や免疫学が分子のレベルにまで解明されているときに、熱が出たり、体がしんどくなったりするのは、全てウイルスを殺すために免疫が仕掛けた戦いを行っているときに見られる症状に過ぎないことも分かりました。従ってこのときに見られる症状を悪いとどうして非難すべきでしょうか?もし免疫の戦いが始まらなければ、風邪のウイルスは無限に増殖して酸素を吸入することさえできなくなり、最後は呼吸器不全で亡くなってしまうでしょう。従って症状を病気と言う限りは、このような症状は人体をウイルスから守るために行われているわけですから、良い病気と言うべきです。

 次に子供に見られる二つ目のアトピーについて、これも正しい良い病気であることを論証しましょう。皆さんはご存知でしょう。中国では今なお農薬で自殺する人が絶えません。つまり農薬は命を奪うことのできる化学物質なのです。ただ農水省はこの事実を知っているものですから農薬の使用量を初めから規制しています。ところが残念なことに、人体は入ってきた農薬が初めから少量であるので人体に取り込んでも死ぬことはないということを知るメカニズムはないのです。免疫系は専ら人体にとって異物であると認識できるものをひたすら排除することが仕事であり、この仕事に専念するように先天的に遺伝子の中に与えられているのです。従って侵入してくる農薬の量が人体に害を及ぼすことがないと分かるまでは、この異物を吐き出す戦いに挑み続けるのです。言い換えると、免疫の働きは初めは異物であるという質を見分けることができますが、初めからその異物の量がどれだけ入ってくるかについては認識不可能なのです。ただ、吐き出しても吐き出しても侵入し続けてくる異物は体内に残存し、最後は残存した異物の量を認識し、最後は無害であると判断したときは、その戦いを止めるメカニズムを内蔵しているのです。

 免疫学的に以上のことを詳しく説明すると次のようになります。何回も繰り返してしつこく言っているように、農薬などの化学物質自体では決して免疫には異物とは認識されないのです。必ず運び屋である蛋白と結びつかなければならないのです。これらの蛋白をキャリア蛋白といい、これと結びついた化学物質をハプテンと言います。このキャリア蛋白とハプテンが大食細胞や樹枝状細胞や濾胞状樹枝状細胞に取り込まれ、細かく切り刻まれてアミノ酸が10個前後のペプチドとなると、これが大食細胞や樹枝状細胞や濾胞状樹枝状細胞の中にあるその人独自のMHCⅡと結びつき、このペプチドとMHCⅡとの複合体がヘルパー1Tリンパ球やBリンパ球に提示されて初めてBリンパ球がIgG抗体をまず作り始めるのです。さらにこのIgGと好中球と異物が結びついて初めて好中球がこの異物を溶かそうとするのですが、このペプチドに農薬という化学物質が付着していると、この異物を溶け殺すことができずにリンパ節に残り、リンパ節でヘルパー2Tリンパ球と結びつき出すと、インターロイキン4を出してBリンパ球にIgGからIgEにクラススイッチをするように命令するのです。ここで初めてIgE抗体が作り始められ、このIgE抗体と好酸球と異物の3者が結びつき、好酸球から痒みを起こすヒスタミンが初めて出され、アトピー(アレルギー)となっていくのです。さらに痒みで引っ掻かせ続けても出し切れないほど大量の同じ異物である農薬が入り続けると出し切れなくなり、最後に最も数少ないサプレッサーT細胞とこの異物が結合し始めると、インターロイキン10やTGF-βを出して全ての免疫細胞に戦いを辞めさせるのです。これが免疫寛容というものです。このような免疫のメカニズムによって大量の農薬に対して免疫寛容を起こすようになっているのです。このような免疫の働きをどうして悪いと決め付けることができるのでしょうか?

 さらに考察を進めましょう。なぜ人間はもっと大量に農薬を使わないのでしょうか?答えは簡単です。ちっぽけな虫や雑草を殺すのに今の農薬の量で充分であるからです。もし殺すべき虫どもが雑草が人間と同じ大きさであり、いやそれ以上に大きい場合はどうなるでしょうか?そんな時は大量の農薬を使わざるを得なくなるでしょう。そのような場合には作物に含まれている農薬は人間を殺しかねないでしょう。このように考えていくと、人体を守ってくれる免疫に対して、人間自身が自分の都合のために人体に意図的に異物を入れるなどというのは、人体の進化の中で未だかつて対応する必要がなかったのだとも考えられます。さらに、思考を深めると次のようにも言えます。進化の中で人類が生き続けるために食べるべき天然の産物にも異物が含まれていた可能性があります。ところがこのような異物を免疫ができあがる過程の中で、やはり初めは異物として排除していたものが、いつの間にか共存できるようになり、共存できるどころかさらに自分の一部に変えてしまった可能性もあります。農薬も何万年後かには共存し続けることにより必須の栄養素となる可能性もあるかもしれません。しかし今のところ人体の免疫は異物と認識し、初めは排除するときに見られる症状を人間よって病気と称されているだけに過ぎないのです。

 以上、いわゆる病気を引き起こす原因から病気の意味を考えましたが、生きた異物に対してはワクチンを用いることにより死ぬことはなくなり、一方死んだ異物に対しては共存できるようになっているのですから、何も病気を引き起こす原因自体である異物に対しては恐れる必要はないのです。さらにこれらの異物を吐き出すために生じる症状をも決して恐れる必要はないのです。しかもこの戦いの症状も、正しい戦いの結果生ずるものですから、これは全く当たり前の正しい症状ですから悪い病気と言う必要はないのです。あえて病気と言うなら「良い病気」と言うべきです。

 以上、子供に見られる病気は風邪とアレルギーだけであり、風邪のウイルスは自分の免疫で殺し去ることができ、アレルギーは最後はアレルゲンと共存できるのですから、何も怖がることはないことを論証しました。

 ただ、この二つの病気に加えて大人の病気は成人病があることを述べました。しかし、過剰な栄養素を血管に沈着させ、動脈硬化になることは、今まで述べた感染症やアレルゲンを排除する戦いに見られる症状とは意味が異なります。従って動脈硬化症を「良い病気」と言うことは許されません。これらの元来は必要であった栄養素を摂取しすぎて過剰になり、最後は過剰な異物となり、動脈硬化を起こせば、それを排除することができないので、とどのつまりは動脈が詰まり心筋梗塞や脳卒中で死んでしまうのです。従ってこのような過剰な栄養素を処理するメカニズムが人体の中に備わっていれば、心筋梗塞も脳卒中もなくなるでしょう。残念なことに進化の中でこのようなメカニズムを人体に備える必要はなかったのです。それはなぜかというと、人類は飢餓に苦しんだ歴史は持っているのですが、豊饒すぎる生活は未だかつて一度も経験したことがないからこそ、過剰な栄養素を処理するメカニズムを進化させる必要はなかったのです。

 20世紀以後は世界は成人病で悩むことになるでしょう。がしかし、アフリカなどの貧困国においては、権力者達だけが成人病で悩み、一般大衆は成人病になる前に感染症で亡くなっていくのです。彼らも感染症で亡くなることがなければ長生きして最後は成人病と癌で命が尽きるでしょう。

 もう一度成人に一番多く見られる成人病についておさらいをしましょう。この成人病は必要な栄養を摂り過ぎて、不必要なものとして動脈や血管内に貯蔵することによって生じます。ひとつは動脈硬化症であり、脂質異常症(高脂血症)であり、肥満症であり、高血圧症であり、糖尿病であります。これらは必要なものを摂り過ぎなければ絶対に起こり得ないものですから、贅沢さえ止めれば簡単に治るものです。第2次世界大戦後間もない頃はこれらの病気は一切なかったことを思えば、昔が懐かしくなります。私も美食をやりすぎてバリバリの糖尿病になったのですが、現在は完全にコントロールできています。血糖を高める一番大きな原因である炭水化物が一番多く含まれている主食を完全に止めれば治ります。肥えないという条件で主食以外のあらゆる食べ物を食べてもよいので極めて豊かな食生活を送っています。

 最後に異物でない異物(?)について述べましょう。癌です。実は癌は異物のために起こるものではないものですから癌のことを異物でない異物と表現したのです。従って体内に侵入した異物によって引き起こされるものではないものですから、これを病気と言うのは間違っています。人間は生まれたときに生命の設計図である遺伝子の中に、死の設計図である原癌遺伝子をも持って生まれたことを忘れてはいけません。私も63歳というおじんでありますが、知らないうちに徐々に徐々に死の設計図が行使されていることでしょう。いずれ癌になって死ぬことになるでしょうが、これは全ての人が避けられない宿命だと考えています。つまり生あるものは必ず死ぬべきだという遺伝子の命令であります。以上、全ての病気の原因について述べました。遺伝子病に関しては今のところ手の出しようがありませんからコメントしません。

 さて次に怖い病気がないというテーマに移りましょう。まず最初に患者も医者も恐れる怖い病気というのは一体何なのでしょうか?一番人々が恐れるのは死んでしまう病気であります。2番目は治らない病気です。3番目は病気にかかって後遺症が残る病気です。4番目は明白な遺伝子病です。5番目は原因が分からない病気です。4番目と5番目の病気は少ない上に、対処は不可能です。従って1~3番目の病気の中で具体的に誰もが思いつく一番怖い病気は癌です。既に述べたように、癌は病気ではなくて遺伝子があらかじめ決めた運命ですから避けようがないのです。癌は異物が侵入してきた結果、生じる病気ではないので病気と呼ぶべきではありません。従って癌は遺伝子の発現に過ぎないので全く怖がることはありません。ただ怖がるべきは癌に早くなるかだけです。従って原癌遺伝子ができる限り早く癌遺伝子に発現しないような生活をする以外に避けようがありません。

 癌の次に怖い病気は心疾患と脳血管疾患です。心疾患で17万人、脳血管疾患で13万人、糖尿病で15000人の人が亡くなっています。合わせて30万人強ですから、運命による死因である癌と同じぐらいの数です。これは成人病を引き起こす動脈硬化によるものです。これは過剰な栄養摂取を止めれば起こり得ないものですから、予防が可能ですから怖がる必要はないのです。次に肺炎で老人が死ぬことがあります。これは抗生物質をいかに投与しても老化により免疫の働きが弱体化してしまったのですから、老化を怖がらない限り怖がる必要はないのです。

 次に治らないとされている病気は何があるでしょうか?アレルギーと膠原病です。このふたつの病気に関しては、既にご存知のように私が征服してしまいました。アレルギーも膠原病も治すことができるのですから、何も怖がることはありません。

 後遺症が残る病気はあるでしょうか?確かに死なない脳卒中は麻痺が残り、運動機能が傷害されます。これも成人病の結果ですから、炭水化物を減らし、体重を減らせば生じることはないので怖がる必要はありません。

 実はアレルギーや膠原病の中で怖い病気はありうるのです。アレルギーで言えば気管支喘息であり、膠原病で言えば間質性肺炎と慢性腎炎であります。後遺症が残る病は結局のところ機能不全を起こし、その機能を死なないまでも元に戻すことができない場合です。間質性肺炎は大量に薬という異物を入れない限りは起こりえないと考えています。現在用いられている抗リウマチ薬の一番怖い副作用として間質性肺炎があります。代表的な抗リウマチ薬であるリウマトレックスの副作用で亡くなられた患者さんの病名は全て間質性肺炎であります。慢性腎不全は感染症の後や、重篤な糖尿病の結果起こることがあり、唯一原因不明の怖い病気と言えるかもしれません。

 次に視点を変えて、死因から怖い病気について考えていきましょう。年間110万人近くの人が死んでいきます。その内34万人が癌で亡くなります。次に2番目は心疾患で17万人、3番目は脳血管疾患で13万人の人が亡くなっています。これらの死は食べ過ぎなければ起こり得ない病気ですから、このような死に方は極めて人為的といえます。

 もちろん加齢というファクターは極めて大切です。加齢も全ての人間が避けることができないので、病気のファクターとして考えるのは癌と同じく理屈に合いません。加齢は誰もが避けられない運命であるからです。

 さて、4番目の死因は老人でよく見られる肺炎です。これも老化により免疫機能が落ち、抗生物質をいくら用いても治らなくて肺炎で死んでしまうのです。

 第5番目は自殺です。私も20年間自殺願望を持ち続けましたが、どうしても死に切れずに今なお生き続けています。生きることに耐え切れなくて死ぬ人が毎年3万人を超えています。自殺の30%以上がやはり60歳以上の方です。近頃は硫化水素自殺が世間を賑わせていますが、心の異物が多すぎる時代になったからでしょう。心の病を正す方法は唯一つあります。あるがままに全ての悲しみを運命として引き受けることです。もちろん難しいことではありますが。

 6番目は老衰であります。これも運命でしょう。その後、様々な不慮の事故が続きます。これは病気というよりも、病気とはまるで関わりのない事故ですから、これも運命と言うべきかもしれません。

 以上、死因から怖い病気について考えたのですが、ほとんどが老化と関わっています。癌で死すべき人たちが自業自得の贅沢病である成人病で命を落としているわけですから、病気そのものを怖がることはないのです。自分の欲望に負けた結果、自分で作り出した動脈硬化によるものですから、食に対する欲望をどれだけコントロールできるかに依存しています。成人病による死は、いわば患者自身が知らないうちに徐々に徐々に命を削っている結果生じたものといえます。つまり、意図のない自殺ともいえます。早死にしたくなければ、食欲という欲望によって病気を作って死にたくなければ、日々の食生活を欲望に支配されないことです。

 このように死因から考えても怖がる病気は全くないことに気が付くでしょう。漠然と病気、健康を振りまいている医療界、マスコミに惑わされてはいけません。感染症が征服された現代では、本当の病気は一つしかないのです。それは化学物質が人体に入ることによって、それを排除しようとするときに見られる、良い病気であるアレルギー・膠原病だけなのです。アレルギーも膠原病も同じ敵を相手にしていることを知ってください。IgEで排除しようとするときに見られるのがアレルギーであり、IgGで殺し溶かそうとするときに見られるのが膠原病なのです。

 ここで最後に私が日ごろ最も多く治療している医原病について述べましょう。結論から先に述べると、医原病とは免疫を抑えることによって生じているということをもっと詳しく述べていきましょう。

 今述べたように、現在一番多い病気はアレルギーであり、2番目が膠原病なのです。これらの病気に対して医者が使うことができる薬は免疫抑制剤しかありません。なぜかというと、製薬メーカーは免疫抑制剤しか作れないのです。子供にはじめはアレルギーが生じているのは、子供に膠原病が出ないという保証であるにもかかわらず、医者達はアレルギーの症状を一時的に見掛けを良くする為に長い間ステロイドを用いて免疫を抑制し続けます。そのうちにクラススイッチも抑制されてアレルギーが膠原病に仕立て上げてしまっていることに気が付いていないのです。つまり子供はIgGをクラススイッチして正しくIgEにしてアレルギーにしているのに、それをできないようにして、膠原病になってしまうアレルギーの患者さんも沢山います。これを私は医原病的逆クラススイッチと呼んでいます。次に膠原病になっても免疫抑制剤、とりわけステロイドが使われます。この時も免疫の働きがなくなるので免疫の戦いの証拠である症状はたちどころになくなりますが、病気そのものを治しているわけではないのです。もちろん膠原病でステロイドを用いれば、膠原病も絶対に治らないのです。それはクラススイッチも免疫寛容もできなくなってしまうからです。
私の治療はまさにアレルギーを自然後天的免疫寛容によってアレルゲンと共存することで一切の症状をなくすことです。膠原病の治療は免疫を抑えないで、クラススイッチをさせ、アレルギーにまずならせ、最後は例のごとく自然後天的免疫寛容を起こすことです。ところがアレルギーや膠原病の治療で長い間免疫を抑え続けてくると、ヘルパー1Tリンパ球の働きがなくなり戦いは一時的には抑えられるのですが、同時にクラススイッチも免疫寛容も起こさせないようにしてしまうのです。とりわけステロイドはクラススイッチを行うヘルパーT2リンパ球の遺伝子を変えるのみならず、免疫寛容を起こすサプレッサーT細胞の遺伝子も変えてしまうので、いつまでも異物と共存することができなくなっていくのです。まさに免疫を抑えるということが医原病を起こす原因となっていることを大学の先生を始め、医者の全てが気付いていないのです。

 感染症においては免疫を抑えることは間違いなのは全ての医者が気づいています。言うまでもなく感染症で免疫を抑え続ければ、細菌やウイルスが増殖し続け、最後は肺炎や敗血症で命が失われるからです。しかし全ての医者が気づいていない感染症に関わる事実があります。それはアレルギーや膠原病で免疫を抑えている間に、ヘルペスウイルスがどんどん神経節で増殖していることに気づいていないのです。ウイルスを殺す薬は全く現在はないのですから、増殖したヘルペスウイルスはいつまでもいつまでも体内に残り続けます。そして様々な症状、例えば痺れ感、頭痛、倦怠感、さらに耳鳴り、難聴、眩暈などをもたらすラムゼーハントシンドロームを引き起こし、訳のわからない不定愁訴を訴える自律神経失調症、さらには慢性疲労症候群などの原因不明の病気を引き起こしているのです。実は原因不明ではなくて増殖したヘルペスウイルスを殺すための免疫の戦いが全身の神経で行われているためなのです。

 なぜ医者はこのような事実を知ろうとしないのでしょう?答えは簡単なのです。自分達が用いている全ての免疫抑制剤、とりわけステロイドが単純ヘルペスウイルスや水痘帯状ヘルペスを神経細胞周辺に増殖させ、エプシュタインバーウイルスを肝臓の細胞に増殖させ、サイトメガロウイルスなどのヘルペスの仲間を唾液腺で増殖させていることを知られたくないからです。

 私が最初にして最後まで一番怖い病気はやはり感染症であると常々言っているのは、まさにこのヘルペスウイルスが人体で様々ないたずらをしていることも含まれています。ヘルペスウイルスは元来人の命を奪うほどの強い病原性はないのですが、あらゆる神経節に潜んで宿主の人間の免疫力が低下したときに、こっそりと増殖し続けている寄生ウイルスといえます。このヘルペスウイルスに着目している医者は世界で私しかいません。これを発見することができたのも、やはり長い間おびただしいアレルギー患者や膠原病患者を絶対にステロイドを用いずに完治させているからです。ステロイドを使わない限りは、抑制されていた免疫の働きが復活し、リバウンドを起こし切らせる中で、数多くの患者が様々な愁訴を訴えることに気がついたのです。これらの愁訴は単にアレルギーの免疫の離脱症状に関わるのみならず、様々な神経症状を引き起こしていることを発見したのです。

 一度増殖したヘルペスウイルスを完全に免疫で退治することも極めて難しいのです。というのは、ヘルペスウイルスは免疫に捕まらないように様々な工夫をして免疫から逃れられる進化を遂げたのです。言うまでもなく、神経節は人体の中で最も免疫の監視機構から遠く果つる所と言われます。さらに神経が炎症を起こすと傷ついた神経は修復しにくいので後遺症が残りやすいので、免疫反応が起こりにくくなっているのです。このようなヘルペスウイルスを神経系に増殖させてしまう免疫抑制治療が、さらに新たなる苦痛を患者に引き起こしていることを見つけ出したのです。

 蛇足になりますが、免疫を抑えることによってIgGからIgEへのクラススイッチが出来ないのみならず、免疫寛容も極めて困難になるという事実を誰も気づいていないことです。免疫学のちょっとした教科書を紐解けば、クラススイッチの遺伝子は京大の名誉教授である本庶佑が発見し、免疫寛容の事実も東大の免疫学の名誉教授である多田登美雄が動物実験で見出し、かつ免疫寛容を起こすサプレッサーT細胞(免疫抑制T細胞とか制御性T細胞とも言われますが)は京大の坂口志文教授が見つけ出してしまったにもかかわらず、臨床の教授連方は誰も気がついていないのは何故なのでしょうか。私には分かりません。いずれにしろ、免疫を抑えない限り、アレルギーの治療やリウマチの治療などというのは極めて簡単なのです。ところが私の治療を知るまでに長期に渡って現代医療の治療と称する間違った免疫抑制治療を受け続けた人は、クラススイッチと免疫寛容を起こすまで地獄の苦しみを味わわなければならないことがあるのです。

 生死を分かつような緊急事態ではない限りは、免疫を抑える治療をすれば罰せられるという法律が出来ないものでしょうか?ちょうど死の恐怖をもたらすような暴力に対してのみ正当防衛のために暴力が許されるように、死の恐怖が間近に迫っている時のみ、ステロイドを使うことを許されるべきです。このような法律が作られれば大半の製薬メーカーは破産に追い込まれることになるでしょうが?