ニキビの患者さんの手記を読む

ニキビとは?

 ニキビはテストステロンという男性ホルモンが過剰に作られる二次性徴が始まる思春期において一番見られるものです。 思春期には、男女ともテストステロンという男性ホルモンが大量に作り始められることは、皆さんご存知でしょう。 女性ホルモンであるエストロゲンの原料も実はテストステロンであることを知っておいてください。この意味で、女性は男性から作られると 言ってもよいのかもしれません。

テストステロンは思春期に大量に作られると脂腺、つまり脂肪を作る外分泌腺が急激に仕事を始めます。ところが、脂腺で作られた脂肪がまず毛穴に出る ための管や、さらに皮質が毛穴から皮膚の表面に出る管に大量に溜まります。 脂肪が大好きなニキビ菌と言われるアクネ桿菌は元々脂腺に住み着いています。このニキビ桿菌が脂肪をどんどん食べて増殖し、好中球に見つけられ炎症 が起こり、そこに表皮に常在している化膿性細菌が感染し、ニキビとなるのです。

ニキビが起こるには、毛包 (毛穴) が男性ホルモンであるテストステロンと常在菌であるアクネ桿菌(プロピオニイバクテリウム・アクネス桿菌)と皮脂の 三つの要素が必要です。アクネ桿菌は元来、嫌気性菌であり、酸素を嫌って脂腺の奥深くに住んでいる常在菌ですから、人間の免疫はアクネ桿菌を敵とみな さず共存しています。ところが皮脂が増え、これを食べたアクネ桿菌がどんどん増えると免疫はアクネ桿菌を敵として認識し、殺しにかかります。この中心 バッターが好中球であります。この好中球はアクネ桿菌を貪食して殺した後に様々な酵素や化学物質や活性酸素を吐き出し、皮膚の組織に障害を引き起こし ます。すると正常な皮膚が破れて、この傷に黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が侵入し、これらの菌と戦った好中球は仕事を終えて、膿となっていわゆる炎症性の ニキビ、つまり赤ニキビとして観察されるのです。

ニキビには、赤ニキビの他にもいろいろな種類のニキビがある事はご存知でしょう。ニキビは、既に述べたように、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところか ら始まります。詰まった毛穴で排除されない皮脂や死んだ皮膚の細胞や、潰れ た細胞から漏れ出た溶かしきれない角質や、メラニン色素や垢がたまると黒ニキビであり、時に面皰と呼ばれるものであります。 一方、白ニキビと呼ばれるものは、毛穴が閉じている状態でアクネ桿菌と好中球が戦っていない状態のニキビです。 もう少し赤ニキビが黒ニキビや白ニキビから生まれるプロセスをまとめながら、ニキビの成り立ちの全てについては卒業しておきましょう。黒ニキビ、白 ニキビの状態から赤いニキビを作り出すのは、皮膚に非常に多く存在する皮膚常在菌のアクネ桿菌です。アクネ桿菌は、嫌気性の細菌のため酸素のない脂腺 の奥に生息しています。皮脂を好むため、毛穴に皮脂がたくさん詰まったときに、この皮脂を栄養源として食べ続け、その結果、過剰に増殖します。増殖し たアクネ桿菌は脂肪分解酵素のリパーゼを大量に分泌し、皮脂を遊離脂肪酸にして、ますます形を変えて、脂肪が溜まっていきます。また紫外線や空気中の 酸素が皮脂をさらに過酸化脂質に変化させます。

皆さんは、活性酸素が人体に大きな害を与えることについてはご存じでしょうが、実は、この過酸化脂質によって起こる害は活性酸素より大きいのです! 活性酸素は、菌や異物を溶かす非常に強力なものですが、生体でできても、すぐに消失してしまいます。対して、過酸化脂質は、菌や異物・組織に対する反 応はあまり強くありませんが、腎臓から排出されず、いつまでも身体の中にとどまり、徐々に組織や臓器や細胞の外側から内部に向ってじっくりと浸透して いって、細胞を傷つけ破壊していくのです。従って、活性酸素の生体での実際の害は、活性酸素によるものによるよりも、むしろ活性酸素が脂質と反応して できた過酸化脂質が害を及ぼしているのです。つまり皮膚においても過酸化脂質になった皮脂が皮膚の組織を傷つけて、その結果炎症起こすことになるので す。このように、皮脂が遊離脂肪酸へ変化し、さらに酸化されて過酸化脂質になった結果、感染が起こらなくても炎症が起きて赤くなることがあるのです。 さらに増えたアクネ桿菌を殺した好中球の死骸が膿として溜まり黄色い部分ができるという症状も出ます。また、さらに進行すると、毛穴の奥深くまで組 織が障害を受け、炎症が広がることもあります。そんなときには皮膚の奥深い部分を傷つけてしまうため、炎症が終わっても奥深い傷が治りきらなくて、い わゆるあばた(痘痕)となり、一生傷として残ってしまうのです。このような治癒のし方を瘢痕治癒といいます。

普通、思春期に出たニキビは、長くても一年前後で治ります。なぜならば、脂腺で思春期に大量に作られた脂質が一年足らずで毛孔につまらなくなるからで す。つまり一年前後で毛孔の広さも拡大し、脂腺で作った大量の脂肪がスムースに皮膚に排泄することができるようになるからです。脂質が毛孔にたまらな くなると、アクネ桿菌が増殖することもできなくなり、自然にニキビもできなくなってしまうからです。

にもかかわらず、思春期が済んでからもニキビが作られ続ける人がいるのはなぜでしょう?それはアトピーの人です。アトピーがある人は、アトピーが治 るまで、ニキビが治りきらないのです。なぜでしょう。ニキビは上で説明したように細菌を殺すための殺しのヘルパーT1 の世界の炎症であります。ところが、 ひとたび殺しの炎症が起こると、その病巣に化学物質を排泄するアトピーの炎症に関わる細胞やサイトカインも、その炎症巣に集まってくるのです。この理 由は後に詳しく書きます。とにかく、肥満細胞、好塩基球、好酸球、排泄に関わるアレルギーのヘルパーT2細胞、さらに IgE 抗体を作る B 細胞、さまざま なサイトカイン等が集まってきます。その炎症巣でアトピーとして免疫細胞と化学物質を排泄する戦いが続くとニキビ跡が修復されずに、その病巣で、いつ までも、いつまでもアトピー性皮膚炎が起こり続けるのです。しかしこの時起こるアトピー性皮膚炎の場合は、痒みがほとんど感じられないのはなぜでしょ うか?それは、このニキビの傷痕から化学物質が肥満細胞、好塩基球、好酸球から作られたヒスタミンとともにすぐに排出されるため、このヒスタミンが近 くの痒みを感じる神経の H1 レセプター(ヒスタミン1レセプター)に付くことがほとんどないために神経が痒みを感じる暇がないからです。

それでは、なぜ漢方の生薬がニキビをよくし、ニキビ跡を治す手伝いができるのでしょうか?まずニキビが生じているときは、まさに上で説明したように Th1 の殺しの炎症の世界であるので、好中球の死骸が毛孔に溜まったり、炎症後の産物が蓄積したりします。これらを人間の免疫は排泄しようするのですが、 その手助けをするのが漢方生薬であります。漢方生薬は非特異的な先天的免疫の働きを高めるのみならず、同時に非特異的な組織の障害の修復を助ける事も できるのです。つまり、人体に蓄積した炎症産物を排泄する仕事を高めることができるのです。以前どこかで書いたことがあるのですが、漢方は特異的な細 菌やウイルスを免疫が殺す手助けをするよりも、非特異的な排泄の手助けをする方がはるかに上手なのです。つまり、漢方は敵を一つに決めた特化された抗 体やキラーT 細胞を作るのではなく、先天的な非特異的な大食細胞や好中球などの働きを高めるのです。したがって、傷ついた結合組織は、特異性がないの で、炎症後の結合組織の傷痕を修復するという後始末は、まさに非特異的であり、漢方生薬に含まれている苦い成分であるアルカロイドがやっていることな のです。

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 アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。

 患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。 

アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。

 それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。

漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。

 市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。

松本医院の「なぜ」

病気とは何でしょうか?

 病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。

 それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。

アレルギーとは何でしょうか?

 アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。

膠原病とは何でしょうか?

 膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。

アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?

 敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。

リウマチの患者さんの家族の皆様に

 他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。

 そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。

 また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。