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革命的リウマチの根本治療法

-漢方・鍼灸の免疫促進作用によるリウマチ完治の理論と証拠 -

膠原病やアレルギーは決して怖れるものではありません
この理論は全ての膠原病やアレルギーに通ずるものです。
免疫反応を抑制せずに、痛みだけを楽にすれば、リウマチは抗体の クラススイッチと免疫寛容によって完治する。
漢方と鍼灸と漢方 浴剤で、松本理論に従って、リウマチは必ず治してあげます。


松本医院 院長 医学博士 松本仁幸
(京都大学卒業、大阪外国語大学中退、京都府立医科大学卒業)

リウマチは、死んだ異物に対するIgG抗体を用いる免疫反応によって関節に痛みが出現します。この痛みを絶対に免疫を抑制せずに、痛みの症状を軽減していけば、まずIgGがIgEにクラススイッチされ、アレルギーと変わり、最後には、自然にアレルギーの免疫の働きが無くなり、リウマチは完治します。この免疫のはたらきが自然になくなることを、私は、「自然後天的免疫寛容」と呼んでいます。このようにして、死んだ異物と人体は共存することができるのです。

つまり、言い換えると、私はアレルギー(アトピー)を完治させることができるからこそリウマチを完治させることができるのです。実は、膠原病(代表であるリウマチ)と、アレルギー(代表であるアトピー)とは全く同じ敵である死んだ異物である化学物質と戦っているのです。何が違うかというと、リウマチはIgG抗体という武器を用い、一方、アトピーはIgE抗体という武器を用いるという違いがあるだけです。ところが、このIgG抗体はIgE抗体に変わる点がみそなのです。この変換を抗体のクラススイッチといいます。この変換を起こさせる遺伝子を見つけたのは京都大学名誉教授、本庶佑先生です。私にとって名誉なことには、彼が1997年にこの遺伝子を発見する前から私は臨床免疫学的にこのクラススイッチ現象をすでに見つけ出していました。つまり、免疫を高める私のリウマチ治療中に、必ず多かれ少なかれアトピーの痒みが出現し、痛みがなくなっていくという自然なクラススイッチ現象を発見していたのです。つまり、この自然クラススイッチは、免疫を高め続ければ自然に起こさせることができ、最後はアトピーに変えて自然後天的免疫寛容を起こせれば、全ての膠原病と全てのアレルギーは完治させることができる事実を私は見つけ出していたのです。

 ここで、膠原病やアレルギーの呼び方について書き添えておきます。膠原病はIgG性アレルギーと言ってもよいのです。逆に、アレルギーをIgE性膠原病と言ってもよいのです。さらに大きく、膠原病をアレルギー性疾患といってもよいのです。事実、現在学会で認められているクームスとゲルの4つのアレルギー分類の中の2型と3型の中に、膠原病が含まれるのです。(2型のアレルギーによる膠原病は、実は、クラススイッチによってアレルギーになることはできないのです。これに含まれる膠原病に特発性血小板減少症が含まれます。)

 さらに、病名について言及すれば、アトピーをアレルギー性皮膚炎、花粉症をアレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎、喘息をアレルギー性気管支炎というべきです。さらに、リウマチは膠原病性関節炎、シェーグレン症候群を膠原病性涙腺炎・唾液腺炎、皮膚筋炎を膠原病性筋炎というべきであり、SLE(システミック・ループス・エリトマトーデス)はこのような全ての膠原病が同時に生じているに過ぎないので、全身性膠原病と言ってもよいのです。ちょうどアレルギーの全てを持っている人を全身性アレルギーと言ってもいいのと同じです。

 近頃、膠原病のことを結合組織病と言います。これは異物が結合組織に蓄積し、ここで炎症が起こるからです。今まで膠原病と言われてきたのは、結合組織が膠原繊維で構成されているからです。さらに詳しく述べると、結合組織というのは、細胞と細胞を結びつける組織のことを言います。この結合組織に血管が通っているのです。この血管から漏れ出た異物が結合組織に蓄積し、これを認識した免疫が排除しようとする戦いのために炎症が生じ、そこで病気が起こっているように見えるので、結合組織病と呼べるのです。

リウマチ完治の理論

 リウマチは関節の滑膜細胞の結合組織(膠原線維)に溜まった、死んだ異物を殺そうとして排除する正しい免疫の働きであり、絶対にその働きを抑制したり止めたりしてはいけないのです。(ただ、後で死んだ異物を殺すのは結局間違いであることも気がつくようになっているのが免疫の深遠なところなのです。この点を他のどんな医者も気がついていないほど免疫は複雑であるのです。死んだ無生物を処理するのは体外に排泄することに自然と気がつくシステムが本来的に免疫に備わっているのです。(初めから免疫は、生きた蛋白である異物と、死んだ蛋白である異物とを見分けることはできないのです。たとえば、今でも問題になっている、ウイルスは生命体であるか、生命体でないかという問題と似ています。DNAだけをもっているウイルスは果たして生きているのでしょうか、死んでいるのでしょうか?このような難しさは、免疫自身が遭遇していることなのです。したがって、この問題を解くために、免疫は極めて慎重なメカニズムを身につけました。つまり、体内に侵入してきた異物である蛋白を、とにもかくにも、増殖すると殺されてしまうかもしれない蛋白とまず認識し、IgG抗体でもって殺そうとして膠原病の症状を起こさせるのですが、結局殺す必要がないと分かれば、IgG抗体をクラススイッチして死んだ異物の蛋白として処理するために、IgE抗体を作るようになったのです。つまり、IgE抗体で体外に吐き出すという仕事をさせるようになり、これがアレルギーとなったのです。)

 死んだ異物である蛋白を殺そうとするときに、生ずる炎症による痛みだけが問題となり、従って、その痛みを免疫を抑制しないで楽にし、さらに痛みを痒みに変えるだけが私のする唯一の仕事になるのです。私の知る限り唯一免疫を高めながら痛みを軽減できるのが、漢方煎剤であり鍼灸であり漢方浴剤なのであります。最後には、有限な免疫のシステムは、排除しても無限に体内に侵入してくる死んだ異物を殺し続けることが、無意味であり間違いであることを自然に認識してこの戦いのやり方を変えて、今度は死んでいる化学物質を体外に排除する戦術に変えリウマチをアトピーに変えてしまうのです。これを抗体のクラススイッチといいます。さらに無限に体内に侵入してくる死んでいる化学物質を体外に排除することの誤りを再び知ってこの戦いもやめてしまい、死んだ異物と共存するようになり、リウマチもアレルギーも完治してしまうのです。つまり免疫を抑制しない限りは、自然にIgG抗体がIgE抗体へとクラススイッチし、痛み(リウマチ)が痒み(アトピー)に変わり、最後は、その痒みを再び免疫を抑制しないで処理すれば、その異物と共存できるようになるのです。私は世界で初めてこの事実を臨床的に発見し、「自然後天的免疫寛容」と名付けました。そしてこのはたらきを行うリンパ球がサプレッサーTリンパ球であり、それをわが母校の京大教授でいらっしゃる坂口志文先生が最近ついに見つけ出されました。

 アトピーの場合も皮膚に溜まった異物を排除する正しい免疫の働きであり、絶対にその働きを抑制したり止めたりしてはいけないのはリウマチの場合もアトピーの場合も同じなのです。リウマチもアトピーも異物を吐き出すという免疫の働きそのものは正しいのですが、戦術が誤りであるのです。この誤りを免疫が経験を通しておのずから知り、しかも自ら正すことができることを私が世界で始めて発見しリウマチもアレルギーも治すことができると分かったのです。免疫はまるで素直で賢い人間のように自分の過ちを悟り正せるのを感嘆せざるを得ません。

 免疫は記憶システムであることはつとに知られていますが、免疫はまるで人間の脳とよく似ていると思いませんか。しかも脳と違って免疫の働きはいかに述べるようにますます明らかになりこのように進んだ免疫の理論を駆使して私もこのような論文を書けるようになったのです。

 実際、リウマチの治療の際に必ずアトピー(時にはアレルギー性鼻炎や結膜炎)が多かれ少なかれ出現します。事実、リウマチもアトピーも結局同じアレルギーであり、同じアレルゲンを排除しようとする働きであり、最後はアトピーの治療となるのです。つまり同じアレルゲンを体内(関節腔内)で排除しようとする時にはIgG抗体を使い、体表面(皮膚、鼻粘膜、目の粘膜、気管支の粘膜)で排除しようとする時にはIgE抗体が必要になるのです。この事実を私は世界で初めて発見したことはたびたび述べてきました。これは私のアトピーの根本治療の考え方や方法と全く同じで、一切免疫を抑えない限り、全て自然に免疫がもたらす当たり前の結果なのです。(アトピーの場合は皮膚から異物を排除する戦いを自然に止めさせることだけなのです。リウマチの場合は関節の滑膜から異物を排除する戦いを自然に止めさせることであります。リウマチの患者さんは必ず多かれ少なかれアトピーになりますから、必ずインターネットでアトピーの私の理論を何回も何回も読んでください。人によってはリウマチの痛みよりもアトピーの苦しみの方が強い場合がみられることがあります。)

元来、リウマチもアレルギーのⅢ型タイプの一つであり、クラススイッチした後、アトピー完治の理論と同じように自然後天的免疫寛容を起こすことによって完治するのも当然なことなのであります。皮膚の病気であるアトピーで死ぬことが無いように、リウマチ自身の為に死ぬことも無いわけですから(皮肉なことに、製薬メーカーが作る抗リウマチ薬の副作用で死ぬことはありますが)、自然後天的免疫寛容を起こすまでにリウマチの痛みと変形をいかに軽減するだけが私の仕事となります。(当院に受診する前に、長年リウマチを患ってきた人は、しばしば関節の変形が見られます。リウマチを完治することと変形を治すことはまったく別の問題となります。)つまり、アトピーの場合と同じく、関節内で起こっている異物を排除しようとする免疫の働きを一切抑制せずに症状を楽にするだけで最後はその排除の戦いに敗北し、そのような異物と共存することによってリウマチは完治してしまうのであります。もちろん変形も確実に徐々に消え、正常な関節に戻るのであります。ただし、リウマチの間違った現代医療の治療を長く受け続けたために、重度の変形をきたしてしまった場合には、正常に戻るのにはそれなりの時間はかかります。しかし、生きている限り、組織の障害は必ず元に戻そうとする修復の遺伝子の働きがあるわけですから、遅かれ早かれ変形も治るようになっているのです。その手助けをするのも私の大きな仕事のうちのひとつです。

リウマチの原因について医学書に明確に指摘されていないのは、アトピーの原因についても不明と言われているのと同じです。しかし既に私が指摘していたように、アトピーのアレルゲンは人工化学物質であるように、リウマチの抗原(アレルゲン)も関節腔内に蓄積した無生物の天然異物であり、或いは人工化学物質の異物であり、これらを関節滑膜上で関節の外へ排除し、さらに体外に出そうとする免疫反応であります。その結果、滑膜や関節の組織に炎症が生じ、痛みと障害が引き起こされ、間違った治療を続けると、いつまでも炎症産物が除去されずに関節の組織の変形や機能障害まで引き起こしてしまうのであります。従って、根治治療を目的とする東洋医学の成すべき仕事は、免疫反応を抑えずに炎症の症状である痛みやむくみをいかに楽にしてあげるかだけであります。とにかく強調しても強調しすぎる事がないのは、免疫反応を抑えないことが一番大切であるのです。あくまでも免疫反応を絶対に抑えなければ、IgG抗体の世界であるリウマチから、IgE抗体の支配する世界であるアトピーに変わり、最後は京大の坂口志文先生が見つけ出したサプレッサーT細胞がこんな絶対に勝てるはずはない無駄な戦いを止めさせる指令を自然に出すのであります。

 サプレッサーT細胞がどのようにして戦いをやめさせるかについて説明しておきましょう。まず、T細胞は、3種類のT細胞から成り立っています。1つ目は、免疫反応を起こすヘルパーT細胞です。(このヘルパーT細胞はさらに2種類に分けられます。異物を殺すためのIgG抗体をBリンパ球に作らせるヘルパーT1リンパ球と、死んだ異物を排泄するIgE抗体をBリンパ球に作らせるヘルパーT2リンパ球です。)2つ目のT細胞は、直接生きた敵を殺すことができるキラーT細胞です。このキラーT細胞は、細胞に侵入したウイルスを殺すために用いられ、膠原病やアレルギーとはいまのところ直接関わりはありません。3つ目は、戦いをやめさせるサプレッサーT細胞(regulatory T cell とも言い、日本語では、制御性Tリンパ球と言います。)です。ヘルパーT細胞は一度抗原に刺激され、活性化されると、遅かれ早かれ細胞表面に戦いをやめさせるCTLA-4というレセプターを発現します。これは何のために発現されるかと言うと、私の考えでは、殺さなくてもいい敵、言い換えると、共存できる敵と、いつまでも戦う可能性を排除するために準備しているのです。先ほど述べたように、死んだ異物である蛋白と、生きた増殖する異物である蛋白とを免疫は区別できないのです。したがって、意味のない戦いをやめさせる必要があります。この信号がサプレッサーT細胞から出されるのです。サプレッサーT細胞は、死んだ共存できる異物と結びつくと、インターロイキン10、TGF-βを作って全てのT細胞に送り込みます。T細胞の膜上に作られたCTLA-4というレセプターとこれらのインターロイキン10やTGF-βが結びついて、戦いが終わり、免疫寛容を起こし、死んだ危険のない異物と共存することが可能となると考えています。

 ところが、現代のアトピーの治療もリウマチの治療も、一時的に異物を排除する免疫の戦いを止めさせる対症療法に過ぎません。痛みを止めたりする薬(その代表はステロイドや抗炎症剤であることは既に皆さんご存知でしょう)や、免疫を抑制する薬(抗リウマチ剤や免疫抑制剤)の効き目が切れると、必ずリバウンド現象(免疫抑制剤の効き目がなくなったときに必ず出てくる離脱症状)が生じて再び戦いが激しくなる上に、薬自身の様々な副作用の処理も困難になっていきます。最後は永遠に治らない医原病・薬原病となってしまうのです。そして症状がひどくなると、待ち構えるように、整形外科医は人工関節を入れる手術を勧めます。いわば、生きた関節を死体の無生物である金属の関節に置換することを何の躊躇もせずにやってしまうのです。もちろん人工関節を入れたからといっても、リウマチが治るわけでもないのに、です。痛みが完全に無くなるわけでもないのに、です。そして次々と手術が増えていくのです。私が経験した患者さんは、頚椎の手術を含めて9回も手術された人がいました。5、6回の人はざらに見られます。勿論それらの患者さんは、死んだのも同然の寝たきりの生活を強いられていました。

 実際私の患者には人工関節をし終わって来られる方が何人かいます。この方たちのリウマチの炎症所見はいつまでも続きます。それは人工関節という大きな異物と境界となる生体の接触面が収まりがつかなくなるからです。つまり、常に生体側の組織が、死んだ人工関節と癒合することができず、組織の損傷として免疫に認識され、そこでいつまでもいつまでも炎症を起こし続けるからです。確かに、人工関節により、痛みは減りますが、別の意味での炎症は永遠に続くのです。

 人工関節ではなくて、滑膜切除術を行って来られた患者さんもたくさんいます。他の関節の痛みが取れても、滑膜切除した関節だけは、いつまでも痛みは残ります。それも、滑膜が欠如した部分だけが傷となり、そこでリウマチとは異なる炎症がいつまでも続くからです。極めて残念なことです。滑膜切除術さえすれば、リウマチが治る人がたくさんいることを思えば。

 手術はしなくても、ステロイドや抗リウマチ薬を使い、現代医学の対症療法の治療が長い人ほどリバウンドに苦しみ、完治までに時間が掛かるのはアトピーと同じであります。特にステロイドの注射や、ステロイドの内服剤を長期に投与された人は、その分だけリバウンドのために苦しまざるを得ないのも、アトピーの場合と全く同じであります。リウマチの場合でもステロイドは結局疫病神であり、一時的には良くても後が怖い薬なのです。免疫は本来記憶のシステムです。免疫はステロイドによって免疫の遺伝子を無理やり変えさせられて自分の免疫の仕事を途中で止めさせられても、一時的に無理に休戦を強いても、免疫の細胞は死んでいるわけではなく、寝ているだけですから、その遺伝子が修復されると、正しい遺伝子が目覚め、最後まで仕事をやり続けようとします。これがリバウンドです。どうせリバウンドが起こるわけですから、免疫は抑える意味がないのです。しかし、世界中で間違った医療が堂々と続けられています。悲しいことです。

  一方、リウマチの痛みの症状が初めて出現してすぐに私の理論にのっとった免疫を抑えない東洋医学を中心とする私の治療を受ければ、簡単に症状が消え、同時に慢性関節リウマチ関連の検査データも改善し、最後は症状も完全になくなり、同時に検査データも完全に正常になり、リウマチは完治してしまうのです。若い女性の中には、間違った治療を一切受けていなければ、1ヶ月もしないうちに完全に痛みが消え、検査データも正常になってしまった人もいます。残念なことには、リウマチと気づいたり、診断されたりしてすぐに私の治療を受けても、すぐに治らない例があります。その方たちは必ず心のストレスを持っている方です。ストレスに対抗するために肉体は副腎髄質ホルモンであるアドレナリンと、副腎皮質ホルモンであるステロイドホルモンを自ら大量に作り続けます。アドレナリンも自分自身のステロイドホルモンも、必ず免疫を抑制し続けます。免疫を抑制すると、クラススイッチのみならず、免疫寛容も極めて起こりにくくなります。つまり、痛みが痒みになることが困難になり、さらに、治療で免疫を上げようとしても、患者の内因性のステロイドのために、なかなか免疫が上がらないことがあります。こんなときはまず第一に、ストレスの原因である家庭の問題や職場の問題や経済的な問題などを解決しなければならないのです。リウマチそのものは必ず治るものなので、ストレスにはなりようがありません。私の理論を完全に理解し、何百人ものリウマチ患者が治っていく手記を読めば、必ず心のリウマチによるストレスはなくなるものです。

もちろん、東洋医学は単に経験医学に過ぎないものであり、本当の正しい免疫の理論は西洋医学から得られたものです。一般大衆は西洋医学を東洋医学よりも優れているように感じているようですが、実を言えば今大学病院などで実践されている西洋医学は間違った西洋医学なのです。西洋医学が絶対に正しいのは基礎医学である免疫学であり、免疫を抑えてしまうような現代の西洋臨床医学は誤っているのです。正しい西洋医学の免疫の理論を臨床に応用すれば、必ず私のようにリウマチもアトピーも完治させることができるのですが、学会や、大学の先生方は薬で抑えることだけしか考えていないのです。鼻からアレルギーと膠原病は絶対治らないものと決めつけているのです。そのために免疫を抑えることだけが自分たちの仕事だと思い込んでいるのです。私は市井の一介の開業医に過ぎません。私よりもはるかに賢い医者がいるのに、どうして今まで述べたことに誰も気づかないのでしょう?いずれにしろ、間違った西洋医学の臨床の問題点は免疫を抑えるということに尽きます。正しい臨床はいかにして免疫反応そのものを抑制せずに、痛みだけを除去するかに専念すべきであるのです。

ところが、同じことを繰り返すようですが、アトピーと同じようにステロイドなどの免疫抑制剤を使用してきたときには、それらを止めますと必ず多かれ少なかれリバウンド症状が出るうえに、アトピーのIgE抗体に対応するリウマチ抗体のRAPA抗体やRF因子や抗CCP抗体やZTTやγグロブリンや抗ガラクトース欠損やIgG抗体なども徐々に上昇していきます。ところが免疫を抑制しなければ、いつのまにか最後にはこれらの全てのIgE抗体の値も頂点に達し、その後、下降し始めると共に劇的に症状の改善も見られるのです。この頂点がクラススイッチする時点であり、このことを私はリウマチの「自然クラススイッチ」と名付けています。

私は常に「自然」という言葉を発見した事実に加えるのですが、当然のことであります。患者さんは医者や薬が病気を治していると考えていますが、というよりも、考えさせられていますが、実を言えば病気を治すのは病人自身であり、患者の免疫なのです。この世の中には無理に生じることはありません。例えば美人であるのも、これは生まれつきの自然美人なのです。優秀な成績で東大や京大に合格するのも生まれつき頭がよいからです。(もちろん才能は努力によって花開くものであり、免疫が刺激されて初めて免疫の力が発揮できるように頭脳も努力と言う刺激が必要です。)学校の先生は少しばかりヘルプをしているだけです。化粧をすれば美人になると思い込んだり、裏口入学で金を渡して名門大学に入っても化けの皮は剥がれます。医療も同じことです。免疫をヘルプしないで免疫を抑えているだけでは必ず化けの皮が剥がれてリバウンド現象を起こし、患者はひどい目にあいます。本来自然に治る病気を自然に治していくことが根本治療なのです。従って、医者も薬も、患者が自然に治るプロセスをほんの少し手助けをしてやればほとんど全ての病気は治るのです。今私が治せない病気は癌だけだと考えています。しかし、癌も免疫を高めることによって、いずれは完治する日が来ると思います。あらゆる事柄は理に従えば全てうまくいくものです。医療も素直に人間の免疫の営みを正しく認知すれば今のところ癌以外は治るようになっていると考えています。

リウマチやアレルギーを起こす武器となる抗体について

 元来、抗体というものはヘルパーT細胞の命令によってBリンパ球が作るものです。抗体にはIgM、IgG、IgA、IgD、IgEの5種類のクラス(種類)があります。IgM抗体とIgG抗体は生きた敵を殺す為に使われ、IgE抗体は無生物の異物を体外へ排泄するために用いられるものです。IgA抗体は、腸管の粘膜や、目の結膜、呼吸器粘膜、それから泌尿器粘膜、消化器粘膜などに大量に存在し、殺すべき敵をこれらの粘膜から体内に侵入させないはたらきを持っています。IgD抗体は、IgG抗体の製造に必要だとされていますが、まだあまりよく分かっていません。

 IgG抗体は生きた抗原と結びついた後、好中球やマクロファージと簡単に結びつくことができ、この好中球とマクロファージが生きた抗原を貪食し溶かして殺してしまうのです。このようなIgGのはたらきをオプソニン(味付け)作用といいます。一方、IgE抗体は死んだ抗原と結びつくと同時に、肥満細胞や好塩基球や好酸球だけに結びつきます。すると、これらの細胞から痒みの原因となるヒスタミンが放出され、くしゃみ、鼻水、痒みなどが出て、その死んだ抗原である異物を体外へ排泄しようとするのです。

さて、Bリンパ球は最初に必ずIgM抗体を作ります。次にIgG抗体を作り、最後にIgE抗体を作ります。これを抗体のクラススイッチと言います。何故IgM抗体やIgG抗体が最初に作られるかというと、生命を危うくする敵であるウイルスや細菌を何よりも素早く殺す必要があるからです。一方直接に生命に危害を与えない無生物の異物は、時間をかけておもむろに最後に排除すれば良いのでIgE抗体が最後に作られるのです。これも自然の摂理であります。

 リウマチの治療で最も重要なポイントは、IgG抗体がIgE抗体に変わる抗体のクラススイッチです。抗体についてもう少し詳しく説明しましょう。抗体は蛋白でできているので、抗体蛋白とか免疫グロブリンとも呼ばれます。抗体には5種類あると述べましたが、全ての抗体は頭となる先端に両手を持った分子であり、その手は抗原と結びつく仕事を行います。また、別のしっぽとなる先端には他の免疫の働きを持つ細胞と結びつく仕事をするのです。

もっと具体的に詳しく述べましょう。抗体分子はY字型をしており、頭の先端は二つに分かれ、Fabと名付けられており、抗原(異物)と特異的に結合する部分であります。(特異的というのは決まった特定のものだけに結びつくという意味です)別の先端の尻尾をFcと言います。このFc部分の微妙な違いが、5種類のクラスの抗体の違いを生み出します。このFc部分は免疫系の他の細胞に結合したり、抗体の働きを補うことのできる補体系(抗体の働きを補う蛋白質という意味で補体と名付けられています。)を活性化するための部分であります。なぜクラススイッチという言い方をするのでしょうか?特定のFabは5種類の抗体は全て同じなのですが、Fcの部分だけが5種類とも互いに違っているのです。つまり、クラスというのはFcの部分を指し、クラススイッチというのは、Fcの部分だけが変わるという意味なのです。もっと具体的に述べましょう。IgM抗体とIgG抗体は、殺すべき敵を好中球や大食細胞に食べさせるためにあると言えます。IgE抗体は殺さなくてもよい敵と結びついて、さらに肥満細胞とも結びついてヒスタミンを出させるためにあると言えます。それでは、IgA抗体はどんなはたらきを持っているのでしょう?実はIgA抗体は、殺すべき敵も殺さなくてもよい敵もいずれの敵にも結びついて、異物を粘膜から排除しようとするはたらきを持っているのです。

 オプソニン作用について詳しく述べましょう。単核食細胞(マクロファージといわれる食細胞の大型の細胞)や多形核白血球(いわゆる白血球と呼ばれるものですが正しくは好中球)は抗体のFc部分と結びつくレセプタ-(受容体)を細胞表面に持ち、Fabで捕まえた細菌や異物を、この好中球が抗体ごと貪食して、好中球の細胞内にその細菌を完全に取り込んで溶かそうとします。つまり細菌と抗体と好中球の三つが結びついて初めて、この好中球に取りこまれて細菌が食べられてしまうのです。たくさん細菌を食べた好中球が増えてくると、その戦いの結果、好中球の死体が膿として見られます。このように抗体や補体は敵を好中球に食べさせやすくするための味付けの役割をしています。これを抗体のオプソニン作用(味付け作用)と言います。

 リウマチで用いられる抗体はIgG抗体であり、アレルギーで用いられる抗体はIgE抗体なのであります。IgG抗体にもいろいろ種類があります。つまり、Fc部分は同じですが、Fab部分が異なる無数のIgG抗体があるからです。したがって、リウマチに関係する抗体にもいろいろあります。その代表がRhであり、RAPA、抗CCP抗体、ZTT、γグロブリン、α1グロブリン、α2グロブリン、βグロブリンであります。IgE抗体には、RISTと言って、トータルのIgE抗体を見る検査と、同じIgE抗体でもFabが異なるRASTと言う個々のアレルゲンに対するIgE抗体があります。つまり、ハウスダストに含まれる化学物質に対するIgE抗体や、卵に含まれる化学物質に対するIgE抗体などであります。

リウマチからアトピーへ

 さてリウマチがアトピーになる具体的な話をまたしましょう。死んだ異物が人体の関節腔に入りますと、その異物は関節の滑膜細胞の結合組織に少しずつ沈着し、結びつきます。結合組織は膠原線維をはじめとしてほとんどが蛋白で作られています。つまり、ハプテンが死んだ異物でありキャリア蛋白が結合組織であるのです。そしてこのキャリア蛋白とハプテンが全体として抗原となるのであります。(人間が抗体を作るときにはTリンパ球が絶対に必要であります。Tリンパ球が結びつくことができるのは蛋白しかないのです。従って人間にとって必要でない異物が蛋白でなければ抗体を作ることはできないのです。従って蛋白でない人工化学物質は他の蛋白と結びつかない限りは、絶対に身体から免疫を発動させて殺したり排除することはできないのです。このような化学物質をハプテンといいます)

この無生物である抗原を、細菌と同じく殺すべき相手と過敏反応したマクロファージが食べて殺し溶かそうとします。さらに、この抗原を樹枝状細胞であるランゲルハンス細胞が摂取し、これをリンパ節まで運んでいきます。それをヘルパー1Tリンパ球(Th1リンパ球)に提示します。実はヘルパーT細胞というのは、抗原と結びつくレセプターが膜表面にあります。このレセプターは、個々のヘルパーTリンパ球により、全て異なっているのです。何億個もの種類の違うレセプターがあります。このレセプターとぴったり結びつく抗原でないと、絶対にヘルパーTリンパ球は相手の抗原を認識できないのです。宇宙にある全ての抗原を認識できるくらいに、多種のレセプターがあると言われています。同じように、Bリンパ球も同じだけのレセプターがあることがわかっています。なぜBリンパ球に無限と言えるほどの異なったレセプターがあるのかについては長い間謎でした。この謎を解いたのが、日本で初めてノーベル生理医学賞を受賞した利根川進氏であります。それまでは遺伝子は変わらないとされていたのですが、リンパ球の遺伝子だけは、遺伝子の組み換えによってあらゆる種類のレセプターを作ることができることを彼は明らかにしたのです。

 ランゲルハンス細胞によって運ばれてきた異物(抗原)とぴったり結びつくことができるレセプターを持ったヘルパー1Tリンパ球(Th1リンパ球)は、その抗原と結びつくと、刺激され、インターロイキン2やインターフェロンγというサイトカインを出します。(サイトカインというのは、いわば電波のようなものであり、細胞と細胞の通信を行うメッセンジャーと考えてください。)これらのサイトカインはBリンパ球と結びつき、IgG抗体を作るよう命令します。

 実を言うと、Bリンパ球が抗体を作り出すのはこんな簡単にいくわけではないのです。少し詳しく書きましょう。一度触れたことがあるのですが、結合組織には、無数の補体という蛋白があります。この蛋白が異物と結びついて、この異物をリンパ節まで運んでいくのです。この補体に対して、全ての濾胞性樹枝状細胞はレセプターを持っていて、リンパ節でこの補体と結びつき、運ばれてきた異物が濾胞性樹枝状細胞に取り込まれるのです。そして、この取り込んだ異物がぴったり結びつくことができるBリンパ球に提示されると、そのBリンパ球は刺激されるのです。すると、この活性化されたBリンパ球はどんどん増殖していきます。すでに、同じ異物で刺激されたTリンパ球には膜の表面にCD40Lという共刺激蛋白が出現しており、これがBリンパ球の上にあるCD40という蛋白と結びつくと、初めてIgG抗体をつくり、抗体のクラススイッチを起こすことができるようになるのです。この辺りも極めて免疫が難解で複雑な点であり、この話はここで終わりにしておきましょう。

 このようにして死んだ異物に対してIgG抗体ができ始めるのがリウマチの始まりなのです。このIgG抗体がリンパ節や結合組織で好中球と異物の2者と結びつくと、好中球はこの異物を様々な酵素で溶かし始めます。つまり炎症が起きます。この炎症産物が神経を刺激して、痛みとして感じられるのです。ところが、キャリア蛋白は溶けてしまうのですが、この結合物の異物は元来無生物の化学物質ですから溶かすことができません。そして、どんどん関節腔に大量に蓄積していきます。どんどん溜まっていきますと、溶かされなかった化学物質であるハプテンは、さらに体内の結合組織にある色々な蛋白とも結びつくようになります。とりわけリウマチのときは、関節の結合組織の蛋白と、この化学物質が結びついてしまいます。すると、Th1リンパ球よりも元来少なかったヘルパー2Tリンパ球(Th2リンパ球)との結びつきがやっと出現し、ここでTh2リンパ球の登場となります。すると、Th2リンパ球はインターロイキン4というサイトカインを出します。このインターロイキン4はBリンパ球を刺激して、リンパ節でIgG抗体の産生をIgE抗体の産生に変えろとBリンパ球に命令します。つまり、クラススイッチを命令し、膠原病をアレルギーに変えてしまうのです。免疫もこの段階でやっと死んだ異物を排泄するのに、IgG抗体では無理だと認識し、死んだ異物を排泄するための最も適切なIgE抗体を作らせ始めるのです。ここからアトピーが始まるのです。

このようにしてクラススイッチが生じるのですが、このようなクラススイッチが生ずるのも、免疫の働きを抑制しないでおけば自然に起こるので、私はこれを「自然クラススイッチ」と呼んでいるのです。このようにして自然クラススイッチが起こるとIgEの世界となり、アトピーの問題と変わってしまうのです。(アトピーについては私のインターネットの意味論をしっかりと読んでください)

このメカニズムを臨床的に見つけたのも世界でただ一人私だけなのです。もし、最初から関節腔に侵入してきた異物が生きた敵であれば必ず好中球によって溶かされる訳ですから、関節腔やリンパ節に絶対に生きた異物が溜まることはないのです。死んだ異物だからこそ溶けないで関節腔やリンパ節に大量に溜まる結果、Th2リンパ球との出会いもあるのです。言い換えれば、死んだ異物であるからこそリウマチが起こるのです。つまり、もし風邪を引いたときに一時的に関節に痛みが出ても、風邪が治れば痛みが消えるのはウイルスを溶かしきっているからです。従って生きた異物によって膠原病の代表であるリウマチは起こり得ないのです。

痺れと痛みと痒みについて

 痒みは皮膚や粘膜の痛点の弱い刺激によって生じる感覚といわれます。痒みと痛みは兄弟なのです。さらに、痺れは痛みよりもより弱い刺激によって生じると言われています。まさにリウマチはアトピーの激しい症状が関節腔内で起こっている病気と言い換えても過言ではないのです。事実、IgM抗体やIgG抗体クラスに属していると言われるRAPA抗体やRAHA抗体やRF因子やγグロブリン(γG)などに属するIgGが、アレルギー抗体であるIgE抗体と極めて関わりが深いこともすでに証明されています。Fabが同じで、Fcが異なるだけなのです。つまりリウマチとアトピーは同じアレルギーに属する病気であることは以前から知られていたのですが、それが証明されつつあるのです。さらに私のリウマチの治療の最中に必ずアトピー(時にはアレルギー性鼻炎)が出ることは以上の事実をさらに追認しているのです。(これについては後で詳しく書きます。)これはどういうことかというと、本来、リウマチのRAPA抗体やRAHA抗体やγGに属する、IgM抗体やIgG抗体クラスの抗体といわれていましたが、この抗体が、いわゆる抗体のクラススイッチを行って、同じ抗原と結びつく部分は変わらず、残りの部分だけがチェンジして、IgE抗体クラスに属している抗体に変化したと考えられます。その結果、リウマチの治療の途中に実際にアトピーや他のアレルギーが早かれ遅かれ、多かれ少なかれ100パーセント出現することは必ず経験することであります。最後にアトピーが出現してしまうと、同じ異物は関節よりも皮膚からの方がはるかに排泄しやすいので、リウマチに使われるべきIgM抗体やIgG抗体がクラススイッチし、最後はIgE抗体に変化して、アトピーに使われてしまうシステムが免疫機構の中に内蔵されているのです。(これらのメカニズムの全てを詳しく証明すればノーベル賞を貰えるでしょう。実際、既に抗体のクラススイッチが生じる遺伝子学的なメカニズムを解明した日本人がいます。それは京都大学教授の本庶佑先生です。彼はノーベル生理医学賞の候補者の一人に挙がっています。最近、免疫寛容を起こすサプレッサーT細胞も京大の坂口志文先生によって発見されました。今後彼が研究を続け、サプレッサーT細胞の遺伝子を同定すれば、必ず彼はノーベル賞を受賞できるでしょう。)その分、皮膚のアトピーの症状は激しくなっていきますが、痺れや痛みは楽になり、リウマチは完治へと向かっていくのであります。

 従って、リウマチの痛みが取れるという事は、IgGに属するリウマチ抗体が作られなくなると同時にIgE抗体が作られることです。つまり痛みが痒みに変わっていくことです。しかし痒みが出たからといって一度にIgG抗体がIgE抗体に全てクラススイッチしたわけではありません。なんとなれば、関節は200箇所以上もあり、リンパ節は3000箇所以上あるからです。全面的に、完全にクラススイッチするということは、これらの関節やリンパ節に見られるBリンパ球の全てがクラススイッチをしなくてはならないからです。

 私のほとんどの患者は当院に受診される前に大量のステロイドを注射、内服の形で投与されています。それによりBリンパ球がIgG抗体を作ることを一時的には抑制されていますが、そのような治療を止めれば時間と共にBリンパ球はIgG抗体を作り始めます。と同時に当院に来てからも正しい免疫は活動していますから、クラススイッチをやるまでIgGがさらに作られ続けます。もちろん他の痛み止めとか抗リウマチ薬をステロイドと同時に投薬されている人が大半ですから、このような薬を止めればあらゆる免疫系の仕事が目を覚まし始めます。免疫系というのは記憶のシステムでありますから抑えたことも覚えており、抑制が外れると必ず途中から再び免疫の働きを取り戻し、自分の仕事を最後まで貫徹しようとします。従ってどのようなリバウンドが起こり、いつまで続くかはこのような免疫抑制薬を完全に止めてみて初めてわかるのです。従って一番治りやすい人は本当の初期症状で来られる人です。(しかし、このような患者でも、心のストレスがかかり続けているような方であれば、ストレスに対抗するために、自分の副腎から免疫を抑制してしまうアドレナリンや、ステロイドホルモンが出続けているので、クラススイッチしにくい人もかなりおられます。)中にはリウマチと診断されて人工関節をしなければならないと言われて初めて私のインターネットを探して来られる人がいます。このような人はあらゆる現代医学の間違った治療を受けてこられた人ですから、なかなかクラススイッチするのに時間がかかります。いずれにしろクラススイッチをするのに免疫を上げるしかありません。私の治療法の全てはとどのつまりは免疫を上げることです。免疫は向上させることは許されても絶対に抑制してはならないのです。しかし悲しいことに製薬メーカーが作れるのは免疫抑制剤のみなのです。これが現在全ての医療を悲劇的なものにしている元凶です。

結局のところ体内に侵入してくる同じ異物は、いちばん広い皮膚からアトピーとして排泄することが一番合理的である上に、皮膚こそが外部と接触できる最も都合の良い出口であるわけですからこの点においても最も合目的であるわけですから、リウマチがアトピーで完治するのは何の不思議でもないのです。なぜTh1リンパ球がIgG抗体を作り、Th2リンパ球がIgE抗体に変えるかについてはすでに何度も何度も説明しました。あえて念を押しておきますと、IgG抗体はあくまでも殺すために用いられる抗体であり、免疫系が殺す必要がないと気がついたときにはIgE抗体を用いるようになっているのです。免疫系はなんと慎重で賢い完璧なシステムであることか、今更ながら驚嘆します。もちろんこのことに気がついているのは私一人であることが現代の医療の悲劇のひとつです。しかも免疫を深く学べば学ぶほど、38億年かかって作られてきた免疫の複雑さ、精巧さ、精妙さ、奥深さに感嘆せざるを得ません。昔、精神分裂症で、前頭葉を切除するロボトミーという手術がはやり、この手術を考案した脳外科医はノーベル賞を受賞したのです。確かに、精神分裂症による激しい錯乱状態は消えましたが、同時に、人格も崩壊してしまった悲劇がありました。まさに免疫を抑制するなどということは、免疫の進化に対する侮辱であり、人間の傲慢さと愚かさを示す悲劇であります。免疫を抑制することは人格どころか命まで奪われることがあるのです。

このように、リウマチとアトピーを同時に起こすことのできる共通の抗原である化学物質が存在することを示唆しています。従って、この化学物質をアトピーとして排泄できないうちはリウマチの痛みを軽減することが仕事になりますが、最終的にアトピーとして排泄できるようになったときには、リウマチの治療は結局はアトピーの治療になるのです。(言うまでもなく私は世界でアトピーを始めとするすべてのアレルギーを完治させる理論と実践を保持しているただ一人の医者ですから、リウマチがアトピーになれば私のお手のものです。実は私と同じことを東大の免疫学名誉教授でおられる多田冨雄先生がやられており、文化功労症を授与されたことが最新の医学大辞典に載っていました。つまり、ラットやマウスに大量のアレルゲンを入れ続けると、当初は免疫のはたらきのために症状が出るのですが、最期にはサプレッサーT細胞が働き、免疫寛容を起こすと言う実験です。実は多田冨雄さんは、現代の有名人です。と言うのも、東大の名誉教授になられた後、脳卒中になられました。国の医療費抑制策で、リハビリの期間は180日以内と定められたことに対して、反対の旗手となられたからです。私から言わせると、自分の病気のことになると、率先して政府に抗議をするくらいなら、アレルギーやリウマチの治療でステロイドや免疫抑制剤を使わない運動を起こしてもらっていれば、人類全体の大きな貢献となったのにと思い、とても残念です。大声で全世界の医学会に対して、アレルギーの免疫を抑え続けると、戦いを終わらせるサプレッサーT細胞まで抑えてしまうので、永遠にアレルギーは治すことができないのだと、言ってくれないのでしょうか?

 また元の話に戻りますと、痛みよりも痒みの方が耐えやすいどころか適度の痒みは快楽になることさえあるのですから、人体にとってはまことに都合の良いことなのです。言いかえると、アトピーが出現すれば、リウマチ完治へのゴールは近いと言えるのです。しかも最後はアトピーのみならず、すべてのアレルギーもリウマチも消えてしまうのであります。リウマチの患者の中には、アトピーの症状の方がリウマチの痛みよりもひどいと訴える人もいます。喉もと過ぎれば熱さ忘れるたぐいの人たちです。

  さらに最近面白い話を患者さんから聞きました。すでに述べたように、アトピーの症状が出るとリウマチの症状が楽になることはわかっていたのですが、アレルギー性鼻炎とリウマチを持っている患者さんや、アレルギー性気管支喘息とリウマチを持っている患者さんが、面白いことを語ってくれたのです。春や秋になってアレルギー性鼻炎(花粉症)の激しい症状が出たとたんに、リウマチの痛みが消えてしまったと言うのです。またかぜをひいて、その後喘息の発作が出るとリウマチの痛みが楽になると言うのです。この事実は常々私の唱えているアレルギーとリウマチは同じ病気であり、同じ異物を排除する場所が異なり、使われている抗体のクラスが異なるだけであるという理論を再び強化してくれたのです。つまり、同じアレルゲンに対して、始めはリンパ球がリウマチ抗体のIgM抗体やIgG抗体やγGやZTTに属するIgG抗体を作っているのですが、アレルゲンが鼻や気管支や皮膚から進入してくると、人体の免疫システムはIgM抗体やIgG抗体をクラスチェンジさせてIgE抗体に変化させるのみならず、同じBリンパ球が同じアレルゲンに対して直接IgE抗体を作り出して鼻や皮膚から異物を吐き出し、その分リウマチの痛みが消えてしまうことになるのです。何と興味ある事実でしょう。

 この事実は、アトピーの人が鼻炎になるとアトピーの症状が楽になるのと全く同じであります。この場合は皮膚で使われるべきIgE抗体が鼻の粘膜で使われるだけの違いにすぎないのです。実は極めて賢明なリウマチ患者さんの中には、この事実に気がついて私のリウマチとアレルギーの理論を自ら体験してこられる人がいます。この方たちには私の理論を何も説明する必要はあえてないのです。初めから私は信頼を勝ち取ることができるからです。

 さらに最近、もう一つ極めて興味ある事実を見つけました。リウマチが起こるきっかけの多くは、アレルギー性鼻炎やアトピーの治療で悪徳医師に有名なステロイド剤の一つであるトリアムシノロン(商品名はケナログ)の筋肉注射を何回かされた後なのです。このステロイドは長期間免疫を強く抑制することができます。言いかえると、トリアムシノロンはIgMやIgGがクラスチェンジしてIgEになるプロセスを長期間強く抑制し続けると、クラススイッチができず、IgE抗体を産生することができないために、抗体がIgMやIgGとして大量に蓄積され、これらのうちのいくらかが、リウマチ抗体としての働きを持つようになり、リウマチを引き起こしてしまうのです。この事実もリウマチとアトピー(アレルギー)の密接な関連を示すものであります。  このような事実を裏付ける自然後天的免疫寛容の理論を私はすでに免疫を抑制しないアトピーの治療の中で臨床的に見出していたからこそ、他のアレルギーもリウマチも、私が完治させることができたのです。これは免疫に関わる難病と言われる膠原病を始めとして、厚生省の特定疾患に指定されている原因不明の免疫疾患の全てを自然抗体のクラススイッチと自然後天的免疫寛容の理論で治せるという期待を抱かせる事実であります。

 膠原病で免疫のクラススイッチによる治療を期待できない疾患があります。これは特発性血小板減少症(ITP)であります。何故このITPにクラススイッチの理論が適応できないかと言うと、この病気の成り立ちを考えれば分かることです。この病気は、外部から侵入した殺すべき異物を敵に回しているわけではないからです。たまたまウイルスや細菌に対してできあがった抗体が血小板の膜のレセプターに、本当に偶然にぴったりとその抗体が結びつき、さらにこの抗体と血小板が好中球や大食細胞に結びつき、貪食されてしまうために血小板が減り続けるのです。しかし、血小板自身の膜が異物になって、血小板の膜に対する抗体が永遠に作られるわけではないのです。何故ならば、リウマチになるメカニズムを上で述べたように、血小板の膜がランゲルハンス細胞と濾胞性樹枝状細胞の両者に食べられると同時に、補体と血小板の膜が結びつかなければ、絶対に血小板の膜に対する抗体が作られることなどありえないからです。今のところ、このような事実の報告はなされたことを寡聞にして聞いたことがありません。したがって、血小板減少症が起こる理由は、人体に長くとどまって抗体を作り続けさせるヘルペスウイルスが原因ではないかと考えています。つまり、ヘルペスウイルスに対する抗体と、血小板の膜の抗原とがうまく合って炎症が続くためだと考えています。これらの現象をクロスリアクション(交差反応とも言います。交差反応とは、ある一つの抗原に対して作られた抗体が、全く別種の抗原と結びついて新たな別の免疫反応を起こすことです。)と言います。もう一つ、クラススイッチの理論では治せない膠原病があります。それは重症筋無力症です。これもITPと同じことが起こっているわけです。

 特発性血小板減少症(ITP)がリウマチと違う明確な理由が他にもあります。それは、血小板には結合組織がないということです。したがって、いわゆる結合組織病、つまり膠原病は起こりえようがないのです。ゆえに、アレルギーによる膠原病を2型のアレルギーと呼びます。リウマチは3型のアレルギーであります。ところが、重症筋無力症(myasthenia gravis:別名MGとも言う)の場合は、アセチルコリンレセプターに交差反応をする抗体がついて、神経から出されたアセチルコリンが筋肉のレセプターに結合することができなくて、筋肉の働きが無力化されてしまうのです。ところが、このレセプターの周囲には結合組織があるので、ITPほどは2型のアレルギーか3型のアレルギーかの違いというものは明確に判別することはできません。もし、MGも3型のアレルギーであったとするなら、クラススイッチして最後には免疫寛容を起こせば、完治する可能性があります。症例集が少ないので、今の段階ではなんとも言えません。このように考えていくと、リウマチにも2型と3型のアレルギーによるものがあるかもしれません。リウマチが治りにくい人の中に、2型のアレルギーによるリウマチがあるかも知れません。これは私の今後の課題です。

 ITPと同時に、リウマチを持っている膠原病の患者がおられますから、リウマチもクロスリアクション(交差反応)で生じることがあると考えられます。

 さらに、膠原病でよく見られる橋本氏病という病気があります。これは甲状腺の膠原病で、甲状腺の機能低下が見られます。橋本氏病とリウマチを合併した患者もおられます。両方とも治した経験があります。数年前に、最初に書いたホームページの論文では、橋本氏病を持った人のリウマチは治りにくいと述べました。これは、たまたま2つの結合組織病を同時に治すのはたまたま治りにくかっただけで、臨床経験が少なかったので、当時は自信がなかっただけのことでした。

蛇足ですが、血液成分に関わる膠原病は全て2型のアレルギーによるものです。例えば、自己免疫性溶血性貧血がそうです。自己免疫性無精子症は精子に対して交差反応によって生じた抗体が2型のアレルギーを起こしているのです。

IgE抗体について

 既に述べたようにリウマチも最後はアレルギー(ほとんどがアトピーですが)として治ってしまいますので、アレルギー抗体であるIgE抗体についてもやはり少し詳しく述べます。ウイルスや細菌をやっつけるためにまず最初に緊急対策的にIgM抗体が作られ、これがクラススイッチして強力な武器であるIgG抗体が作られます。一方ウイルスや細菌以外の死んだ異物が入ってきますと、今私が述べたように、ゆっくりとIgG抗体をクラススイッチさせて、最後にIgE抗体を作ってアレルギーを起こして排除しようとします。このIgE抗体の量は正常人ではIgG 抗体の量の10万分の1から20万分の1であります。正常人の血清中には0.1~0.7mg/mlであります。これは正常な人でも知らず知らずのうちに体内に侵入してくる異物に対して、わずかながらも排除するために先天的遺伝子の命令で抗体を作り、アレルギーを起こしていると言えるのです。言い換えると、元来、人間の進化の過程の中では、IgG抗体の仕事量の10万分の1の仕事量だけをIgE抗体が行えば良かったわけです。つまり地上の天然の異物が人体に入ってアレルギーを起こす割合は、ウイルスや細菌に比べて10万分の1で良かったのです。

 ところが近代科学文明は10万種以上の人工化学物質を作ってしまいました。これらが毎日の生活の中で日常茶飯事に飲食物や大気を通じて人体に侵入してきたのであります。ウイルスによって起こされる、ありふれた病気である風邪と同じ程にアレルギー疾患が多く生じ、IgE抗体をどんどん増やして異物を排除するようになってしまったのです。IgE抗体が増えたのも化学工業時代である現代が生み出した結果なのは全く当然なことであります。しかも風邪と違って、アレルギーは慢性疾患であるわけですから、日本全国の病院が年中アレルギー疾患患者で溢れかえっているのも当然のことであります。(その治療法たるや、アレルギーを邪悪な反応とみなし、免疫を抑制するという間違ったやり方が、津々浦々で行われているのであります。さらに現代の間違った治療がIgE抗体をさらに増やしているのです。)しかもIgE抗体は何も特別な機構で作られるわけではありません。同じリンパ球が必要に応じてヘルパーTリンパ球(Th1とTh2があるのは既に述べました)の細胞の助けを借りて5つの抗体のクラスを変えながら、まずIgM抗体、次にIgG抗体、そしてIgA抗体、最後にIgE抗体を作っていくだけのことなのであります。(クラススイッチを行うBリンパ球の遺伝子は京大名誉教授、本庶佑先生により発見され、臨床的には私が発見し、すでにかなり詳しくそのメカニズムを書いておきました。)抗体は何故、始めはIgM抗体、つぎにIgG抗体・IgA抗体、最後にIgE抗体 と順番に作られるのかというと、IgM抗体やIgG抗体やIgA抗体は急速に無限に分裂増殖して、人命を危うくする細菌やウイルスなどを、すぐに殺したり中和したりするために使われるので最初に作られるのであります。しかもその異物が実は殺すべき生命体でないと判ったり、または化学物質などの生命を直接に危うくするわけでもなく、しかも分裂増殖するわけではない異物を体外にゆっくり排除するだけで良いとわかれば、クラススイッチをして、IgE抗体を後からおもむろに作っていくのだと考えられます。確かに、文明の作り出した、いわゆる安全な量の安全な化学物質というのは、急いで排除する必要はないからです。

さて、IgE抗体は血清中の濃度がIgG抗体と比較すると、10万~20万分の1と大変低いことはすでに述べました。これは免疫システムの進化の中で、IgG抗体が敵とする細菌やウイルスの方が、IgE抗体の敵である他の天然の増殖しない異物よりも、人命に対する危険性が20万分の1程度であるということを示唆しています。しかし、現代文明は天然の異物の量の20万倍ものIgE抗体の敵となる人工の化学異物を作り出した結果、相対的にIgE抗体が主役となり、IgG抗体が脇役となる時代を作ったのはすでに述べました。もちろんIgG抗体が必要でなくなったのは抗生物質やワクチンのおかげです。しかし膠原病によってまだなおIgG抗体は作られていますが、結局はIgE抗体に変わるようになっているのです。

 例えばIgE抗体を正常の人の1万倍~10万倍も作っているアトピー患者が見られるのも何も珍しいことではありません。しかしアレルギーは決して何も癌ではないのです。ただただ化学物質を排除するために作ったIgE抗体が、何回も何回もステロイドや抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤のために、使われずに徐々に徐々に体内に蓄積していき、その結果、当院の初診の時に既に1万倍を超え、リバウンドのために10万倍に増えた人もいるのです。(普通IgE抗体の量は、100前後と言われています。私がこれまでに経験した患者の最高値は、13万もありました。)勿論、一般的には絶対量としては、はるかにIgG抗体やIgM抗体の方がIgE抗体より多いことは言うまでもありません。ただIgE抗体は他の免疫抗体と異なる点は、異物を排除しようとするときに肥満細胞や好塩基球や好酸球などと結びつく必要があるという点です。それはIgG抗体やIgM抗体は言わば生きた敵である細菌などに引っ付いて、好中球が殺し易いように目印になり、食べ尽くされれば仕事が終わるわけですが、一方、言わば殺す必要がない無生物の異物を排除するためには、特別なIgE抗体という装置が必要だったわけです。自然状態では、普通は無生物の異物、つまり天然の異物は無理に人体に入ることはなかったが故に、IgE抗体は少なくて良かったわけです。ところが現在はIgG抗体に負けない量のIgE抗体を作り、農薬や保存剤、防腐剤などのあらゆる食品添加物や大気汚染物質、土壌汚染物質、水質汚染物質などを排除すべく、正常な量の数千倍ものIgE抗体を作っているアトピー患者はいくらでも見られます。それはそれだけの農薬を代表とする化学物質が、飲食物や大気を通じて人体に取りこまれているからであります。しかしいくら頑張っても、IgE抗体の産生には限度があり、出し切れなくなった大量のキャリア蛋白と結びついたハプテンが大量に体内に蓄積します。すると最後にいよいよ戦いを終結させるサプレッサーTリンパ球の出番となります。つまり、その人工異物は元来人間の生命活動には全く影響を与えないと気づいた時に、初めて人体はサプレッサーTリンパ球の出番を決めるのです。(ちなみに国家の化学工業文明の発達の度合いを示す指標として、国民のIgE抗体の総量が新たに用いられても良いと考えています。)

戦いを終わらせるサプレッサーTリンパ球(regulatory T cell)

Tリンパ球には5つの種類があります。もう既に述べたTh1リンパ球とTh2リンパ球を含むヘルパーTリンパ球、キラーTリンパ球とナチュラルキラーTリンパ球、最後にサプレッサーTリンパ球であります。このサプレッサーTリンパ球は、最近京大教授の坂口志文先生によって見出されたのです。このリンパ球の種類を見てもわかるように、人体に入った敵はまずそれを認識し、免疫を手助けするヘルパーTリンパ球が活動を開始し、殺すものはナチュラルキラーTリンパ球やキラーTリンパ球で殺してしまうのです。ところが、殺せないものは、結局は共存するしかないことを意味しています。つまり戦いを止めさせ免疫の働きを抑制することによって、共存を可能とするサプレッサーTリンパ球の登場となるのです。ある意味ではこのサプレッサーTリンパ球も私が世界で初めて臨床的に発見したと豪語してもよいかもしれません。

 リウマチもアレルギーも完治させることができるという事実は、まさに同じ敵に対して免疫の戦いを止めるということです。これを私は世界で初めて事実として見つけ出したのです。これこそサプレッサーTリンパ球がやっている仕事であり、私の名付けた自然後天的免疫寛容をサプレッサーT細胞が起こさせるのであります。つまり、体内に大量に溜まったハプテンとキャリア蛋白の結合物が最後に数少ないサプレッサーTリンパ球と結ぶ機会が現れるのです。

結びついたサプレッサーTリンパ球はインターロイキン10とトランスフォーメーショングロースファクターβ(TGF-β)というサイトカインを出して、戦いを終結させます。インターロイキン10は、特にTh1リンパ球を抑制するのです。全ての獲得免疫の働きはTh1リンパ球の活性化から始まりますので、このインターロイキン10は極めて重要な免疫抑制インターロイキンと呼ぶべきものです。実はこのインターロイキン10をTh2リンパ球も出しているのです。これも実に合目的であります。つまり、Th2リンパ球はIgG抗体の代わりにIgE抗体を作らせるためにあるわけですから、IgG抗体を作るTh1リンパ球をTh2リンパ球が抑制するのは当然のことなのです。そしておそらくTGF-βはTh1リンパ球もTh2リンパ球の両者を抑制することによって、IgEを作らせなくなるのです。そして、全ての免疫に関係する細胞の働きを抑制すると同時に、その免疫の働きの後始末を促すサイトカインだと考えられます。つまり傷ついた組織の肉芽形成や血管新生を新たに起こし、傷ついた組織の損傷修復が促進されるというおまけの仕事もしていると考えられます。IgG抗体やIgE抗体が作られることがなくなれば、膠原病もアレルギーも消滅してしまうのであります。つまり最後は死んだ異物と共存できる自然後天的免疫寛容の状態になるわけです。

まとめますと、インターロイキン10はあらゆる免疫の始まりとなるTh1リンパ球の働きを止めさせ、TGF-βはそれ以外の免疫の働きを抑制すると考えられます。しかしながらTh1リンパ球の働きさえなければ全ての抗体を作るという免疫反応は生じないので、いずれ作れなくなって天然の異物を受け入れざるを得なくなって戦いを止めてしまうのであります。

ここで、強調しておきたいことがひとつあります。自然後天的免疫寛容はIgGの世界では絶対に起こりえないのです。つまり、生きた殺されるべき相手と共存は不可能であるからです。一方死んだ増殖しない異物とは共存が可能であるからこそ、IgEの世界にクラススイッチして初めて自然後天的免疫寛容が起こるわけです。

さて、リウマチになる理由とクラススイッチしにくい理由とは同じだということについて説明します。先に述べたようにリウマチこそアレルギー疾患、つまり過敏反応疾患と言うべき病気なのです。というのは、死体を生きた敵だと認識し、それを殺そうとするのはまさに過敏反応以外の何者でもないからです。この敵を死体だと認識した暁にはIgG抗体からIgE抗体へのクラススイッチが行われるわけです。しかしIgG抗体を作り続ける限りは炎症を起こし痛みを感じるので、医者はこれを止めようとします。ところが、ステロイドを使ったりしてこの免疫の働きを止めている限り絶対にクラススイッチの理論が実践されることはないのです。それはこのステロイドがクラススイッチを行うTリンパ球や、Bリンパ球の遺伝子まで変えてしまうからです。ましてやアレルギーの自然後天的免疫寛容の理論が実現されることもないのです。これも、サプレッサーT細胞の遺伝子も変えてしまうから起こりようがないのです。

 私が人間に本来備わっている免疫の自然クラススイッチを、かつアレルギーの自然後天的免疫寛容を臨床的に世界で初めて最初に発見できたのは、一途に絶対に免疫を抑えることをしなかったからです。つまり炎症も自然クラススイッチも自然後天的免疫寛容も全て免疫の自然な正しい働きに過ぎないのですから、炎症を抑えるということはとりもなおさず、後に自然に生じてくる自然クラススイッチや自然後天的免疫寛容をも抑えてしまっていることになるのです。しかもリウマチを扱う専門医とアレルギーを扱う専門医は全く別の人たちです。世界の医療が臓器別に別れ、しかも専門家集団が属する学会が医療を支配している限り私の理論を見つける人は今後ともおそらく皆無でしょう。一般大衆は専門家がいつも正しく従って偉いと考えていますが、やはり全てが資本主義的世界の一部分ですから、真実よりも利害を優先せざるを得ないのです。

 例えば、なぜ優秀な人が医者になるかというと、やはり生活が豊かになるからです。それに付け加えて、もちろん社会的地位も高いからです。何も真理を追究することができるからではありません。というのは、全ての分野で隠された真理は無限にあります。しかしそのような分野でも、やはり資本主義的思考が真理探究的思考よりも優先する傾向が資本第一主義社会の基盤にあるからです。従って専門家が間違ったときは一般大衆よりもより大きな責任と罰を持たすべきです。

 私は患者に口癖になるほどよく喋る話があります。治らない病気を治ると言ったり、治る病気を治らないと言って、患者から金を巻き上げれば少なくとも2倍返しはしなければならないという法律が必要だと。しかし残念ながらいつまでたってもこのような法律はできそうにありません。なぜでしょう、考えてください。例えば今私はアレルギーとリウマチは治ると言っています。ところが、世界の全ての医者は治らないと言っています。果たしてどっちがペテン師でしょうか。いずれにしろ騙した人は罰せられるべきです。  

リウマチ完治の理論は全くアトピー完治の理論と同じである。

その理論と実践の違いは幾つかありますが、それは本質的な問題ではありません。アトピーに見られるアレルギー抗体であるIgE抗体に対応するものが、リウマチではIgM抗体やIgG抗体のクラスに属しているRAPA抗体やRFやγグロブリン(γ-G)であります。一方、アトピーの痒みに対応するのはリウマチの痛みであります。アトピーで必ず見られる湿疹に対応するものがリウマチの血沈と考えられます。つまりアトピーの場合は必ず湿疹が出現し、リウマチの場合は他のデータが全て正常であっても血沈だけは必ず最後まで異常値になっているからであります。しかも湿疹も血沈も炎症の度合いを示すものと考えられます。CRPはC-reactive proteinの頭文字の略字で、リウマチの炎症による組織の破壊産物として血中に現れる蛋白で炎症の度合いを示しますが血沈ほど鋭敏ではありません。痛みと比例します。一方、湿疹もいわば皮膚組織の破壊産物と言えますが、血の中に吸収されるのではなく、体外へ排除されてしまうのでCRPの値としては出ません。しかし、もし皮膚の細胞の蛋白の崩壊産物であるといえる湿疹は、血液に吸収されれば、アトピーのリバウンドに際しては、CRPは正常値の何千倍もの値を取ることでしょう。また湿疹は痒みと比例します。

MMP3について

 最近新しい炎症の指標が使われています。それは、マトリックスメタロプロテナーゼと言われ、MMP3と略して呼ばれています。このMMP3は蛋白を分解する酵素です。関節の組織は、膠原繊維などの蛋白で作られていますから、そこで炎症が起こると、膠原繊維が傷つきます。この傷ついた蛋白を処理するために、MMP3が作られるのです。炎症が大きければ大きいほど、つまり傷が深ければ深いほど、MMP3も高くなります。とりわけ、滑膜切除術や人工関節を入れて来た人は、いわば組織が常に傷ついた状態なので、この値が1000を超える人はざらにいます。正常値は女性が60までで、男性は130までであります。

 アトピーは飲食物に運ばれる化学物質や大気汚染物質などを皮膚を通して体外へ出そうとするのですが、リウマチの場合は飲食物に運ばれてきた死んだ異物や、人体の老廃物や、ウイルスや細菌の断片などが、血流を通って、関節腔内に侵入するものを過敏反応的に殺そうとするために起こる炎症であります。それらの中には、関節腔内滑液に溶解しやすく、関節の滑膜の結合組織に付着しやすく、また関節の脂肪組織にとけやすい異物があります。これらが免疫系に認識され、殺そうとするために、IgGに属するリウマチ抗体の代表であるRAHA抗体やRF因子やγ-Gなどが作られ、異物である抗原と結びついて滑膜から殺してから出そうとして滑膜などに炎症を起こした後に、炎症産物を関節腔から血液に吸収させ、最後は肝臓や腎臓で処理させ体外に排泄しようとするわけです。ところが、炎症が長く続くと、関節の組織の破壊が進み、かつ炎症産物も処理排泄されないで関節内に蓄積し続け、滑膜の破壊や関節の変形が始まり、最後の最後は骨破壊に至り関節の機能障害も生じてくることもあると言われています。

 しかしながら、骨破壊などというのはリウマチの自然経過の中では絶対に見られるものではないと私は考えています。それは骨を外側から取り囲んでいる骨膜の炎症がリウマチで起こることは全くないからです。それはリウマチ性骨膜炎という病名がないことでわかります。化膿性骨膜炎は時に見られますが、これも骨の内側の骨髄炎が波及して起こるためです。さらにリウマチ性骨粗しょう症も本来あり得ないものです。なぜかというと、リウマチの炎症が骨の中に及ぶことはないからです。リウマチの際に見られる骨粗しょう症は、ステロイド性骨粗しょう症であり、これも医原病です。さらに滅多にないことでありますが、リウマチがさらに波及して頚椎の関節が侵され生命中枢といわれる延髄の損傷が見られない限りは、絶対に命には別状はないのです。多くのリウマチ専門家といわれる医者は素人のリウマチ患者に対して治すことができるわけでもないのに、どういうわけか間違った治療を早く始めたいためにリウマチの恐さを過度に言いふらしますが、余計な現代医療の治療をしない限り、リウマチの自然の自然経過の状態では頚椎の関節が炎症を起こすことはめったに見られないものです。私から言わせますと、リウマチなどというのは膝の風邪のようなものに過ぎないのです。いやそれどころか風邪は下手をすれば肺炎で死ぬことがありますが、リウマチで死ぬことは絶対にないわけですから膝の風邪というのも言い過ぎかもしれません。最近リウマチの治療薬であるリウマトレックスやエンブレムなどを用いて、副作用のために多くの人が命を失っています。リウマチで死ぬ理由は絶対に見出しえないものですから、まさに医薬原病と言うべきものだと考えています。

 従って、アトピーの場合は湿疹が出現し痒みがあれば大いに引っ掻いて湿疹を積極的に潰してあげて、体外にIgE抗体と引っ付いた化学物質である農薬などを排除すれば良かったように、リウマチの場合は関節に痛みが出れば免疫を抑制しないで漢方煎剤や鍼灸や漢方欲剤を用いて痛みを楽にすると同時に、血流を良くして関節周辺に起こった炎症の後の抗原抗体複合物や組織破壊産物などの炎症物質を素早く血液に吸収させ、肝臓や腎臓から体外に吐き出させれば良いわけです。アトピーの意味論で何回も書いたように、東洋医学の漢方煎剤や鍼灸や漢方欲剤は第1に免疫を増進させ、第2に血流を非常に良くし、第3にすべての組織の新陳代謝を劇的に改善することが知られています。第4に結果的にも目的的にも私の用いる治療は全て免疫をあげているからアレルギーもリウマチも完治させることができるのです。

ここで東洋医学の免疫亢進作用について少し述べておきます。まず漢方煎剤は、まずいのでこれを免疫は排除しようとして免疫の働きが高まります。古来、“良薬口に苦し”と言いますが、苦いからこそ人体の免疫にとって異物と認識され、先天免疫を刺激することで免疫を上げることができるからです。先天免疫は、後天免疫を作り出すのに絶対必要な原始的ではありますが、極めて大切な免疫なのであります。先天免疫がなければ、後天免疫である抗体は絶対に作れないのであります。製薬メーカーが作れるのは免疫抑制剤だけだと述べましたが、天然の生薬の中にはいわば天然免疫亢進作用があることが知られています。例えば風邪の時によく飲む葛根湯は、実験により必ず白血球の中の好中球や大食細胞が増えることが証明されています。先ほども述べたように、古来から『良薬口に苦し』と言われてきたのですが、『良薬』の意味は免疫を亢進するという意味であり、『苦し』の意味はこの苦味の中に非特異的抗原作用が含まれていると考えられます。漢方が3000年以上も受け継がれてきた秘密は先天免疫を高めることによって後天免疫への橋渡しをして、あらゆる感染症に対して効能があったからです。まさに感染症をやっつけるには現代でも自然免疫(先天免疫)と獲得免疫(後天免疫)を上げるしかありません。もちろん抗生物質やワクチンがありますが、これらは人体の免疫を手助けするに過ぎません。

次にお灸は局所に熱を与えることによって免疫細胞を集中的に集め、戦いの後の産物を血流を良くすることによって一挙に流し去るという効能があります。さらに、お灸の後が軽い火傷になり、火傷になった細胞の蛋白が変性し、これをIgE抗体によって除去するために痒みが出てきます。リウマチと同じ敵ではないのですが痒みが出ることによって、リウマチのIgG抗体がIgE抗体に変わりやすくなっていきます。最後は全面的に抗体のクラススイッチが起こってリウマチの痛みがアトピーの痒みに変わってしまうのです。

次に鍼は人間にとって異物である金属を差し込むことによって、つまり金属という抗原を入れることによって免疫を上げ、同時に神経に作用して痛みを軽減することができるのです。さらに、神経から放出される神経ペプチドも鍼によって、増大し、さらに免疫を上げていると考えられます。現代免疫学は徐々に免疫、内分泌、神経の3者が連携を保ちながら、免疫を高めているという証拠を確立しつつあります。

漢方欲剤は体を全体的に温め、局所的ではなくて全体的に免疫を増進させ、お灸で傷ついた皮膚を治し、さらに皮膚の免疫を上げてアトピーとして異物を出すのに貢献するのです。漢方欲剤に1時間入っていると、確実に痒みが出てくる人がいます。その後、アトピーの人は2,3時間入り続けると、ステロイドで侵された皮膚が入れ替わっていくのを確実に感じ取れると言う人がいます。普通の風呂よりもはるかに身体が温まるので、いわば感染症のときに発熱することによって免疫を上げている状態と同じようになるようです。

今のところ、この4つの力を借りてリウマチの抗体を作るだけ作らせ、使うだけ使わせると、いつのまにか自然とリウマチの抗体も正常値に戻り(因みに誰でもリウマチの抗体であるRF抗体は持っており、20未満となっています。)さらに傷ついた関節組織の修繕を促すだけで、痛みも変形もだんだんと消失してしまうのであります。

さらに必要なことは、アミノ酸や蛋白を特別に大量に摂取する必要があります。既に述べたように、血中には2種類の蛋白が含まれています。ひとつは免疫グロブリンといわれる主に、IgGを含んでいる蛋白であります。もうひとつはアルブミンであります。このアルブミンの一番大きな仕事は、血管の中に水分を維持させる力であります。血管から水分がなくなると、血管の圧力がなくなり血流を維持することができなくなります。ところが、リウマチの炎症を自然クラススイッチ、さらに自然後天的免疫寛容を起こすまで抑制せずに続けていくと、グロブリンがどんどん作られ、消費され続けるにつれて、アルブミンがどんどん減っていきます。これはつまり、グロブリンとアルブミンが蛋白の取り合いをするためなのです。このアルブミンが減り過ぎると循環血流量が減少し、そのために急性腎不全を起こすことがあります。ひどい時には透析を行わなければならないことがあります。このような事態になれば、取り返しのつかないことになります。さらにアルブミンはいろいろな栄養素を運ぶ仕事もしています。このアルブミンが減れば、人体にとって必要な栄養素が細胞に運ばれなくなり、栄養不良の状態になります。免疫に必要な栄養は、単純に蛋白だけというわけではありません。鉄や銅、セレニウム、亜鉛なども必要であり、さらにビタミンA、B6、C、E、葉酸が必要です。これらの栄養素が欠如すると、人体の新陳代謝が全て阻害され、単なる免疫の問題だけにはとどまらなくなります。言い換えると、アルブミンの高さは栄養状態の指標といえます。従って、常に不足すれば、アルブミンの元になるプロテインやアミノ酸を補わなければならないのです。

とりわけお灸は毎日自分でやれることですからもう少し詳しく述べます。一言で言えばお灸は極めて優れた免疫亢進刺激剤ともいえます。お灸はいつでもどこでも誰でもただでできるから最高の民間の免疫刺激療法ともいえます。それはお灸をやると痛みが熱の熱さに変わることによって痛みが軽減すると同時に、熱のために血管が開き局所の血流が顕著に増大し、炎症産物を流し去るとともに熱さで変性した皮膚を除去しようとして免疫反応が上昇し、さらに局所のリウマチの免疫も活発になり免疫寛容への道を促進させるのです。さらに局所の血流を圧倒的に増大することにより、あらゆる免疫関連細胞や抗原や抗体を局所や局所のリンパ節に集積させ、リウマチ抗体であるIgM抗体やIgG抗体をIgE抗体にクラススイッチする働きをも促進させるのです。その結果リウマチをアトピーに変えてしまい最後はリウマチの治療はアトピーの治療になってしまうのです。

アトピーが出てしまうと私の独壇場となり、私だけが世界で唯一人のアトピーを治せる力を発揮できるからです。最後にリウマチもアトピーも治ってしまうのです。これはアトピーにおける自然後天的免疫寛容と同じく、リウマチにおける自然クラススイッチが生じたことを意味しています。つまり無限に体内に侵入してくる環境汚染物質を関節から排除し続ける戦いには勝てるわけはなくこのような無駄な戦いは負けて、汚染環境と共存せざるを得なくなるわけです。このように優れたお灸を熱いからといってしない人がいます。お灸は熱いからこそ意味があることをお分かりでしょう。私がやりなさいということをやらない人は、絶対にリウマチは治りません。世界で私しか治せないリウマチの治療を適当にやって治せるはずはないのです。治療中は私の奴隷になってください。最後は完全に自由な幸せな生活を差し上げますから。

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