テニスの全豪オープンで優勝したジョコビッチ選手について 2023年1月31日のX(旧twitter)より転載
ジョコビッチ選手が2023年 1月29日に行われた全豪オープン決勝戦でチチパス選手相手に勝利し、優勝しました。これでナダル選手に並ぶグランドスラム通算22勝目を挙げ、史上最多タイ、世界ランク一位に返り咲きました。ジョコビッチ選手と言えば、昨年中は新型コロナワクチン未接種であることが取り沙汰され、昨年の全豪オープンでも豪華政府といざこざがあり、国外退去を余儀なくされていました。ジョコビッチ選手は、結局昨年の全豪オープンには出場できず、その後オーストラリア政府から3年間の入国禁止という非常に厳しい措置が下され、昨年の全米オープンにも新型コロナワクチン未接種のため参加できないという憂き目に遭っていました。
『ジョコビッチ 全米オープン欠場へ コロナワクチン未接種で』 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220826/k10013788281000.html
そんな経緯を踏まえての今回の全豪優勝ですから、喜びはひとしおだったことでしょう。優勝が決まった後に、感極まって涙を流したのも当然のことでしょう。
ところで私は、彼がテニス選手として誰も唯一無二の栄冠を手にしたことにももちろん祝福したいと思いますが、それ以上にプロテニス選手生命を賭けた戦いを欠場してまでも、新型コロナワクチンを一度も打たないことを貫き通したことに関して、一人の人間として最大の賞賛を送りたいと思います。皆さんは、昨年新型コロナワクチン接種に対する姿勢や今後のグランドスラム参加の是非などに関して、ジョコビッチ選手に対して行われたBBCのインタビュー映像はご覧になられたことがありますでしょうか。
『ジョコヴィッチ選手、「代償を払う用意がある」 ワクチン強制なら今後の大会も欠場』 https://www.youtube.com/watch?v=evLelV6tTUw
彼はこのインタビューの中ではっきりと「(大会に参加できない)代償を払う用意がある」と答え、また「自分の体について自分で決定するという原則はどんなタイトルよりも何よりも大事だ」と述べています。ここまで自分の身体の責任は自分が持つという姿勢を崩さないアスリートは少ないでしょう。さらに彼は、自らが「反ワクチン派」と認識されていることに対して、「全ての人に選択する権利があり、自分にとってふさわしいと思うことを述べる権利がある」、「(自分は)反ワクチン運動の一員ではない」とはっきり述べています。ジョコビッチ選手らしい、明確な答えだと思います。このようなジョコビッチ選手の示した「自己所有権」や「(個人の)自由や権利」に関する考えや思想を、私は100%支持します。 そして、一人の人間としても、完成されたテニスプレイヤーとしても、ジョコビッチ選手のことを心から尊敬しています。当院のフォロワーの中にも、新型コロナワクチン未接種の方が多いことと存じます。 そんな皆様にも、ぜひこのジョコビッチ選手の示した信念・思想・哲学を改めてここで共有したいと思います。 また、彼のように夢に向かって絶望せずに行動し続けることができる人間であることを心より願っています。