よくある質問

以下に、よくあるお問い合わせやご質問とその回答をまとめております。特に初診の患者さんにはよくお読みいただきたいと思います。その上で他にわからないことや不明な点がございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。

Q どのくらいの期間で治りますか?目安があれば教えてください

この質問に答えるためには、「治る」という言葉の意味を深く考えなくてはなりません。もちろんただの風邪や急性胃腸炎のような感染症などの急性期疾患であれば短い期間で治ることが予想できます。しかし、当院に来られる患者の多くは慢性疾患を患っておられる方ばかりで、一概にいつまでに治るかということに関しては分かりかねますので申し上げられません。
 こと慢性疾患について申し上げれば、現代医療におけるほとんどの標準治療では、見かけの症状がなくなって疾患活動性が低く病状が安定している状態のことを“寛解”と呼んでおり、薬を用いてこの状態までもっていくことが基本的な治療目標とされています。例えばアトピー性皮膚炎の場合、現代医療ではステロイドホルモン剤を皮膚に塗布し、皮膚表面の炎症を鎮めることによりかゆみなどの症状がなくなる状態を良しとしています。しかし、これはステロイドホルモン剤の抗炎症作用により一時的に皮膚表面での炎症を抑えているに過ぎず、その炎症を引き起こしている”原因”を取り除いているわけではありません。つまり、このような治療(=対症療法、アロパシー)を続ける限り、そもそも根本的に“治る”ということはなく、抑えた分だけ後によけいひどい症状となって再燃する”リバウンド”を経験することになりかねません(”リバウンド”については次の質問をお読みください)。
 当院ではそのような対症療法を一切行わず、根本治療(=原因療法)を目指しておりますので、「症状がなくなった」=「治った」とはみなしません。むしろ体内に蓄積したゴミ(=炎症ゴミ)を掃除していく過程において、症状を出し尽くさなければならないと考えています。そのために漢方医学の力を借りて免疫力(=ゴミ処理能力、自己治癒力)を高めていくとともに、なおかつ食事を含めたライフスタイルを整えていくことによって、「炎症を起こしにくい環境作り + 身体づくり」をしていく必要があります。
 すなわち、一旦症状が激しく出た(リバウンドが起こった)後に徐々に症状が治まっていく、という流れが当院での(慢性疾患の)根本治療の基本パターンだと考えてください。当院に来られる患者さんには、このような根本治療をするためにはそれ相応の時間がかかることを覚悟しておいてもらわなければなりません。

リバウンドは必ず起こるものなのでしょうか?

「リバウンド (= Rebound Eruption)」とは、例えばアトピー性皮膚炎の患者で、ステロイドホルモン剤を皮膚に塗布している場合に、それまで使用していたステロイドホルモン剤を急に中止したりした後に現れる症状の悪化のことです(. 2014; 6: 131–138)。上記論文では、ステロイドホルモン剤の使用を恐れることなく、医師の指示通りに使っていればリバウンドは避けられるかのような記述があり、実際に皮膚科医たちも臨床現場ではそのように患者に説明すると思いますが、これは全く免疫の本質を理解していないことによる見当違いの説明と言わざるを得ません。
 まず基本的なこととして、健康な人は免疫系がちゃんと働いていてうまく体内に溜まった「ゴミ」処理ができているので、炎症も起こらず何も症状が出ない状態が続きます。しかし、免疫力が低下してうまく「ゴミ」処理ができなくなったり、「ゴミ」が蓄積してその人の「ゴミ」処理能力を超える程度まで「ゴミ」が増えた場合、炎症が起こり症状が出てきます(アトピー性皮膚炎の場合は皮膚の炎症・かゆみなど)。ステロイドホルモン剤を含めた免疫抑制に働く薬剤は、その全てが身体に蓄積した「ゴミ」処理をするための免疫の働きを弱らせる、あるいは廃絶してしまうものです。ですから、一時的に(免疫が働かないことにより)炎症が抑えられ症状はなくなったように見えます。しかし、一方で身体の中には処理すべき「ゴミ」が蓄積し続け、薬剤を中止した時にそれまでに蓄積した「ゴミ」処理をしなければならないため、炎症が遷延化し症状が悪化してしまういわゆるリバウンド現象が起こってくるのです。もちろんステロイドなどの薬剤を使用してもリバウンドを経験せずに症状が再発せず治る方もおられることと思いますが、そのような方は元々「ゴミ」処理能力が高く、何らかの要因で増えた「ゴミ」を処理する過程で一時的に炎症が生じて症状が出現しただけと考えられます。すなわち、このような方はステロイドを使用してもしなくても治っていたのではないかと考えられます。
 当院では、ステロイドホルモン剤を長きにわたり用いてきたアトピー性皮膚炎や気管支喘息の患者のみならず、免疫抑制剤や生物製剤を長年用いてきた難病患者が多く来院されます。このような患者にとって、薬剤を中止した場合に起こるリバウンドは必発と言っても良いでしょう。ですから、ステロイドホルモン剤を筆頭に、免疫の働きを抑える治療を続けてこられた患者は、当院での治療を開始すると必ずリバウンドが起こる、と思っていただいた方が良いと考えます。

Q リバウンド症状はどのくらい続くのでしょうか?

疾患や元の症状の度合いにもよりますし、他院で「見かけの症状を抑える」西洋医薬を用いた標準治療を行なっていた期間やその質や量などによってもリバウンドの出方は人それぞれ違いますから、一概にはお答えできません。
 例えばアトピー性皮膚炎の患者さんですと、ステロイド治療を受けてきた患者さんが当院での漢方治療を始めると、リバウンド(一時的に症状がひどくなること)症状がほとんど必ずと言っていいほど出現しますが、このリバウンドがいつまで続くか、についてはやってみないとわかりません。そしてリバウンド症状が緩和されるのに、少なくとも当院で治療を開始して2〜3ヶ月は継続していただかないと効果が出ないこともございます。
 しかし、このリバウンドを乗り越えなければ根本治療はできません。そして当院では過去30年にわたって、壮絶なリバウンドを乗り越えてきた患者さんが数知れずおられます。「自分もリバウンドを乗り越えて根本治療がしたい」と心から願うのであれば、当院でリバウンドを乗り越えた方々の真似をしていただくしかないと考えています。すなわち、当院での漢方治療をしながら、ライフスタイルを整えて自身の身体を作り変えていただくことです。

Q 症状がひどくて日常生活に支障が出る場合にはどうすれば良いですか?

A 症状がどれだけひどくてもそれを乗り越えなければ根本治療はできないと当院では考えています。当院では、患者がつらい症状を乗り越えるための方策を長きに渡り考えてまいりました。その方策については当院に来院された患者さんには個別具体的に指導していますので、必ずその都度院長やスタッフに相談するようにしてください。
 しかしながら、誰もが一人でリバウンドを含めたつらい症状を乗り越えられるわけではありません。やはり家族や周囲の心ある方々の支えやヘルプが必要になってくることがございます。そのような場合には、患者本人だけではなく、必ず支えてくれる方々にも当院の治療方針などについて理解しておいてもらう必要があります。できればご一緒に来院していただき、お話を聞いてもらうのが良いと思います。もし本当にどうしてもリバウンドやつらい症状に耐えられない、という状況に陥った場合には必ず院長やスタッフにその都度相談するようにしてください。

Q 漢方薬は保険がききますか?

一般的に日本全国各地で漢方煎じ薬を扱っているクリニックや病院では保険外診療を行なっている場合が多いのですが、当院での漢方治療は煎じ薬を含めて原則保険適応内で診療しております。

Q 保険外治療では何ができますか?

A 当院は基本的に漢方治療を保険内で行なっております。ただし、創傷治療に使用する被覆材(ドレッシング材)や、その他予防投与目的で処方する薬などは原則的に保険外治療になります。また、診断書や意見書などを作成する際には患者の実費負担となります。

Q 遠隔診療は可能ですか?

平成30年(2018年)4月以前からすでに当院に通院されている患者に関しては今まで通り保険内でテレビ電話を用いての遠隔診療が可能です。一方で、厚生省の以降により平成30年(2018年)4月以降に来院された患者に関しては保険内での遠隔診療は実質不可能になりました。ただし、保険外診療(=自由診療)という形であれば遠方にお住いの方でも対応方法はございます。遠隔診療をお考えの方は一度当院にご連絡の上、院長やスタッフにご相談ください。

Q 他院との連携(紹介してもらうことなど)は可能ですか?

当院では、医療法人の理念でも述べているように、できるだけ患者の希望に沿った診療を心がけております。患者が希望されるのであれば、他院を紹介することも可能ですし、他院と連携を取り合いながら当院の治療を続けてもらうことももちろん可能です。ただし、当院はステロイドホルモン剤を筆頭に、免疫の働きを抑えることで見かけの症状を取り除く薬剤(=対症療法薬)はできるだけ使用しないというスタンスで日々の診療に臨んでいますから、そのような薬剤との併用はオススメできませんし、そのような薬剤を勧めるクリニックや病院と連携をとっていくことは困難だと考えております。その点ご理解いただき、他院との連携や紹介などご希望される患者は、まずは院長にご相談ください。

Q 診療は予約制ですか?

当院では現在のところ、予約システムを導入しておらず、受付順に診療しております。午前診は9時から、午後診は13時半から受付を開始しております。実際の診療時間は午前診は9時半から、午後診は15時半からのスタートになります。事務員が不在の場合は、受付カウンターに保険証と診察券を提出していただき、診察予定時間に間に合うようにご来院ください。

Q クレジットカードは使用できますか?

当院では現在のところ、現金のみのお支払いになっております。送りで対応する場合も、送料など含めて現金払いのみの対応となっております。ご理解賜ればと思います。

Q 待ち時間が長い場合、外出しても構いませんか?

出来るだけ待ち時間のないように努力しておりますが、混み具合によっては待ち時間が長くなってしまう場合もございます。その場合は受付で外出する旨を伝えていただければ、事務のものがだいたいの診察予想時刻をお知らせいたしますので、その時刻までにお戻りいただければ外出していただいても構いません。

Q 駐車場はありますか?

医院専用駐車場や提携駐車場はございませんので、できるだけ公共交通機関(最寄りはJR高槻駅)での来院をお勧めいたします。もしお車でお越しの際は、お近くの有料コインパーキングに実費で駐車していただくことになりますので、ご了承ください。

Q 空いている曜日・時間帯と混んでいる曜日・時間帯を教えてください

A 全体的に平日は午前診よりも午後診の方が空いています。特に午後診察の早い時間帯(15時半〜17時頃)は混み合うことはまれです。遠隔の方はこの時間帯を狙って来院されるのが良いかと思います。また、台風が接近している時や大雨など、天候の悪い日は空いていることが多いです。逆に、連休明けの午前診察や土曜日は込み合いますので、待ち時間が長くなると考えてください。

Q 漢方薬の煎じ方、飲み方を教えてください

漢方煎じ薬の1日分の煎じ方を以下にお示しします。

 まず、ステンレスやアルミなどのやかんや鍋(鉄・銅製のものは避けること)に飲み水を600ml程度入れ、薬局で処方された煎じ薬1日分を入れてください。とろ火で30-40分程度ふたを開けたままで煎じます。それで大体全部で400-500ml程度になります。時間と水の量はあくまで目安ですから多少前後していても構いません。その後火を止めて、直ぐにガーゼなどで生薬をこして飲んでください。以上の操作を繰り返すことで2番煎じまで飲んでいただいても構いません。3日分程度(冬場は1週間程度でも可)を一気に煎じて残りを冷蔵庫に入れておいても構いません。その場合、飲むときに一旦温めてから飲むようにすることをお勧めします。現在ではマイコン煎じ器など、便利な漢方煎じ薬専用の沸かし器がありますので、そのような機器を使用することもオススメいたします(ただしかなり高い・・・)。
 また、お子様などで苦くて飲みにくいという場合は、ハチミツで甘くして飲んでいただいても構いません(ただし、1歳未満のお子様のハチミツ摂取には注意)。処方された生薬(方剤)はできるだけ当院で処方された通りに飲んでいただきたいのですが、万が一煎じずにしばらく保存する場合、必ず直射日光を避け、湿度の低いところに保存してください。
 飲み方についてですが、できれば処方箋の通りに飲んでいただくことをオススメいたしますが、食前に飲むよう指示したものを食後で飲んでいただいても構いませんし、3回にこだわらずに一日の分量を何回かに分けて飲んでいただいても構いません。続けて飲んでいくことが大事ですから、漢方煎じ薬に関しては自分が飲めるタイミングで飲んでいただいても構いません。

Q 松本仁幸先生(前院長)の診察は受けられますか?

前院長である松本仁幸先生は、2019年4月をもって医療法人聖仁会理事長(兼院長)を退職され、新たに個人の自由診療専門クリニックとして松本漢方クリニックを開業されましたので、当院で前院長の診察を受けることはできません。過去に当院に通院していた患者で前院長の診察を受けたいという方や、前院長と会って話がしたいという方がおられましたら、お手数ですが松本漢方クリニックまでお問い合わせいただきたいと思います。また、前院長が10年来に渡って書き連ねてこられた文書や患者の手記なども松本漢方クリニックのホームページで読める形にはなっておりますので、読みたい方はそちらのホームページを訪問してみてください。

Q 前院長が開業された松本漢方クリニックとの連携はどうなっているのですか?

A 患者が希望される場合には、他の医療機関と同様の形で連携は取らせていただいております。しかしながら、松本漢方クリニックは当院とは全く別の医院です。当院が”本院”で松本漢方クリニックが”分院”ということでは決してありません。ですので、一体化するような形で診療を行うようなことはありえませんし、松本漢方クリニックでの治療や検査に関しては、当院では一切の責任を負いかねます。とはいえ、長年当院での診察を受けて来られて、なおかつ前院長に全幅の信頼を寄せておられる患者は数多くおられますので、そのような患者に関しては、できうる限りの配慮はいたします。何かご質問等ございましたら、なんでもお気軽に当院にお問い合わせください。