医療法人聖仁会 松本医院のホームページを訪問いただき、誠にありがとうございます。
当院は、主にアレルギー疾患、自己免疫疾患、生活習慣病、がんなどの慢性疾患を患った患者が、漢方治療を希望して来院される医院です。上記慢性疾患でお困りの方は、こちらをご覧ください。
眼科・耳鼻咽喉科を標榜しておりますが、一般的な眼科・耳鼻咽喉科にあるような検査機器はなく、東洋医学的な診察になります。
また、上記のような慢性疾患の患者ばかりではなく、当院は地元大阪・高槻にお住いの方々のかかりつけクリニックとしても、ご活用いただいております。
感染症状のある発熱患者さんについては、他の患者様からの隔離や診察順の調整などの対応を行いますので、受付時にその旨お申し出ください。※発熱患者さんに対する対応状況については、こちらのページをご覧ください。
一般的な診療(風邪、火傷、その他急性期疾患など)をご希望の患者様は、こちらをご覧いただき、お困りであればぜひ当院までお問い合わせください。
初診でも予約は必要ございませんが、土曜日、連休明けは混雑する傾向にありますので、長時間待ちたくないという患者様は、予約診療(有料)を、ご利用ください。
twitterやfacebookでも情報発信をしておりますので、興味がある方はご覧ください。
※下記のリンクより、受診前に問診を受けていただけます。診察時間短縮のため、事前問診にご協力ください。
当院の治療コンセプト
当院の特徴的な治療コンセプトは、大きく以下の2つに分けられます。
1.漢方医学(中医学)をベースにした治療戦略
当院ではできるだけ中医学的な診断・治療(弁証論治)を行うよう努めており、その患者さんの体質に合った方剤(様々な生薬を組み合わせて配合・調剤した漢方薬)を処方するということを主な治療戦略としています。中医学の最大の特徴は、「証(しょう)」を基本にした独特の診断方法を用いて患者さんの病態を把握することにあります。「証」とは、「個々人の置かれている身体の状態(体力・体質・免疫力など)をあらわすもの」と考えてもらえばよいでしょう。また、中医学では、病態を捉えるための概念として、「陰陽五行(いんようごぎょう)」という方法論と「気・血・水(津液)」という3つの要素があります。漢方医学では、「陰陽」のバランスが整っており、「気・血・水(津液)」という3つの要素が体内をうまく巡ることによって健康が維持されており、体内でこれらの過不足・停滞・偏在があると病気になると考えられています。
実際の診察では、患者さんの病歴聴取や脈診や舌診などにより、患者さんの「陰陽五行」や「気・血・水」の状態を診ながら、どこに問題があるのかを探っていきます。中医学(漢方医学)では、基本的に体内のホメオスタシスが異常をきたした時に病気は発病すると考えられており、まさに漢方薬はこのホメオスタシスを整える役割を担っていると考えられます。中医学(漢方医学)が「バランスの医学」と言われる所以でもあります。
当院ではこのような中医学(漢方医学)の力を借りて、できるだけ西洋医薬には頼らない医療を患者さんに提供できるよう日々努めております。
2.ライフスタイル全般の改善
当院では、短期間の漢方治療だけで病気が劇的に改善するという方も少なからずいらっしゃいますが、そのような患者さんは症状が出るほどに身体のバランスが崩れていても、そもそもの体質(身体の状態)が良く、漢方治療をしたことで崩れていた身体のバランスが整って、比較的早期に改善に至ったと考えられます。
一方で、偏食や慢性的な運動不足・睡眠不足・ストレスなどがある患者さんの場合には、食事改善する、運動不足・睡眠不足を解消する、ストレスを軽減するなどといった、ライフスタイル全般を改善するということなしには、根本治療を行うことは不可能だと思います。特に、慢性疾患で来院される患者さんは、そのほとんどが大きなストレスを抱えていたり、食事の”質”に問題があったりします。慢性的にストレスを抱えながら、添加物まみれ、農薬まみれ、GMO(遺伝子組み換え作物)まみれの「現代食」を日常的に食べている限り、慢性病からは逃れられません。ですから、日々の食事を含めたライフスタイル全般の改善は、慢性疾患を患っている患者さんにとっては喫緊の課題であると言えるでしょう。
このように、当院では患者さんのライフスタイルまで含めて包括的・全人的に診察することにより、漢方治療だけではなく、個々の患者さんに無理のない範囲でのライフスタイルの改善ができるよう指導(アドバイス・コンサルティング)しております。
慢性疾患でお悩みの初診患者様へ
初めて当院を受診する患者さんのために、当院で治療を受ける上でご理解いただきたいことを、以下にまとめました。初診の患者さんは、受診前に必ずお読みいただいてから来院ください。
- 当院は根本治療として漢方煎じ薬を主軸とした治療を提供しています。ステロイドホルモン剤・免疫抑制剤・生物学的製剤・解熱鎮痛剤・抗アレルギー薬など、対症療法(症状を抑える治療方法)となる薬剤は原則使用しておりませんので、このような薬剤を使用した治療を最初から希望される患者さんには他院を受診されることをお勧めしております。当院受診時にまだこのような薬を使用していらっしゃる患者さんには、根本治療の妨げとなるため、できるだけ早期に減薬・断薬していただくようお願いしております。ただし、疾患の種類や重症度によっては急に減薬・断薬することが望ましくない場合もございますので、できるだけご自身では判断なさらず、その都度院長に相談するようにしてください。
また、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病で他院から薬を処方されている患者さんに対しても、生活習慣の改善による根本治療をお勧めしており、できるだけ西洋医薬(降圧剤・コレステロール降下薬・血糖降下薬)に頼らないよう指導しております。初診時には必ずお薬手帳など持参いただき、どのような薬を飲んでいるかがわかるようにしておいてください。生活習慣病の初診患者さんは、こちらをご覧ください。 - 上記のような対症療法薬(症状を抑える薬)を飲んでこられた患者さんが、当院での治療を開始し減薬・断薬した場合、必ずリバウンド症状(今までよりも症状がひどくなって現れること)が出現するものです。このことを確実に理解した上で治療に臨んでください。リバウンドに関しては、よくある質問ページの(3)リバウンドはどのくらい続くのでしょうか?や、(4)症状がひどくて日常生活に支障が出るような場合にはどうしたら良いですか?をお読みください。
また、症状がひどい場合には、本人だけでなく家族や周囲の近しい方々の理解や協力も必要となってまいります。特に患者さんが未成年の場合、初診時は必ずご家族の方と来院するようにしてください(成人であっても、できるだけご家族同伴で来院することをお勧めいたします)。
慢性疾患でお悩みの初診患者さんは、上記のことをよく理解した上で当院を受診するようにしてください。さらに詳しく疾患・症状別に当院の治療方針・治療内容など知りたい方は、診療案内ページでご自身に当てはまる疾患・症状についてお読みください。
遠隔診療を希望される初診患者様へ
遠隔にお住まいの患者さんで当院へ来院することが困難なために、オンラインで対応して欲しいという要望はこれまで多くいただいているのですが、オンライン診療でできることは色々と制限があり受付事務も煩雑になるため、現在は初診患者さんのオンライン診療には対応しておりません。ですから、遠隔にお住まいであっても、初診患者さんには原則的に直接当院まで来院していただくようお願いしております。初診で来院いただいた患者さんであれば、次回以降の診察はオンライン診療で対応することができます。
一般的な診療(風邪、火傷、その他急性期疾患など)をご希望の初診患者様へ
当院では、地方からも来院される慢性疾患の患者さんだけではなく、地元高槻の患者さんにも来院していただけるように、急性期疾患に対する診療(治療方針については下記をご覧ください)も行なっております。以下の疾患などでお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。
※以下の見出しをクリックすると本文が開きます
▼風邪が疑われる場合
急性期の風邪症状(咳や鼻水、発熱、頭痛、関節痛)などでお困りの方へのご案内です。当院では、風邪の患者さんにも症状や病態に合わせた漢方薬を処方しております。診察をご希望の方は院内での滞在時間が短くなるよう、Web問診を送信の上、体温を測定してから来院ください。
▼火傷や凍傷、とびひ、外傷(切り傷、擦り傷、咬み傷など)
当院では外科的処置を行うための設備や器具を取り揃えていないので、重症度の高い火傷(Ⅲ度熱傷)や手術を必要とする創傷(骨折や事故による外傷など)の対応は困難ですが、一般的な創傷治療として「湿潤療法」を推奨しており、火傷の治療にも積極的に採用し実践しております。また一般的な創傷だけではなく、当院ではとびひやアトピー性皮膚炎の擦過傷などの治療としても「湿潤療法」を推奨しております。「湿潤療法」についてさらに詳細を知りたい方は、こちらをご覧ください。
▼その他急性期疾患(その他感染症、蕁麻疹など)
蕁麻疹に対する漢方処方や、細菌性・ウイルス性の急性胃腸炎、ヘルペスウイルス感染症、水虫などに対する漢方処方や抗生物質・抗ウイルス剤・抗真菌剤などの処方も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。その他子供さんの急な熱発や小児感染症(とびひ、扁桃腺炎、突発疹、手足口病、水疱瘡、おたふく風邪、風疹、麻疹など)にも対応しておりますので、ご相談ください。