ホルモン補充療法とエストロゲン(2026年3月28日土曜日読書会『医者が教える世界一やさしい薬のやめ方』より)
要約
イベルメクチンとホルモン療法検討
イベルメクチンの使用について、コロナ禍中に過度な使用が行われたことや、ワクチン反対派の中で「ゲートキーパー」として機能している点を説明した。続いて、更年期障害の治療薬として使用されるエストロゲンと合成プロゲスチンのホルモン補充療法について、ウィメンズ・ヘルス・イニシアチブの研究結果を基に、乳がんリスクや心血管疾患などの重大な副作用があることを報告した。エストロゲン製剤の副作用について製品安全データシートの内容と1930-1970年のエチルスチルエベステロール事件の経緯を説明した。
人工エストロゲンとエピジェネティクスの影響
1970年代に使用されていた人工エストロゲン作用物質のGエチルスチルベステロールについて説明し、服用した母親の乳がんリスク増加や子孫への影響を含む懸念事項を述べた。エピジェネティクス(構成遺伝子学)について説明し、環境変化が子孫にまで引き継がれる遺伝子発現の変化を説明した。1971年にアメリカの食品薬品局がDSの妊婦への使用を中止するよう勧告したことと、更年期障害治療薬として使用されるプロゲスチン製剤の懸念事項についても言及した。
合成プロゲスチン副作用研究
合成プロゲスチン製剤の副作用について詳細な説明を行った。合成プロゲスチンがエストロゲン作用を持つという主張に対して、現在の調査では明確な証拠が見つからなかったと指摘し、より具体的な研究データが必要だと述べた。コルチゾール作用の可能性については認めているが、エストロゲン作用については現在の知識では結論を下せないと述べた。
更年期障害のエストロゲン理論説明
更年期障害の原因について詳しく説明し、従来のエストロゲン欠乏の概念に疑問を投げかけました。実際にはエストロゲン過剰状態(エストロゲンドミナンス)が問題であり、閉経後のプロゲステロンの急激な低下がエストロゲン優位状態を引き起こすと説明しました。また、医薬品の添加物についても言及し、多くの薬物の重量の大部分が不活性成分で構成されていることを指摘し、多剤服用による添加物の相乗作用のリスクについても言及しました。
高額治療薬の価格議論
薬剤の複雑な現状について議論し、特に高額な治療薬の重要性を強調した。萎縮性脊髄ジストロフィーに対する新しい治療薬が300,000,000円の価格設定であることを報告し、現在最も高い薬剤として知られていることを説明した。製薬業界の重要性と、慢性疾患の治療に年間数百万から数十億円が支出される状況について議論した。