新型コロナウイルスワクチンの副反応報告について(2021年3月5日のtwitterより転載)
先日、国内でワクチンの副反応ではないかと思われる死亡症例が報道されていました。
https://jiji.com/jc/article?k=2021030201106&g=soc
ワクチン接種3日後に死亡。死因は「くも膜下出血」ということで、当然のことながらワクチンとの因果関係は不明とされています。しかし、これまでにも新型コロナワクチンの重篤な副反応(アナフィラキシーや自己免疫疾患)被害が出ていること、あるいは接種後の死亡比率が高い(ノルウェーで高齢者が1300人に1人死亡している)ことなどをお伝えしてきました(過去記事参照)。また、例えば米国では元大リーガーのホームラン王であるハンク・アーロン氏がモデルナのmRNAワクチンを接種した17日後に、睡眠中に死亡し、死因が特定されていないことが報道されました。
https://www.aljazeera.com/news/2021/1/22/baseball-legend-hank-aaron-dies-at-age-86
このハンク・アーロン氏の死亡はワクチン接種から時間が経っていたことなども含めて、単なる自然死であり、ワクチンとは無関係であるとされています。
https://www.nytimes.com/2021/01/31/us/hank-aaron-death-covid-vaccine.html
しかし、このようなワクチン接種後の死亡が本当にワクチンと無関係だと言えるのでしょうか?
実は、過去に乳児突然死症候群(SIDS)や、不足突然死(SUD)とワクチン接種が疫学的に関連していることはすでに報告されています。
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00431-004-1594-7
また、日本国内ではヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンによる相次ぐ突然死で2011年に接種が一時中断されています。その1ヶ月後には接種再開されましたが、ワクチンが突然死に関連している可能性はかなり高いと考えられます。
https://www.npojip.org/sokuho/no147.pdf
ちなみに、日本で行われた解析では、法医解剖によりSIDSと診断された50症例を検討した結果、32例でワクチン接種が認められ、そのうち7例は死亡7日以内にワクチンの接種を受けていたということが報告されています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0264410X07002800?via%3Dihub
また、双子がワクチン接種後に同様の経過をたどって突然死することも報告されており、このような事例はワクチン接種が突然死と関連していることを強く示唆していると考えられます。
https://adc.bmj.com/content/archdischild/62/7/754.full.pdf
ワクチン接種後に突然死が起こる機序として考えられていることとして、何らかの原因で低酸素血症が生じるということが挙げられます。脳の呼吸中枢が低酸素を感知すると、呼吸促進し血中酸素濃度を上げる指令を出します。しかし、この仕組みが未発達であったり、薬剤や細菌毒素(LPS)やその他の炎症状態により障害されていた場合に、低酸素状態が続き、呼吸が止まるという機序が考えられます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1569904805001370?via%3Dihub
https://jlb.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1189/jlb.0505253
突然死の少し細かな機序を説明しておきましょう。感染症やワクチンだけではなく、様々な機序により体内で炎症が引き起こされますが、この時炎症性サイトカインであるインターロイキン1-βが脳の毛細血管の細胞内でプロスタグランジンE2(PGE2)という炎症性物質を産生し、脳組織中に放出されます。このPGE2が延髄にある呼吸中枢に働き、呼吸促進作用を障害してしまい、呼吸が抑制されてしまいます。低酸素状態ではさらにPGE2が多く産生され、この悪循環により低酸素状態がさらに進行し、呼吸がストップしてしまうと考えられます。
https://www.pnas.org/content/104/23/9894.long
例えば肺炎球菌ワクチンでは、接種後に40%は発熱し、10%くらいは39度台の高熱を出します。また、接種後に毎回5分の1〜3分の1の児童が傾眠状態に陥ることが示されています(オンライン書籍『薬のチェックは命のチェック No.43 』内の記事、『ヒブ・肺炎球菌ワクチンの接種再開は時期尚早』より)。今回の新型コロナワクチンでも、ファイザーやモデルナワクチン接種後に発熱が認められた症例は10数%〜20%程度でしたが、接種後に局所の炎症症状、それに伴う関節炎が認められています。すなわち、ワクチン接種により、体内で炎症が惹起され、先述した機序で低酸素状態が誘発される可能性があります。
先ほど紹介したハンク・アーロン氏においても、ワクチン接種後に軽い炎症状態が引き起こされ、日にちが経っていたとは言え、低酸素状態が進行して睡眠中に突然死した可能性が考えられ、これを「ワクチンとは無関係」と切り捨てるのはあまりに拙速であると思います。また、今回の新型コロナワクチンはアナフィラキシーも数多く報告されていますし(米国では10万人に1人)、いくら救命は可能であるとしても、アレルギー疾患をお持ちの方は極力受けない選択をする方が賢明な判断だと思います。
さらに、これも米国の症例ですが、ファイザー社製のワクチンを接種した50代の産婦人科医が3日後に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を発症し、その2週間後に脳出血で死亡したことが報じられています。
これらのことからも、ワクチン接種後の炎症状態がワクチンの副反応、あるいは死亡(突然死含む)と関連している可能性が非常に高いと考えられます。さらに長期にわたる副反応に関してはまだ観察すらされていないため、誰にもわかりません。このようなワクチンを好んで(率先して)打つ人がいるというだけでも私は「正気ですか!?」と言わざるを得ないと思うのですが、残念ながら当院の患者でも、主に高齢者の方の中には少なからず、まだ「ワクチンは打った方が良い」と考えておられる方がいらっしゃいます。そのような方にも時間の許す限り上記のような話を聞かせて打つかどうかを再度考えなさいというようにアドバイスしていますが、「それでも(新型コロナが)怖いから打つ」とか「他人に迷惑をかけられないから打つ」という人(主に高齢者)が後を絶ちません。一体どのような思考回路をしているのか、ちょっと理解に苦しみますが、これだけワクチンについて情報提供しても、「それでも打ちたい」という方がいる状況を考えると、「他は推して知るべし」ということなのでしょう。ましてやマスコミに洗脳されている人が打たないという選択をするとは思えません。
いずれにせよ何度も申し上げているように、ワクチンを打つかどうかは各個人の自由です。しかし、打つという選択をされた方がワクチンに関して本当に正しい知識や情報を得ているのか、というところに関しては甚だ疑問に思います。しかし、ワクチンパスポートなるものが出現してくる可能性なども指摘されており、このようなことを考えると、「ワクチンを打たない」という選択をすること自体が社会的には「悪」と捉えられてしまう世の中に進む気がしてなりません。
https://www.facebook.com/hiroyuki.sakitani.9/posts/3579614398817923
皆様におかれましても、特に医療従事者の方は、再度ワクチンについてしっかりその原理・メカニズムの点から学び直し、正確なエビデンスのある情報を元に判断していってもらいたいですし、くれぐれも政府(厚労省)やマスメディアの偏った情報には惑わされないようにしていただきたいと思っています。