同じ価値観の仲間と繋がる大切さについて 2022年12月6日のX(旧twitter)より転載

今回のテーマは『価値観の共有できない家族・友人・会社の同僚」と「価値観の共有できる赤の他人について』です。 結論から申し上げれば、「赤の他人であっても、価値観が共有できる人やコミュニティとどんどん繋がっていこう」ということです。 私がそう感じる理由について、少し深掘りして説明していきたいと思います。

現在の世界情勢を見ていても、実際にあらゆるところで分断・分裂が起こっています。米国では大統領選で更なる分断が加速され、EUでは移民や国家間の経済格差での分断、中国でも様々な問題が山積みで、各地でデモや暴動が起こっています。コロナ禍やワクチン禍やウクライナ戦争での分断は言うに及ばずです。私の立場上、当院の患者からも、コロナ禍やワクチン禍やマスクの問題などで「家族から陰謀論者と言われる」とか、「職場の同僚や長年付き添った友人とまともに話ができなくなった」などという悩み・相談を、ここ2年の間で日常診療の中でも本当によくされるようになりました。

当たり前ですが、家族といえども他人ですから、最初から全ての価値観が合う人など存在しません。趣味やスポーツや音楽、食事などもその趣向や好みは全く異なるはずだからです。しかしながら、今ほど分断が進んだことはこれまでなかったのではないでしょうか。例えばワクチンを打たない・マスクをしないなどという選択をしている、社会の中ではマイノリティに属する多くの人たちが、今まで日常的に接してきた周囲の人たちと文字通り分断され、まともに話すらできなくなっているということを、大きな悩みとして抱えているように思います。価値観の相違から社会の中で一人だけ浮いてしまい、より一層分断・隔絶されたように感じ、孤独感に苛まされている人たちが増えているようにさえ感じます。

そのような人たちにとって心の支えとなるものは、やはり同じような価値観を共有できる「仲間」であると私は強く感じています。それは必ずしも家族や友人や会社の同僚でなくても良いのです。そこにこだわる必要は、全くありません。これだけSNS(インターネット上でリアルに人と繋がれるツール)が普及した現在において、価値観を共有できる仲間や場を探すことはさほど難しいことではないはずです。

できれば、そのような価値観を共有できる人を見つけたら、リアルに会ってみることです。その時に、阿吽の呼吸で互いに話が弾み、「もしかしてこの人とは以前から知り合いだったんじゃないか?」というような錯覚に陥る経験ができればしめたもの。今後はそのような人との繋がりをこそ大切にすべきです。

ただ、「赤の他人など信用できない」という人も少なからずいるでしょう。「家族や長年の友人などお互い見知った仲だからこそ信用できる」という、人との関係性において共に過ごした時間や経験を重視する人です。残念ながら、そのような人は大きな勘違いをしてると言わざるを得ません。もちろん「共に過ごした時間や経験」が人との繋がりにおいて大切であること自体は否定しません。長い時間を過ごした家族や友人や恋人と特別な人間関係を築けるのは当然のことです。しかし、本当に重要なのは「今この瞬間に何を感じ、どう考え行動するべきか」を如何に共有できるかということです。

わかりやすい例で言えば、子供のアトピー治療において、夫はステロイドなどで症状を抑えてあげたいと思い、妻はステロイドなどの対症療法でなく根本治療をしてあげたいというパターン。これは当院ではよくある事例ですが、当院では根本治療を重視しているので、後者の方をお勧めしています。しかしながら、もちろんどちらが正しくてどちらが間違いということをジャッジするつもりは毛頭ありません。

ここで特に強調しておきたいことは、このような場合には、如何に長年寄り添い苦楽を共にした夫婦でも、お互いの治療方針やその価値観を理解し合えないことは明らかだということです。その方針の違いや価値観の相違から、夫婦の溝が深まり、酷い時には離婚問題にまで発展してしまう可能性すらあります。それは大変不幸なことのように思いますが、このような家族間やその他の人間関係における分断が、これからの時代は更に先鋭化し、もっと如実に実際の生活の中で現れてくるでしょう。そのような中で、今までの価値観のままではいられない人たちにとっては、これまでと同様の人間関係を維持することはより困難な状況になっていると言えるでしょう。

やはり大切なことは、如何に「今この瞬間に同じように考え、同じ方向性を持って行動できる仲間」を見つけ繋がり合うかということなのです。当然のことながら、何も今すぐに「価値観を共有できない家族・友人・恋人・会社の同僚を切り捨てろ」ということが言いたい訳ではありません。そこは今まで通り大切な存在として扱いつつも、そこにこだわって不幸になるくらいなら、そっと離れる勇気を持ちましょう、ということを強調したいのです。

そして、赤の他人や見知らぬコミュニティであったとしても、価値観を共有できる「仲間・同士」や「場」を見つけ、少しでもリアルに繋がれるように自ら行動していきましょう。また、もしそのような場がないと感じるならば、自分で作ってしまえば良い。これこそが今回私が本当に言いたいことです。

皆さんもひしひしと感じている通り、今は世界的にグローバルに「グレートリセット」が行われ、「新時代」の幕開けがなされようとしている、まさに時代の大変革期なのです。新時代に向けて準備しておかなければ、過ぎ去ろうとしている時代の「過去の遺物」と共に取り残されていってしまうでしょう。だからこそ、新たな価値観や価値基準をできれば自ら創造し、それらを共有し、共に新時代を歩める仲間や場を作ったり、見つけたりしていくことが必要なのです。そこに向かって、これまでの価値観や人間関係とはおさらばするための勇気や覚悟がある程度は必要なのではないかと私は感じています。

最後に、非常に参考になる動画を紹介して終わりたいと思います。mago-dさんという方の【未来予測】チャンネルのYouTube動画になります。動画中で今回私が述べたことのほとんどを網羅して簡潔に述べていらっしゃいますので、もし興味があればご視聴ください!!

『【未来予測】これからあなたに悪影響を与える離れた方がいい人達の話』

https://www.youtube.com/watch?v=DBKdsAcrLzs

 

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