「PCR検査ではウイルスの感染性や病原性はわからない」ということについて(2021年1月10日のtwitterより転載)

100歩譲ってこのPCR検査が本当にSARS-CoV-2だけに反応する特異的なプライマーを用いて検査されているとした場合でも、実はまだ大きな問題が残っています。その問題とは、「ウイルス量と感染性」の問題です。

現在広く使用されているPCR検査(リアルタイム one-step RT-PCR法)では、遺伝子断片から放たれた蛍光物質の発光強度を観察することにより、存在するウイルス量がある程度推定できる検査となっています。要するに、サイクル数が少なくても陽性になれば検体中のウイルス量は多く、逆にサイクル数を多くしないと陽性にならないような検体には微量のウイルス量しか含まれていないということです。このウイルス遺伝子断片の存在がPCRで検出され、検査陽性になるサイクル数のことをCt値(threshold cycle)と言います。

では実際に現在広く行われているPCR検査で陽性となったCt値がいくらくらいなのかというと、実は国際的な標準値・基準値はなく、国の指針でも明確にはされていません。感染研の病原体検出マニュアルによれば、「陽性コントロールの増幅曲線の立ち上がりが40サイクル以内にみられ・・・」と記載があるので、これだとCt値は40サイクル以内になると思われますが、今回のPCR検査については、実際の適正値は30-35程度ではないかという批判意見も出ています。最近では日本人研究者から、PCR検査陽性となった患者が発症した時点でのCt値は20前後であったものが、9日目には30程度になったと報告されています(IASR. 2020;41:117-118)。ですから、症状を引き起こすほどのウイルス量が検体中に存在していれば、Ct値はそれほど高くはならないと考えられます。

つまり、日本のPCR検査陽性となるCt値の基準値は高すぎて、ウイルス量が極めて微量であったり、すでに死骸となったウイルス断片を拾っていたりするだけという可能性があり、感染性がないウイルス量しか保持していない人でもPCR検査でCOVID-19と診断されている可能性が高いということなのです。さらに言えば、低いCt値でウイルス遺伝子断片が検出されたとしても、果たしてそのウイルス量で実際に病原性を持つのかについては全く不明です。この点をきっちり理解してできていない人が非常に多いように感じます。すなわち、PCR検査によって新型コロナ感染症と診断できる訳ではなく、あくまでもPCR検査でわかることというのは、新型コロナウイルス遺伝子断片の存在のみです。しかもそれは、「プライマーが新型コロナウイルス遺伝子配列に特異的なものである」という大前提のもとでのみ言えることです。このように、現在広く行われているPCR検査を新型コロナ感染症の確定診断に用いるには、あまりにも大きな欠陥があると言わざるを得ず、開発者であるキャリー・マリスも述べていた通り、PCR検査を感染症の確定診断用のツールとして用いてはいけないと考えています。

以上、PCR検査の問題点についてまとめのツイートをしてきました。PCR検査を拡大することによって、新型コロナ感染拡大(感染者数増加)を助長することはあっても、感染防止につながることはないと私は断言できます。ましてや健康な若年者・学童などが少し風邪症状を呈したからといって、このような不確実な検査をして陽性になった場合に、本人だけでなくその家族にまで自由や権利を侵害する恐れのある隔離政策を実行することにどれだけの正当性があるというのでしょうか?

ちなみに、昨年、日本はたまたま東京オリンピックのことがあったので、政府が(意図的に)PCR検査を早期に行わせませんでしたが、これは今から考えれば“結果的”には大正解だったのです。PCR検査で感染者数が増加していることが問題として、不要不急の外出自粛や飲食店利用を控えるよう求める緊急事態宣言が全国的な拡大を見せていますが、これは経済を破壊する政策にはなっても、真に新型コロナ騒動の問題を解決できるものでは決してありません。真にコロナ騒動の問題を解決するためには、PCR検査などという不確実な検査を行って陽性者を隔離することではなく、むしろPCR検査は不確実性を伴うのだということを理解し、検査を拡大することは決してすべきではないのです。そして、今現在医療機関ごとにやっているコロナ対策(コロナ病棟や感染防止対策)は、明らかに過剰です。新型コロナ感染症が疑われるような症状のある人(できれば重症例)を集めて、できるだけ多くの検体(例えば肺炎のある人の肺胞洗浄液など)から遺伝子解析により同じウイルス遺伝子が検出できるかどうか、あるいはどのような変異が生じているかを地域ごとにみていくべきだと思います。

そしてそのウイルスの病原性や感染性がどうなのかを地域ごとに確認できるとなお良いでしょう。なぜなら、自然界においては病原性が弱くなっていく方向性に変異を起こすことが多く、それは地域ごとに差があって然るべきだからです(ワクチン接種がすすめばその限りではない)。そして、土着のウイルスとほとんど変わらない病原性であることがわかればもはや恐れる必要もないわけで、今のような過剰な感染対策をする必要もなくなる。しかしながら、そのような研究が国内あるいは地域ごとにされているということを私は寡聞にして知りません。もし、そのような研究がされているという情報などありましたら、ぜひ情報提供していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

基本的なPCRの仕組みを知れば、ウイルス感染症の確定診断にPCR検査を用いてはいけないことは誰でも理解できるはずです。そもそもマスメディアや一般大衆や多くの医師たちが「重症化するぞ!!」と叫んでいる病態・疾患は、本当にSARS-CoV-2が原因だと言えるのでしょうか?さらなる検証が必要です。

ちなみに、PCR発明者のキャリー・マリスがどう言ったかなどは瑣末な問題です。そしてリアルタイムPCRの定量にも問題があることは、すでにウイルス学者も指摘していることです。

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/documents/criterion91_miyazawa.pdf

「リアルタイムPCRを行うにも、ウイルスから核酸(DNAやRNA) を分離するステップが必要であり、その工程での核酸の回収率が厳密には分からない。リアルタイムPCRで核酸のコピー数を数えるのであるが、それも実は条件によって大きく変動する」

宮沢先生の仰る通りですね。

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