新型コロナ、変異株に関する疫学調査について(2022年1月11日のtwitterより転載)

前回は新型コロナ変異株についての調査に基づく基礎的な話をさせていただきました。ここからは完全に私の私見にはなりますが、私は個人的には変異株の調査など行うことは、ほとんど無意味なのではないかと考えています。その根拠をここでお伝えできればと思います。

まず重要なポイントとして、以前から大きな問題として何度か取り上げてきたしたが、やはりプライマーの問題があります(詳細紹介済み)。ウイルス遺伝子配列における変異は、PCR検査で用いられるプライマー部分(SタンパクやNタンパク領域)にも認められます。ですから、変異が多くなればなるほど、このプライマー領域のミスマッチが生じてしまい、プライマー自体が使い物にならなくなる可能性が高くなります。そうなった時に、PCR検査ではそもそも変異株の検出すらできなくなる可能性があります。それを避けるために、現在ではウイルスの他の領域の遺伝子を増幅できて、スパイクタンパク遺伝子(S遺伝子)を増幅できないものをオミクロン疑い、あるいはS遺伝子が検出できない症例(SGTF症例)として遺伝子解析にかけるという手順が踏まれているようです。

https://www.who.int/news/item/26-11-2021-classification-of-omicron-(b.1.1.529)-sars-cov-2-variant-of-concern

実際に、デルタ株でもスパイクタンパク遺伝子変異で従来のPCR検査で陽性にならない場合があることが過去に報告されていますし、同様にオミクロンなど新たな変異株でも検出できなくなる可能性があり、そのチェックは欠かせないとする論文があります。

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.09.27.461949v1

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34570776/

しかしながら、インフルエンザや新型コロナのようなRNAウイルスの変異速度が速いことはもはや当たり前ですし、変異を繰り返すごとにPCR検査の不正確性が高まり、これまで同様コロナ禍の中を生きていくとするならば、今後も膨大な費用と時間と労力をかけて遺伝子配列の解析をしていくことになります。でもそれは本当に必要なのでしょうか。これは多くのウイルス学者や感染症学者が指摘してきたことではありますが、自然界ではウイルスが変異するごとに強毒化していくことは極めて稀なことです。実際に、変異していくごとに感染力は高まっても毒性は低くなっていくことを示唆するデータもあります。

また、むしろ弱毒化してヘルペスのように、宿主である人類の体内で常在微生物とし共存・共生していく方向へ変異した方が、ウイルスの生存戦略としても都合が良いわけです。もちろんその逆が起こり得ないわけではありませんが、これだけ蔓延しているウイルスが急に強毒化するとしたら不自然です。ですから、新型コロナウイルスが急に強毒化する方向に進化し、世界中で人々を重症化させたり殺戮能力の高いウイルスになったとしたら、何かおかしいと考える方が自然だと考えられます(世界中で接種されているワクチンでできた抗体による選択圧がかかったか、あるいは人工ウイルスか・・・)。

さらに言うと、現在ウイルスの全遺伝子配列を決定する目的として用いられているRNAシーケンス自体も、本来はまだ発展途上の技術であり、確実に正確に全遺伝子配列が決定できるものではなく、あくまでも診断補助や疫学調査の補助的な役割で使用されるべきであると私は考えています。そのようなことを踏まえて考えると、現在日本も含めて世界中で行われているRNAシーケンスなどによる疫学調査によって、ウイルスの性質変化や変異の方向性などを調査することができて、そのウイルスの生態をより深く知ることにはある程度役立つかもしれません。

しかしながら、変異を繰り返すごとに弱毒化している可能性があり、またそれほど危機的な状況にはなっていない中で、感染症学的な観点から人々に対してそのウイルスがどのくらいの危険性があるのかを調べていく必要がどこまであるのか、については甚だ疑問です。むしろそのような疫学調査の結果からウイルスの脅威に疑問が投げかけられることがあったとしても、これまで同様拡大解釈や歪曲した解釈をして、どこまでもウイルス脅威論が叫ばれ、今後も人々の生活を縛る政策が展開されていくことが予想されます(そうしなければならない理由がある)。実際に、そのような疫学調査でも現在の時点で変異株に対してワクチンがどこまで効果があるのかや、オミクロン株がどこまで危険性の高いものなのかははっきりしていない(むしろ弱毒株である可能性が高い)のにも関わらず、結局のところ世の中の流れとしては変わりません。「わからないが用心するに越したことはない。感染対策はこれまで同様続け、ワクチンはブースターショットなどして備えておく方が良い」というような考えの下に、その根拠はあやふやなまま、ロックダウンなど過度な感染対策政策を展開したり、危険性の高いと考えられるワクチン接種を推奨しています。それどころか国によっては、ワクチンパスポート導入などむしろ人々にワクチン接種を強制させる方向に動いている国が後を絶ちません。当院では今後ここ日本でもそのようなファシズム的な動きが加速していくことになるのではないかという危惧を感じています。

さらにもう一つ付け加えて申し上げておくと、変異ウイルスに対して、VOC(懸念される変異株)などの評価を下すための、Terms of Reference for the Technical Advisory Group on SARS-CoV-2 Virus Evolution (TAG-VE)という諮問機関がWHO内に設立されています。

https://www.who.int/publications/m/item/terms-of-reference-for-the-technical-advisory-group-on-sars-cov-2-virus-evolution-(tag-ve)

このTAG-VEというグループに名を連ねている面々を見ていくと、これまで各国政府の感染症対策やワクチン政策、その他公衆衛生対策に様々な提言をしてきた経歴があり、今回のコロナ禍でも危機を煽るために十分過ぎるほど重要な役割を果たしてきた人物が多いことに気づきます。

https://paho.org/en/technical-advisory-group-vaccine-preventable-diseases

その中には、今回のコロナ禍を予見していたパンデミック映画「コンテイジョン(Contagion)」を製作した映画会社のオーナーであるジェフリー・スコール氏が設立したスコール財団に所属しながら、パンデミック・公衆衛生システムを指揮しているNancy Messonnier 女史も名を連ねています。もちろんこのようなWHOの諮問機関グループに名を連ねているような人達も、いわばある一定の役割を与えられて表舞台に立たされている「役者」たちに過ぎないのですが、その役者たちの演技(本気かも??)を見ていれば、ある程度今後の世界情勢が予想できるだろうと私は考えています。逆に言えば、皆がこのような役者たちが演じている世界(=マトリックスワールド)を斜め上から見つめられるようになりさえすれば、このコロナ禍という幻想から抜け出せるのではないかと私は考えています。

最後は少し陰謀論チックな話(?)になってしまいましたが、参考にしていただければ幸いです。そもそもこのコロナ禍は一般大衆が洗脳されてまるで精神病のようになっている状態(=「mass psychosis」)が本質なのですから、それがとければコロナ禍は終わるはずなのですが・・・。

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