動脈硬化の予防と「コレステロール仮説」について1(facebookより転載 2019-11-16)

さて、先日「スタチンの危険性」について取り上げましたが、みなさんはこのスタチン系薬が、そもそもこれほど世界中に浸透する起爆剤となった仮説についてご存知でしょうか?

それは、「コレステロール仮説」という仮説です。

 これは、「動物性脂肪に多く含まれている飽和脂肪酸を多く摂ると、血清コレステロール値が高くなり、動脈硬化が促進され、心臓血管疾患に罹る」という仮説ですが、この仮説がほんのつい最近まで(今でも??)医学や栄養学の世界でも定説・常識となっており、ほとんど真実であるかのように受け入れられてきました。そして、この仮説に基づいて、「飽和脂肪酸とコレステロールの摂取を減らし、多価不飽和脂肪酸を多く摂ればコレステロール値が下がり、動脈硬化が予防できる」という考えが生み出されました。実はコレステロール降下薬であるスタチン系薬も、この仮説の下に脂質異常症(高コレステロール血症)患者に投与されることとなったのです。
 実際に、医療現場では、血清コレステロール値が高いと判定されると、コレステロールや飽和脂肪酸摂取量を減らすよう栄養指導・食事指導がなされ、スタチン系薬に代表されるコレステロール降下薬を投与される、というのが現状です。しかしながら、このような栄養指導・食事指導は効果がないばかりか、長期的にはむしろ患者の心疾患罹患を増やし、寿命を短縮してしまうことが2004年以降の(製薬企業の出資を受けない)独立した研究からもわかってきました。また、日本で先駆的に開発されたスタチン系薬は、心疾患リスクを減らすことのできる薬剤としての地位を、多数の論文報告=”エビデンス“とともに確固たるものにしたかのように思われてきました。しかしながら、先日取り上げた記事でも述べたように、スタチン系薬の詳細な作用機序を解明するための基礎医学実験・動物実験や、長期的な影響を確認する臨床試験の結果などから、予想外の副作用や発がん作用などがあることが明らかとなり、またスタチン系薬でコレステロール値を無理やり下げることはむしろ危険であることがわかってきました。

 血清のコレステロール値を高めることから、「飽和脂肪酸」は、これまで半世紀以上にわたって誤ったパラダイム(=コレステロール仮説)の下で“悪玉”のレッテルを貼られ、バッシングされ続けてきました。しかし、そんな「飽和脂肪酸」にとって不遇の時代も、そろそろ終わりが告げられようとしています。なぜなら、もはや「コレステロール仮説」の非科学性が白日の下に晒され、すでに”神話“と化しているからです。

 今後何回かに分けて、そのように長い間悪者扱いされ続けてきた「飽和脂肪酸」の汚名を晴らすべく、その歴史を振り返りながら、「コレステロール仮説」についても再考・検証していきたいと思います。そして、ココナッツオイルや動物性脂肪などに豊富に含まれている飽和脂肪酸が、我々にとっていかに安全で有益な脂肪酸であるか、ということをここでお示ししていきたいと思います。

当院の患者だけではなく、(食品業界と医薬業界が結託して作り出した)「コレステロール仮説」という虚構(宗教・神話と言っても過言ではない)を信じて、実際の医療現場でその仮説に基づいた食事栄養指導・投薬などを行なっている全ての医療従事者にとっても必読の内容となっております。そのような方にも、ぜひ当院の記事を読んで勉強し直していただき、間違った指導・治療を改めてもらいたいと思います。

乞うご期待!!

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