先日お知らせしていた10月5日に開催予定の丹波篠山での農セミナー（座学＋実践）は、現時点（9月19日）で30名近くの方にお越しいただけることになっており、大盛況となっております。 応募していただいた皆様には、この場を借りて深く御礼申し上げたいと思います。

さて、その農セミナーで講師をしていただくことになっている 峯山耕平さん（同氏Xアカウント)が所属している「たねのがっこう（三田校）」の勉強会（セミナー）が、昨日兵庫県三田市で開催され私も参加させていただきました。今回のセミナーでは、「たねのがっこう」学校長（主催者）でもあり、峯山さんの師匠でもある 岡本よりたかさん（同氏Xアカウント） が登壇され、ご講演してくださいました。私がそのセミナーに今回参加した大きな目的の一つが、購入した丹波篠山の地で「岡本よりたか式自然農」を実践していくに当たって、一度直接提唱者である本人にお会いして、きちんと挨拶しておきたいからということがありました。

実は岡本よりたかさんとは10年ほど前に直接お会いしたことがあり、その時には私自身も医師として駆け出しの頃で、岡本よりたかさんもまだ岡本式自然農を確立して深化・発展させていこうという段階の頃でした。それ以来、私は岡本さんの人柄を慕い、自然農法家としての情報発信を日々注目してきました。講演前に個人的に軽く挨拶をして、その時の話をしたところ、そんな駆け出しの半人前の医師だった私のことを覚えていてくださったようで、非常に嬉しく思いました。

岡本よりたかさんの講演のテーマとしては、冒頭に挙げた「土と草と風と人」。 岡本さんの奥様が考案されたテーマだそうですが、岡本さんらしさを感じられる、とても素晴らしいテーマだと感じました。 内容的には「縄文時代の人々の暮らしをヒントに、縄文的生き方や自給生活を志そう」というもので、まさに岡本さんの講演の話の中には、私が目指している最終ゴールに近いものがたくさん散りばめられており、非常に参考になりました。 また、今回の講演の話の中で、個人的に最も印象に残ったのが「嫌なことをし続けたり、気の合わない人と一緒にいるのはやめよう。それよりも自分が本当に好きなことをし続けて、気の合う人といる方が人生は豊かに幸せになる」という話でした。 私自身、「この“道”・この“人”・この“場”にいて居心地が良い」と心底思えるかどうかで判断し続けてきましたが、その結果として素晴らしい人と出会い、素晴らしい場を設けることができてきたように思います。

講演後に、丹波篠山の土地に移住され、今後岡本式自然農を実践していくご夫婦と峯山さんともに、岡本さんに挨拶をして握手を交わしました。 岡本さんの人間味溢れる講演を聞けて、また岡本さん本人に自然農を実践して自給的な生活を志す人たちが集まるコミュニティを作る決意を直接伝えられたことで、満足でき自分自身の心が洗われる思いになりました。今後も、岡本よりたかさんのような素晴らしい自然農法家の方々や、すでに自給生活を営んでいる方々の背中を追いかけながら、私自身の目標である「半農半ドクター」に向けて、歩み続けたいと思います。また、互いに自立しながら、できれば“縄文的な”自給生活ができる人たちが集まるコミュニティづくりも前に進めていきたいと思っています。そのことに関する情報発信もこちらで少しずつしていく所存です。 当院の情報発信が、何か皆さんの今後の生き方や身の振り方の参考になれば幸甚です。