当院の治療コンセプトについて2(facebookより転載 2019-8-24)

さて、当院の治療コンセプトについて以前に一度まとめた記事を作成いたしましたが、今回また新たにコンセプトを新しくまとめましたので、興味ある方はお読みください。

当院の治療コンセプトについて

当院の特徴的な治療コンセプトは、大きく以下の2つに分けられます。

1.漢方医学をベースにした治療戦略

当院では漢方薬(生薬を配合した方剤)を主な治療戦略として用いています。漢方薬を治療として用いる漢方医学の最大の特徴は、「証(しょう)」を基本にした漢方医学独特の診断方法で患者の病態を把握することにあります。

古代中国では宇宙・世界・自然の諸原理を説いた「易経」という学問が発展しましたが、それによると、「世の中の全ての事象は、『陰』と『陽』から成り立っている」とされています。「易経」では相反する「陰」と「陽」は、渾然一体となって「太極」を形成し、これが宇宙の元気(万物の根本となるエネルギー)となり、天地・自然と一体になって人間は存在すると考えられました。しかしながら、陰陽太極図(以下図)でも描かれているように、「陰」と「陽」は単に二極化した事象を捉えるためのものではなく、終始絶え間なく循環しており、お互いに性質が変化したり補い合うものである、と考えられています。すなわち、万物は完全に「陰」と「陽」に二分されるのではなく、「陰」と「陽」がバランスを取り合いながら流動的に変化している、という考え方です。
この「易経」の教えにもみられるように、古代中国では人間の健康に関しても、心身の陰陽のバランスが保たれていれば健康な状態であると考えられ、逆に心身の陰陽のバランスが崩れ過不足が生じると病的状態になると考えられました。そして詳細は省きますが、古代中国で発展した医学(=漢方医学)では、この「陰」か「陽」かということだけではなく、「虚」か「実」か、「表」か「裏」か、「寒」か「熱」か、によってもその人の体質や病態を把握し、「証」を診断するのに役立てています。
さらに漢方医学では「気」・「血」・「水」という病因のうち、どこに異常があるのかを見極め、その異常を取り除いてくれるような生薬を混ぜ合わせた漢方薬(方剤)を個々の患者に処方します。

以上のように、漢方医学では基本的には体内のホメオスタシスが異常をきたした時に病気は発病すると考えられており、まさに漢方薬はこのホメオスタシスを整える役割を担っていると考えられます。漢方医学が「バランスの医学」と言われる所以でもあります。

当院ではこのような漢方医学の力を借りて、できるだけ西洋医薬には頼らない医療を患者に提供できるよう日々努めております。

2.ライフスタイル全般の改善

当院では漢方治療だけで病気が改善する方も多くいらっしゃいますが、もともとの生活があまりにもひどい場合には、その生活習慣を改善することなく根本治療を行うことはかなり困難です。

特に、あまりにひどいストレス(精神的・肉体的問わず)が慢性的にかかっている場合などには、過剰なストレスホルモンが体内のホメオスタシスを狂わせているため、いくら漢方治療をしたとしても、それを補って余りある負の効果により打ち消されてしまうだろうということは想像に難くないでしょう。

また、食事が乱れている場合にも、身体づくりの面でかなりバランスを崩している可能性があり、この食生活の改善も患者にとって大きな課題の一つです。
というよりも、慢性疾患にかかる方はそのほとんどが食事の”質”に問題があると言わざるをえません。添加物まみれ、農薬まみれ、GMO(遺伝子組み換え作物)まみれの「現代食」を日常的に食べている限り、慢性病からは逃れられません。まさに「慢性病は現代食から」というわけです。

このような日々の食事を含めたライフスタイルの改善は、慢性疾患を患っている患者にとっては喫緊の課題であると思われます。当院では、個々の患者に無理のない範囲でのライフスタイルの改善を指導しています。

このように、当院では患者を包括的・全人的に診察することにより、ライフスタイル全般の改善を指導するよう日々努めております。

以上が当院の治療コンセプトについての説明でした。このことに関して何かご質問やご意見などありましたら、当院までお問い合わせください。
また時間が空いたら様々なテーマで新たに投稿して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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