「必須脂肪酸を切る」シリーズ パート1(facebookより転載 2019-11-29)

さて、先日まで「コレステロール仮説」という神話崩壊と、「飽和脂肪酸」について詳しくみてきましたが、今日からは「不飽和脂肪酸」、その中でもオメガ3やオメガ6といった、「必須脂肪酸」とされている脂肪酸について詳しくみていきたいと思います。

題して、「必須脂肪酸を切る」シリーズです。

この当院のページで投稿してきた「コレステロール仮説を切る」シリーズ記事を読んでいただいた方は、動物性脂肪に豊富に含まれている飽和脂肪酸に対する見方が少しは変わったのではないかと思います。また、一時期日本でも流行ったココナッツオイルについても、その健康効果を再認識していただけたのではないでしょうか。

しかしながら、前章で飽和脂肪酸についての誤解が解けたとしても、みなさんの中には「飽和脂肪酸が身体に良いこと、オメガ6系の植物油脂が身体に悪いことはわかったけど、じゃあオメガ3系の魚油やエゴマ油・亜麻仁油はどうなの?身体に良いと言われているけど・・・??」と思う方がたくさんいらっしゃることでしょう。

 このシリーズでは、そのような疑問をお持ちの方に、多価不飽和脂肪酸全般が危険な物質である、という認識をしっかり持ってもらうために、不飽和脂肪酸にまつわる生化学の基礎知識はもちろんのこと、オメガ3やオメガ6といった、いわゆる「必須脂肪酸」と呼ばれている多価不飽和脂肪酸についての健康常識・医学常識を覆すような内容を書いていきます。

 結論から先に申し上げておきますが、当院では、オメガ6やオメガ3系の多価不飽和脂肪酸(プーファ)は、“必須”脂肪酸であるどころか、積極的には摂取する必要はない(=欠乏症にはならない)と考えています。さらに言えば、「オメガ6とオメガ3系脂肪酸は“必須”脂肪酸であり、食事中から積極的に摂取しなければならない」などという言説は、我々に植物油脂や魚油、あるいはエゴマ油・亜麻仁油などを日常的に摂取することを強いるための一種の洗脳・プロパガンダであり、医薬業界や食品業界・サプリメント業界をひっくるめたビジネス戦略であるとすら考えています。そう考えるに至った根拠も、このシリーズで詳細に述べていきたいと思います。

不飽和脂肪酸についてさらに深く知りたい方、健康的な食事を摂っていきたいと考えていらっしゃる方は、ぜひ何度も読み返して理解していただき、日々の食事(特に食用油脂)選択の指針にしていただければ、と考えております。

それでは具体的には次回の記事から書いていきますので、乞うご期待!!

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