今更ながら自己紹介(2021年12月5日のtwitterより転載)

フォロワーの皆様には直接関係のない話ですが、本日は私の誕生日です。今日で36歳になりました。四十路も近くなり、徐々に体力的に老いを感じ始めています。ただその一方で、日々の生活は安定しており、精神的にはまだまだ未熟ながら成熟に向かっていると感じています。誕生日だからというわけでもありませんが、今日は少し私自身のことについて書いてみたいと思います。私の人格形成や、なぜ松本医院の院長になるに至ったのかということについて中心に書いてみたいと思いますので、興味のある方は読んでみてください。·

ちなみに私は2年半前からこの松本医院で院長としてやっていますが、私のような年代で開業している医師は全国的にはかなり少ないように思います。私自身、10年前に医師になった時には、まさかこのような形で自分が院長としてたった一人で日々の診療を行うことになるとは、想像だにしていませんでした。思えば、私の人生の歯車が狂い出した(!?)のは、研修医になって間もない、10年前の2011年のことでした。当時は本当に世間知らずのおぼっちゃまで、何も考えずに医者になり、現代医療の世界で研鑽を積む予定でした。しかし、その頃から様々なことに違和感を覚え、疑問を持つようになりました。

そのきっかけがまさに3.11の東日本大震災とそれに続いて引き起こされた福島原発事故でした。この後の政府の対応や日本の状況をつぶさに見てきた人は既にご存知のことと思いますが、一言で言うと酷いものです。それで、なぜこんな酷い状況になっているのかということを自分で少しずつ調べ始めたのです。当時はネットを中心に、いわゆる「陰謀論」にまつわる情報は片っぱしから集めていました。政治・経済・金融・医療・畜産・農業・・・etc。調べていくと、徐々に見えてくるものがあり、どうやらこの世界は一部の権力者や支配者層に牛耳られているようだ、ということが段々とわかってきました。そして、それを知った時に、私は怒りと憎しみで自分を保てなくなりそうになりました。当時の自分は精神的にも未熟で、いわゆる「陰謀論」に傾倒して囚われており、世界がクソにまみれた最悪の状態であり、それが分からない奴らはみんなクソ野郎だ(だから自分もクソ野郎だ)と思い込んでいたのです。そしてかなり攻撃的な状態になっていたと思います。日々感じる憎しみや怒りを刃のように周囲に向け、当たり散らしていたように思います(特に当時のSNSでの投稿内容はひどかった)。それでも、どうしようもないと半分諦め、現代医療の中で求められる知識や経験や技術を日々学んでいました。

しかし、当時の私にとっては衝撃的な本を読んだことで、いよいよ現代医療から離れる意志が固まりました。その本とは、私が今でも師匠として敬慕してやまない崎谷博征先生の渾身の著書「医療ビジネスの闇」です。これは今でも私のバイブル的存在の本であり、既に10回以上は繰り返し読んでいます。これを研修医2年目の春に読みましたが、それ以降の研修医生活が耐えられなくなるほど、現代医療に嫌気がさしていました。そして、上司の医師が言うことを全く信じられなくなり、患者への説明の際も横で聞いていて「間違ったことを言うな、アホ(言葉が悪い・・・)」などと思うことが多々ありました。こういうことを書くと、「たかだか2年目のヘボ医師が何言うとるんや」と言われそうですが、私は今でも当時の自分の感覚は間違っていなかったと思っています。そしてそれから徐々に自分の父親がやっていた漢方治療に興味を持ち始め、前期研修が終わった段階で、松本医院で働くことを決めたのです。

しかし、それからも自分なりに勉強していくにつれて、父親とも医療方針などのズレが生じ始め、また自分自身免疫の基礎研究がしたいという強い思いがあり、阪大の大学院で免疫学専攻の博士課程に進学することになり、一旦松本医院を離れることになったのでした。そして、コロナ騒動が始まる2年半前の4月に大学院を満期退学という形で博士号を取得できないまま(不本意ながら)卒業となり、松本医院に戻ってきたのです(博士号は後に取得)。しかもこの時父親が新たに開業したいということで松本医院を離れることになり、私が院長として新たにスタートしたのです。

そしてそれ以降は、これまでと同様に、漢方薬を中心に根本治療を目指した診療を行っています。まだ2年半しか続いていないので今後どうなるかはわかりませんが、コロナ禍にあるとはいえ今のところ患者が減少しているということはなく、おかげさまで松本医院としては順風満帆に進んでいるように思います。またこの1年の間にTwitterのフォロワーさんが激増し、当院の情報発信を心待ちにしてくれている人が多くいらっしゃる事は当院としても本当に嬉しい限りです。それだけ多くの方と情報共有・情報交換ができるというのはとても心強く感じており、改めてフォロワーの皆さんには感謝申し上げたいと思います。

36歳の節目に、無駄に長々と誰も興味のない私自身のことを書いてみました。これは私の人となりを多少なりとも知ってもらうことで、親近感を持ってもらえたら良いかなと思ったからです。しかし、私自身がどうあれ、松本医院(の院長)として皆さんに言いたい事は常に変わりません。それは「自分の病気は自分で治す」ものだという事、そして「自分の進むべき道は自分で決める」という事。このコロナ禍にあって、なかなか自分のことを自分だけで決めるということができない状況にある方もおられるようです。いろんな情報に惑わされている人も多くいらっしゃいます。しかしそんな時こそブレないために、「自分はどうあるべきか」、「自分はどう生きていきたいのか」、あるいは「自分がやるべき事は何か」を再度自分自身で問い直していただき、その方向性を自分自身で見出し、自分自身で決めていく、ということを徹底してやるべきだと私は思っています。

今後とも松本医院では、徹底して根本治療にこだわった医療を患者に提供できればと思っていますし、フォロワーの皆さんには自分で物事を判断していく際に、できる限り有益な情報を届けたいと思っています。それが私自身の使命である、と感じています。それでは今後ともよろしくお願いします。

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