新型コロナワクチンについて3(2021年2月15日のtwitterより転載)
先ほど日本人医師(海外在住)が現地でワクチン接種を行い、「日本にいる人たちにも広くワクチン接種を勧めたい」という趣旨の主張をされている方の記事を読みました。その中で気になる部分が多々あったので、ここで共有したいと思います。
https://toyokeizai.net/articles/-/411139?page=3
この記事を読んでいて私がまず気になったのは、「このワクチンの一番の魅力は誰もが想像をしなかったほどの高い有効性です」という部分です。また、「このワクチンには、重症化を防ぎ、命を守る効果も期待される」と書いておられる部分もとても気になりました。この記事の筆者はさらに、「その安心感は、もう一層の頑丈なマスクを与えてもらっているような、とても大きなものです。・・・(中略)・・・ここまで1年間少なからず抱えてきた不安を大きく取り除いてくれるものでした」と述べられていました。そして最後に「(ワクチン接種は)自分自身を守るという意義はもちろんのこと・・・(中略)、身の回りの大切な人、両親や上司、友人を守るという意義」もあるとし、「ワクチンの輪を広げ、皆で皆を助け合う。そんな気持ちでぜひワクチンの接種を前向きに考えて」欲しいと締めくくられていました。その内容からも冒頭にも書いたように、彼が「感染拡大を防ぐためにも、ワクチン接種が広まって欲しい」と考えていることは明らかですし、そのように考えている医師は他にも多くいることでしょう。
しかし、以下に挙げる点から私はこのような医師たちの言うことは鵜呑みにすべきでないと考えます。まず、私たちが知っておくべきこととして、今回のワクチンでは確かにファイザーやモデルナワクチンでは90%以上の高い有効性が示されています。しかし、ここで言う「有効性」というのは、「ワクチンを打つと90%以上の確率で感染が防げる」という意味ではなく、あくまでも「顕性感染抑制率」のことです。「顕性感染抑制率」とは、「対照群に比べて、ワクチン群で何%の確率で有感染症状者を減らせるか」ということです。すなわち、例えば「1万人の被験者に生食を打った集団を観察して10人感染症状が出たところを、ワクチンを打った時には1人に抑えられた」場合、そのワクチンの有効率は90%となります。すなわちそれは、「打てば90%以上の確率で感染を防げる」というものではなく、「ある感染症が蔓延していて、1万人に十人感染症状が出る場合にワクチンをその1万人全員に打った時に、九人の感染症状を抑制できる」というものに過ぎないのです(それでも専門家にはすごい抑制効果だと言われそうですが)。しかもこの抑制効果は、あくまでも顕性感染者(有症状者)における抑制効果(=顕性感染抑制率)を見ているのであり、若い健康な人でそもそも新型コロナに感染してもほとんど何も症状がない方(不顕性感染者=無症状者)に対する抑制効果は不明です。
このような感染しても無症状の方は、そもそもワクチンを打たなくても、自身の免疫の働きでウイルスを排除できている可能性が非常に高いと思われます。なので、そのような方にはワクチンの効果は乏しく、打つ必要性がほとんどないと言えますし、むしろワクチンを打った時の有害事象の方が私は心配です。重症化を防ぐとする根拠もこれまでに得られているデータとしては不十分で、もし重症化を防ぐとしても、ノルウェーで高齢者へのワクチン接種が有害事象や死亡事例を多く生み出していることを考えると、感染症が重症化しやすい虚弱な高齢者でもワクチン接種はお勧めできません。
また、この記事では新型コロナワクチンが「身の周りの人も守る」という意義もあると述べられています。これはおそらくワクチンで集団免疫がつくことを想定しているものと思われますが、そもそも本当にワクチンを打った時に集団免疫がついて感染を広げなくする効果があるかどうかは全く不明です。
ですから、結局のところこの新型コロナウイルスワクチンは、今世に出てきている臨床試験のデータから考えたとしても、感染してもほとんど症状を呈さない若年健常者には必要ない可能性が高く、ハイリスクの高齢者にもその有害事象の多さからお勧めすることはできないということです。
ではこれらの新型コロナワクチンは一体どのような人なら打っても良い、あるいは打つべきなのでしょうか。私はこのことを考える前に、やるべきことがいくつも残されていると考えています。まず一つは、現在広くCOVID-19の確定診断で行われているPCR検査の正当性を徹底的に検証することです。例えば日本感染研マニュアルで使われているプライマーが本当にSARS-CoV-2に特異的なものになっているかどうかの検証は絶対に必要です。また、Ct値の問題もまだ残されています(詳細紹介済み)。
そして、PCR検査の正当性を検証するためにも、ウイルスの変異がどのようなパターンで存在しているのかも知る必要があります。これにはCOVID-19と診断されて亡くなった方の死体解剖などで得たサンプルからウイルスのRNAシーケンスを行い、元のウイルスとの塩基配列の違いなどを調べる必要があるでしょう。
また、そもそもこのSARS-CoV-2というウイルスがどれほどの病原性を持っているのかという検証自体もまだまだこれからさらに必要と感じます。感染症状のある人や死体解剖のサンプルなどからウイルスを単離培養して感染実験を行い、そのウイルス毒性を確認する必要があるのです。それは、徳島大学名誉教授でいらっしゃる大橋先生の言うように、これら新型コロナワクチンが本当に感染予防や死亡抑制に有効かどうかを検証する以前の問題である気が私もしています。
さらに、これら新型コロナワクチン接種後にできた抗体のADE(抗体依存性感染増強)による感染症状増悪の可能性はどうなのかということや、新型コロナワクチン接種後の突然死や自己免疫疾患、長期的な副反応に対する影響など、検証すべきことはたくさんあるのです。
もっと根源的なことまで言えば、私の師である崎谷先生がおっしゃっているように、「本当に感染症状はウイルス感染が原因で起こっていることなのか?」という検証も本来は必要なことですが、これに関しては私も勉強不足なので、崎谷先生の著作でまたじっくり学ばせてもらおうと考えています。
以上長くなりましたが、先述してきたように、本来であれば徹底的に検証すべき事柄を全てすっ飛ばして(無視して)新型コロナワクチン予防接種が推奨される状況が製薬業界により作り出され、政府やマスメディアも無批判にそれに従っています。このままでは、冒頭に紹介した記事の中でも語られていたように、「ワクチンの輪を広げ、皆で皆を助け合う」がまるでモットーのような世の中になっていくような気がしてなりません。このような表面的な言葉に違和感を覚えない人は、もはやすでに深く洗脳されていると言えるかもしれません。誰がどのように発言しようが自由だと私は思いますが、私は「ワクチンの輪が広がれば、皆で皆を助け合うどころかたくさんの人がその害に苦しみ、打たない選択をした人はより一層自由が奪われる」というとんでもない状況になっていく気がしてなりません。そうなった時に誰が責任を取るのでしょうか?
今やワクチンメーカーは何をしても許されるという状況にあります。どれだけ有害なワクチンを売りつけても何も罪に問われることはないのです。そして当然彼らはワクチンが有害であることがバレたとしても、口が裂けてもその真実を自ら語ることはありません。このような状況を理解した上で、ぜひ皆様にも冒頭に紹介した記事のような話には耳を貸さず、できるだけ第三者が根拠をもって話していることに耳を傾けて欲しいと思います。私もまだまだ勉強不足でわからないことだらけですが、さらに深く掘り下げて情報発信をしていきたいと思っています。