新型コロナワクチンの効果について(ADEを含めた当院の考察)(2021年9月3日のtwitterより転載)

ご無沙汰しております、院長の松本です。

久しぶりの更新になりますが、このコロナ禍が続く世の中で皆様はいかがお過ごしでしょうか。メディアが煽るデルタ株の脅威に苛まされている人、ワクチンの異物混入事件に憤る人、めくるめく移り変わる世界情勢を静観している人、様々だと思います。デルタ株に関して言えば、先日ニュージーランド(NZ)では一人感染者が出ただけで全域ロックダウンを行うというかなり重い措置(実際には柔軟に対応)が取られたようです。

https://www.bbc.com/japanese/58253137

 

しかし、過去にロックダウンを行なった国々でも感染拡大は続いてきました。実際に今回のデルタ株に関しても感染拡大が続くため、豪州政府は「感染者数ではなく、重症化・入院患者数を減らす」ことを重視し、ワクチン接種を推し進める方針を固めています(NZでも同様)。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4346347.htm

 

しかし、本当にワクチン接種を進めることで感染拡大を抑えることができるのでしょうか?実際に過去の事例は、それとは真逆の結果を示しています。例えばファイザー社に国民へのワクチン接種データを提供する(つまり人体実験)ことに同意しているイスラエルでは、新たな感染爆発が問題になっています。イスラエルではすでに12歳以上の8割近くがファイザー社製のワクチン接種を完了していますが、最近では新型コロナ感染症入院患者のなんと6割近くがワクチン接種完了者だったということが報告されています(9割近くが60歳以上)

https://www.science.org/content/article/grim-warning-israel-vaccination-blunts-does-not-defeat-delta

 

このことに関してイスラエル政府は、「デルタ株感染によるブレイクスルー(breakthrough)感染が支配的になっており、ワクチンの効果は不十分である」ということを認めています。すなわち、デルタ株という新型コロナウイルスの亜種にはワクチンでは感染予防効果がないことを素直に認めているのです。イスラエル以外のワクチン接種率の高い国々でもデルタ株などの亜種の感染拡大が問題になっています。中国製ワクチンによるという問題も指摘されていますが、イスラエルのようにファイザー製ワクチンを打った国々でも、高いワクチン接種率にも関わらず感染拡大が認められています。このようなこともあり、各国政府は「ワクチンだけでは(特に新亜種の)感染拡大防止には不十分である」ということを認識し始めているにも関わらず、イスラエルなどでは3回目の接種を推奨するということを言い始めました。

https://www.reuters.com/world/middle-east/israel-offers-covid-19-booster-shots-all-vaccinated-people-2021-08-29/

 

もちろんこの3回目の「ブースターショット」には、デルタ株などの新亜種の感染抑制効果に関しては、まだ何のエビデンスもなく、完全に“未知の人体実験”ということに他なりません。それどころか、先述した通りこれまでのワクチン接種もデルタ株のような新亜種に対する効果はもはや期待できません。つまり、これまで「集団免疫をつけるためにもワクチン接種しましょう」という話がプロパガンダされてきたわけですが、そのような話が通用しなくなってきたということです。これを聞くと、特にワクチン接種した方は「では私たちは一体何のためにワクチン接種したんだ!!」と憤ることでしょう。一方で、そのような方々にとって耳障りの良い話として「ワクチン接種は入院や重症化を防ぐ」という話が出てきています。実際にCDCもそのような統計データがあることを公式に発表しており、それを根拠にワクチン接種が推奨されています。

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7018e1.htm

 

このような話は今に始まったことではなく、過去にもインフルエンザワクチンなどで同様に語られてきたことです。すなわち「ワクチン接種による感染予防効果はなくても、感染した時にその重症化や死亡を減らすことができる」というものです(厚労省ワクチンQ&A, Q21)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

 

しかし、これまで「ワクチンで重症化や入院が防げる」という根拠となる論文は、いずれも症例対照研究の結果を解析したもので、様々なバイアスがかかっていて信頼できるものとは言えません。むしろランダム化比較試験では、症状抑制効果はないという結果が出ています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7966893/

 

先述したCDCが発表しているレポートも入院患者のみを対象にしたケースコントロールスタディでしかなく、試験デザイン的にも様々なバイアスや問題があるため、信頼できません。レポート中にも「ワクチンと入院・重症化の因果関係を証明するものではない」と記載されています。

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/pdfs/mm7018e1-H.pdf

 

つまり、ワクチンによって実際に新型コロナ感染症の重症化を防ぐことができるのかについては、結論を出すには次期尚早で、今後の更なる研究が必要ということです。ただ個人的にはこれまでのバリアントに関しては臨床現場での印象からも重症化や入院を防ぐ効果が一部あるかもしれないとは考えています。と言うのも、最近コロナ病床やICUで働いている看護師・医師の数人に話を聞く限りでは、皆口を揃えて「接種済みの高齢者の入院は減り、未接種の若年者の入院・重症化症例が増えている」と言うのです。つまりワクチン接種による中和抗体獲得が、ウイルス増殖を防ぎ重症化抑制している可能性があります。

しかし、8月に入ってから(接種済みの)高齢者の入院が再び増えているという話をしている医師もいましたから、そのワクチンの重症化抑制効果も一時的なものに過ぎず、ワクチン効果が薄れてきた、あるいはデルタ株のような新種バリアントの出現に対応できなくなってきた可能性が高いと私はみています。その証拠の一つとして、受容体結合領域(RBD)だけではなく、N末端領域(NTD)にも複数の変異があるバリアントが出現した場合、現在のワクチン接種あるいはこれまで自然感染によって産生された中和抗体では、感染抑制も重症化抑制もできないことが示唆される論文が阪大のグループから出されています。それどころかこの論文によれば、ワクチン接種後あるいは自然感染後に産生された抗体の中には感染増強抗体(enhancing antibody)なるものが含まれ、複数の変異のあるバリアントに対しては予想されていたワクチンの効果が無効になるどころか感染が増強される可能性があります。

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.08.22.457114v1.full.pdf

 

つまり、現在流行しているタイプではまだワクチンの症状抑制効果はあるかもしれません(ただしそれも確実なことは言えない)が、今後さらなる変異を繰り返す毎にワクチンが無効になるどころか、感染増強が起こる可能性もあるということです。そうなればもちろん3回目のブーストも意味がありません。また、この論文では「増強抗体エピトープを欠くスパイクタンパクをターゲットにしたワクチン開発が検討されるべき」と結論づけられていますが、そのようなワクチンが開発できたとしても、さらにそのワクチンを回避するウイルスが出現してくる可能性があり、一時的な抑制効果しか得られないでしょう。ですから(こんなことを言うと研究者の方々には怒られるかも知れませんが)、結局このワクチン開発競争は、どこまで行ってもワクチン製造業者やその利権に群がる人々にとってプラスになることはありこそすれ、我々一般市民にとってプラスになる事は、ほとんどないのではないかと私は考えています。さらに、すでにご存知の方も多いと思いますが、ワクチンに異物混入していたという事件が発生しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210902/k10013238291000.html

そしてそれがステンレス片であり「安全性に問題がない」としていますが、死亡事例まで出ている今、そんなこと誰が信じるのでしょうか??

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC01D3M0R00C21A9000000/

もちろんそうでなくても今回のワクチンの安全性は、臨床試験の段階で問題があることが判明していることは本アカウントでも述べてきました。また、接種開始後の副反応報告を総括しても、アナフィラキシーや血栓・血管病変が出現しており、安全ではないことも詳細紹介済みです。

https://npojip.org/chk_tip/No96-f06.pdf

 

またデルタ株自体が感染力は強いものの、毒性自体はさほど強くないことを示すデータも出てきています(詳細は追って紹介予定)。さて、このような事実を踏まえた上で皆さんはどのように判断しますか?メディアや他者の言うことに惑わされず自分軸をもって判断していかれることを切に願っております。

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