消毒について(2020年7月17日のtwitterより転載)

アルコール(エタノール)・イソジン・次亜塩素酸などの消毒薬は、人体にとっても非常に有害です。これらの消毒薬には皮膚に付着している細菌やウイルスを破壊する作用があり、感染予防として使える側面があることは否定できませんが、細胞レベルで障害を引き起こし、皮膚の環境を狂わせるのに十分な威力のあるものです。

現在、消毒薬は手指消毒に対してだけではなく、人が触れる可能性のある、あらゆるものに対して日々使用されており、ひどい所では次亜塩素酸の噴霧により空間消毒を行う目的で消毒剤が使用されています。

当院の患者さんには、このような消毒剤の日常的な使用は人体への(悪)影響が大きいものであることを認識し、できる限り使用しないよう心がけていただきたいと思います。特にアトピー性皮膚炎などの皮膚に炎症を起こりやすい疾患があったり、もともと肌荒れしやすい体質だったりする場合には、人体に対する消毒は一切するべきではないと考えます。また、人体への使用だけではなく、人が触れる物への使用もできる限り控えるべきであると考えます。

消毒の強制への対策としては、自分用の噴霧式液体ボトルを購入し、その中に水だけを入れて持ち歩くようにしておくと良いでしょう。あるいはココナッツオイルを入れて持ち歩くようにすればなお良いかもしれません(ココナッツオイル自体に抗菌作用があります)。ことあるごとに消毒させられては、皮膚の細胞が障害を受け、炎症が起こってくるのも時間の問題です。特に当院で最も多いアトピー性皮膚炎の患者にとっては、消毒は“猛毒”と言っても過言ではありません。バリアー機能を失い傷ついている皮膚の細胞が余計にダメージを受け、アトピー症状が増悪するのは、至極当然のことだと言えるでしょう。

さらに、消毒剤だけではなく合成洗剤もできるだけ使用しないようにしてください。界面活性作用が強すぎると、皮膚の環境を乱してしまい、これまた炎症を引き起こす可能性があります。「ラウリル硫酸ナトリウム」のような合成界面活性剤が添加されている市販の洗剤は、ほとんど全てがアウトです。市販のものは天然固形石鹸以外、極力使用しないようにしてください。当院では天然の「ヤシの実洗剤(ココナツ)」を推奨しています。洗浄作用は弱いけれども生分解性が高く、人体にも地球環境にも優しい洗剤を日常的に使用するのが良いでしょう。

まとめますと、アトピー患者はもちろんのこと、健常人でも消毒や合成洗剤はできるだけ使用しないようにすべきです。小学校では消毒薬や洗剤による手指消毒・洗浄が主流となっていますが、あれは個人的には虐待に近いと感じます。子供の皮膚の細胞を障害させているわけですから。人類は周囲に当たり前のように存在している細菌やウイルス、寄生虫などの微生物と長きにわたって共存・共生してきました。それら微生物と共生関係を保つことによって、我々は体全体のバランスを保っていると言っても過言ではありません。そのような共生関係を根本から崩す可能性のある消毒剤や合成洗剤の過剰な使用は、すべからく体全体のバランスを崩してしまう存在となりうるということをしっかり認識していただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です