「なぜ、何年も薬を使い続けているのに治らないのだろう。」
当院を受診される患者さんの多くが、このような疑問を抱えています。
アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、慢性的な疲労感、生活習慣病……。
これらの慢性疾患に対して、現代医療は非常に大きな進歩を遂げてきました。しかしその一方で、
- 「薬をやめると再発する」
- 「薬の量が少しずつ増えていく」
- 「検査値は良くても体調は良くならない」
私たちはその理由として、現代医学では「症状だけを見ているから」だと考えています。
病気は身体全体のバランスの乱れとして現れる
例えば、アトピー性皮膚炎。
一般には「皮膚の病気」と考えられています。
しかし本当にそうでしょうか。
アトピー性皮膚炎の症状に影響を与える要因
皮膚だけの問題であれば、このような全身状態との関連は説明できません。
私たちは、皮膚に現れている症状は、身体全体の状態を映し出した"結果"であると考えています。
つまり、
「皮膚を治す」のではなく、
「そもそも皮膚に症状が出なくても済む身体をつくる」
ことが、本当の意味での根本治療ではないかと考えているのです。
生命とは「エネルギーの流れ」である
ノーベル物理学賞受賞者
「生命とは、エネルギーを利用して
秩序を維持する存在である」
— エルヴィン・シュレーディンガー
私たちの身体は、食事からエネルギーを取り込み、それを利用して、
という働きを絶えず行っています。
つまり、「生命とは、エネルギー代謝によって秩序を保つシステム」なのです。
遺伝子だけでは病気は説明できない
かつては、「病気は遺伝子によって決まる」と考えられていました。
しかし、ヒトゲノム計画やGWAS研究によって明らかになったのは、「遺伝子だけでは多くの慢性疾患を説明できない」という事実でした。
近年では、以下のような要因によって遺伝子の働きそのものが変化すること(エピジェネティクス)が分かってきています。
つまり、遺伝子は"運命"ではなく、身体の状態によって働き方が変わるものなのです。
ミトコンドリアという「生命の中枢」
私たちの細胞の中には、ミトコンドリアという小さな器官があります。
細胞内のエネルギー工場 — ミトコンドリア
近年では、「代謝(ミトコンドリア)→ 遺伝子」という方向性が注目されるようになっています。
パラダイムシフト
旧来の考え方
遺伝子 → 代謝
遺伝子がすべてを決定
新しい視点
代謝 → 遺伝子
代謝状態が遺伝子発現を制御
つまり、エネルギー代謝の状態が、細胞の運命を左右するということです。
慢性疾患はなぜ起こるのか
現代社会の構造そのものが、私たちのエネルギー代謝を乱しています
現代社会の構造的問題
生活習慣・環境の乱れ
慢性的なストレス・栄養バランスの崩れ・化学物質曝露
エネルギー代謝の乱れ
ミトコンドリア機能が低下し、ATP産生が滞る
慢性疾患の発症
だからこそ、症状を抑えるだけの対症療法では不十分であり、
エネルギー代謝そのものを整える「根本治療」が必要なのです。
根本治療とは、本来的な「治る力」を取り戻すこと
私たちは、病気そのものを敵として排除することよりも、身体が本来持っている回復力を取り戻すことを大切にしています。
そのために、
炎症を起こしにくい身体づくり
食事や生活習慣を見直します。
エネルギー代謝の改善
ミトコンドリアが働きやすい状態を目指します。
胃腸機能の改善
漢方医学の視点から「消化・吸収・排泄」を整えます。
睡眠・ストレス・生活環境の調整
生活全体を見直します。
必要最小限の薬物療法
薬を否定するのではなく、本当に必要な場面で適切に用います。
当院が目指す医療
私たちは、「症状を抑えること」だけをゴールとは考えていません。
目指しているのは、
薬を使わなくても、症状が出なくても済む身体へ近づけること。
もちろん、その道のりは決して簡単ではありません。
しかし、
を患者さんと一緒に考え、身体全体を整えていくことこそが、本当の意味での「根本治療」だと私たちは考えています。
病気を診るのではなく、 人を診る。
症状を消すのではなく、 身体そのものを整える。
身体が本来持つ 「治す力」を引き出す。
それが、松本医院の考える「根本治療」です。
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