院長ブログ 【「“生命の本質”から根本治療を考える」シリーズ第三弾:免疫とは何か? Part2:「宿主仮説(Terrain Theory)」という視点 ~宿主の体内環境の問題~】
ウイルスや細菌などの微生物に暴露された(と考えられる状況にいた)としても、感染症を発症する人としない人がいるのはなぜでしょうか?この違いを考える上で、当院が重視しているのが「宿主仮説(terrain theory)」です。すなわち、感染症など病気の発症は、「病原体」とされるウイルスや細菌の問題ではなく、「宿主」の体内環境の問題であるとする考え方です。ちなみにこの「宿主仮説」は、19世紀の生物学者であったアントワーヌ・ベシャンによって提唱されたと言う方もいるようです。しかし、実際に彼が提唱していたのは、「ミクロジーマ仮説」というもので、これは「細菌などの微生物は体内で(自然)発生する」という仮説です。ちなみに、ベシャンの「ミクロジーマ仮説」は、すでに様々な実験系で否定されている理論であり、「宿主仮説」とは別物と考えるべきです[290]。つまり、彼が「宿主仮説」の提唱者であるという主張は、厳密には間違いだと当院では考えています。
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