【「“生命の本質”から根本治療を考える」シリーズ第一弾:生命とは何か?Part10 「機械論」・「生気論」を超えて ~生命を「エネルギーの流れ(渦)」として捉える~】
古代ギリシャのアリストテレスが「四体液説」を唱えた頃から、生命現象は物理化学法則だけでは説明できない、何か特別で神秘的な...
令和元年からの院長交代に伴い、今まで通院していただいていた患者さんや、これから通院していただく患者さんに、現院長の考えや当院での治療方針をもっと知ってもらいたいということで、院長自身がテーマを決めて記事にしています。特に漢方医学にまつわるミニ知識や、「衣・食・住」にまつわるライフスタイルの改善に役立つ知識などをこのブログでは公開していきます。
古代ギリシャのアリストテレスが「四体液説」を唱えた頃から、生命現象は物理化学法則だけでは説明できない、何か特別で神秘的な...
生命を解する鍵として改めて注目されるようになったのが、エネルギー代謝です。生命とは本質的に、外部からエネルギーを取り込み、そのエネルギーを利用して絶えず化学反応を維持することで秩序を保っている動的なシステムです。この視点を理論的に整理した研究として、ニコルソンとゴーンは、生命を理解する枠組みとして遺伝子よりも代謝ネットワークを基盤とする “metabolism-first biology(代謝ファーストの生命観)” を提唱しました[96]。これはつまり、「生命とは静的な遺伝情報によって一方向的に決まるものではなく、複雑な代謝ネットワークによって維持される動的なオープンシステムとして理解すべきである」という考え方です。これは先述してきたシュレーディンガーやプリゴジンら著名な物理学者が出した結論とも一致するものです。
「エピジェネティクス」の分野における研究からも、現在では生命現象を単純に遺伝子の問題だけで説明することはできず、遺伝子が生命の本質ではないと考えられるようになってきました。
さらに重要なのは、遺伝子の働きは単独では完結しないという点です。近年の研究では、遺伝子同士の相互作用や、遺伝子と環境の相互作用(G×E)が大きな役割を果たすということが示されています。[56,58,59]。つまり、遺伝子は単独で結果を決めることはできず、環境(外部環境・体内環境)や各個人の身体状態(炎症・代謝・免疫状態など)と不可分に結びついているということなのです。
先述した通り、20世紀後半の生命科学の世界では、「遺伝子こそ生命の鍵である」という考え方が大きな影響力を持つようになりまし...
遺伝子の本体がDNAであることが示される前から、「人間の性質は遺伝によって決まる」という考え方(=遺伝子決定論)は、社会の...
今日は、「遺伝子は何も決定しない(Gene decides nothing)」ということを皆さんにお伝えしたいと思います。そもそも皆さんは“...
さて、何度か書いてきたように、当院ではできるだけホリスティック(全体論的)な視点から患者の病態を俯瞰し、漢方治療をベース...
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